インフォメーション

JOC30周年記念事業 SAKEづくり30レポート(2008/01/28)


▲まずは酒造見学前に説明をみんなで聞いて「キャップ?」と「スリッパ?」の装着準備です

第15期特別事業委員として招集されてから、今期の活動で節目となるJOC設立30周年を記念する事業として、どんな取り組みが出来るのだろうか?と、ボヤーッと考えていた中、委員長からこの『SAKEづくり30』が提案されると即断で賛成してしまいました。

周年を記念するというのは、設立以来今日まで、このJOCという会を支えてこられた方々への感謝、敬意を表するものであり、またこれからも会の益々の発展を祈念する、ということを、現在会員である皆様と一緒にお祝いするものだと思います。

そしてやっぱりお祝いの席に欠かせないものとしては「お酒」でしょう。みんなでお祝いするお酒をみんなで一緒に作るだけでも素晴らしいことなのに、そのお酒の素になる酒米の名前が「祝」というめでたい名前であるというのは、これまた素晴らしいじゃないですか!そんな単純な発想からこの『SAKEづくり30』事業に取り組んできたのでした。

それまで私は、京都・伏見が全国にも名高い酒どころであるにもかかわらず、どちらかというと日本酒が苦手な意識があり、またどういう風にお酒が作られているのかも知りませんでした。


▲齊藤酒造の職人様の説明に子供たちも真剣です


▲お酒を搾る前の段階です。一番搾りまであともう少し!

まずは酒米の苗をみんなで泥んこになりながら田植えするところから始まり、苗が無事元気に育つようにと夏には案山子をこしらえ、秋には稲刈りの体験も!残念ながら稲刈りは天候に恵まれず(誰か雨男?)、機械での収穫作業になってしまいましたが…。そして新春には収穫米から醸造した「お酒」の試飲を兼ねた酒蔵見学。こうやってお酒が作られていくのかと、一年を通して体験しながら改めて勉強することが出来ました。
そして何よりこの体験で素晴らしいと感じたのは、京都・嵯峨の田園風景の環境維持に貢献できるということでした。ご存知のとおり、日本では米余りによる減反政策が取られてきたため風光明媚な嵯峨の田園風景が守られなくなる危機の折、ご飯になるお米ではなく、お酒のお米を作ることでこの環境が守られているのだと知ることが出来ました。

▲「やったー」みんなの努力の賜物が出できましたー。

▲みんなで美酒を試飲したあとに記念写真。少し酔っ払っています・・・

地球温暖化・LOHAS・京都議定書など、様々な環境に関する話題が溢れかえっています。異常気象による災害や森林・里山の荒廃など、身近なところにある問題に対して取り組める一つのきっかけにもなったのでは?と思います。

こうして皆さんと一緒に作った「お酒」を30周年記念事業で、皆さんと一緒に味わえるのを楽しみにしております。私も個人的にはこの事業に携わってからは、以前の日本酒が苦手だった意識がずいぶん改善されたような気が!?

最後になりましたが『SAKEづくり30』にご参加、ご協力いただきました会員そしてご家族の皆様、嵯峨酒づくりの会の皆様、齊藤酒造株式会社様、本当に有り難うございました。

特別事業委員会 長尾篤人

京都信用金庫

このページのトップへ