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人類史上最速の成長都市、「深圳」(シンセン)

こんにちは。リーダーシップ研修委員会、長岡部会の辻です。

 

いつもは研修告知や事業報告ばかりブログで書いていますので、今回は出張の話を書かせて頂きたいと思います。

 

先日、出張で中国の深圳という都市に行ってきました。

ハイテク未来都市と呼ばれ、アメリカのシリコンバレーの4倍のスピードで成長を続ける、情報関連では世界N0.1の都市です。

【深圳基本情報】

面積は大阪府と同程度(約2,000k㎡)

人口約1400万人 (東京都の昼間人口1500万人)

※把握できているだけで1400万人だが、実際には人がどんどん入ってきているので、倍程度いるとも言われている。

経済規模:2018年GDP 38兆円 (大阪とほぼ同程度)

30年前に鄧小平により経済特区に指定された事により急速に発展した町の為、歴史的な建造物などもほとんどなく、他の地域から入ってきている人が圧倒的に多い為、歴史・文化がない。広東州の中でも広東語を話す人が少ない地域。

30年前には漁村しかなかった村が、政府のプロジェクトの元、現在までに急成長を遂げ、その

スピードは「人類史上最速」と言われています。

 

昨年の8月に初めて深圳に行ったときは、AlipayやWechat payなどキャッシュレス決済が進んでいてスマホ1台があれば生活に困らない便利な都市だと感じましたが、今回はさらに進化しており、顔認証での支払い決済が進んでいました。

中国では社会認証制度が急速に進んでおり、ほとんどの市民は政府により顔認証の登録がされています。あと2,3年もすればスマホもいらず、全ての決済は顔認証になるとさえ言われています。

テクノロジーの恩恵を受ける一方で、国に完全管理された都市だと感じました。

その証拠に深圳市内には監視カメラが1000万台以上あると言われています。完全に監視社会です。

 

例えば、タクシーに乗った時には必ずシートベルトをつけるようにドライバーに言われます。

これは道路のいたるところにある監視カメラが全ての車のシートベルト着用状況を監視していて

シートベルトをしていない乗客は後日罰金が科せられてしまうためです。

 

超監視国家ではありますが、その一方でテクノロジーのイノベーションが世界で最も活発なデジタル都市であることも事実です。

11億人が利用する世界最大のSNS、WeChatを運営するテンセント、スマホ世界3位のファーウェイ、ドローン世界シェアNo.1のDJI、世界発の量産型ハイブリットプラグインハイブリットカーのBYD(自動運転)など世界トップに君臨する企業が深圳には数多く存在します。

 

ファーウェイの旗艦店。ここでは11月から深圳では始まる「5G」のデモンストレーションも行われていました。

WecChatのテンセントのビル。見学希望者が世界中が溢れているため中は見学不可となっています。

中国版Googleのバイドゥの本社

ハードウェアの部品では世界最大と言われる電気街。20万㎡の敷地に1万社以上の部品商店がひしめき合っています。

まだまだ紹介したいことはありますが、キリがないのでまた別の機会にご紹介できればと思います。

 

日本はかつて「ジャパンアズナンバーワン」と言われ、戦後奇跡の発展成長と言われましたが、
深センはそれを大きく上回るスピードと規模を誇っています。
製造業に関して「日本の技術は世界一の正確さ」というイメージがありますが、今や中国、特に深圳でも日本クオリティーが実現されつつあります。
また、世界のAIの研究開発はアメリカが50%、そして中国は40%と完全に世界は2つの国によって引っ張られています。
すぐ隣の国でこれほど大きなイノベーションが起きている中、日本がこれからどう進んでいくのか。
これからの時代の中心にいる僕達自身が向き合わなければならない現実が来たと実感しています。
だからといって顔認証で全て済んでしまう社会は勘弁してほしいと思いました。
あと余談ですが深圳のご飯はほんとに美味しいです。安い、うまい、早い、中華料理最高です。
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この記事の作成者:リーダーシップ研修委員長 辻

※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。