Blog 2024.10.21
■特別事業って何?
みなさんこんにちは、大津部会 総務委員会 委員長の林です。
今回は京信ジュニア・オーナー・クラブの特別事業について取材して参りました。会員の皆様には現在ご案内をさせていただいており、参加表明されている方も多い事かと思います。
今回は、その特別事業について第23期代表幹事の三方 覚さんと第23期特別事業委員会 委員長の山本 修三さんにお話しを伺って参りました。河原町五条に本店を構える山本委員長の会社の風景と共に皆様にご紹介させていただきます。
山本委員長ってどんな人?
記者:お二人とも、早速お話を伺って参りたいと思います。よろしくお願いします。三方さんは第1回インタビューでご紹介させていただいておりますので、まず山本委員長のお仕事についてお聞かせください。
山本:はい。当社は有限会社 画箋堂といいまして、画材と額縁の専門店です。元々は山本開化堂という名前でブリキの茶筒などの販売を行っており、その中で画材の販売をはじめたのが創業となります。
記者:いつごろのお話でしょうか。
山本:1913年、大正2年の創業になります。現在はこの河原町五条の本店と、京都精華大学店、京都市立美術工芸高校購買部、京都美術工芸大学店での小売販売と、幼稚園をはじめ小学校~大学まで美術の授業に使用する教材の卸などを営んでおります。
記者:なるほど、色々な画材が並んでいますもんね。
山本:その他にも、絵を描く方だけではなく、伝統工芸を製作する方でしたり、趣味で芸術を嗜む方などに足を運んでいただいております。クリエイターやデザイナーの方って、今すぐ全部揃えて欲しい、っていう要望が凄く強くて、多種多様な商品を年中無休で取り扱っているのが当社の強みなのかな、と自負しております。アーティスト以外にも扇子屋さんや陶芸家といった伝統工芸の方も、製図や建築模型を製作される建築士の方など、手仕事される方にご贔屓にしていただいております。
記者:山本さん、ありがとうございました。
特別事業とは
記者:それではJOCの特別事業についてお聞きしたいと思います。三方代表、お願いします。
三方:はい、お願いします。JOCは1期2年の中で様々な事業を行っており、特別事業もその中の一つです。総会のように規約で定められているわけではなく、これといった定義があるわけではないです。
記者:なるほど。
三方:ただ、私の認識としては1期2年を象徴する事業です。後々記憶に残る事業、その中でも一番大切なのが、主催者側が今期のテーマを一番表現すべき事業であると思っております。
記者:今期のテーマ、というと「寛き仲間と心を通わす」ですね。23期を象徴する事業として計画されていると思うんですが、いつから企画準備などを行っていらっしゃいましたか。
三方:はい、実はこの第23期が始まる前、約2年前から考えておりました。現在の第23期幹事団の皆さんにお声がけさせていただく際、特別事業にどんなことが出来るだろう、何をしよう、と考えていました。
記者:そんな前から考えていらっしゃるんですね。
三方:色々な考えを巡らせましたが、私が思いつくのが今まで経験してきた特別事業の延長線上だったんですよね。例えば、世界遺産でやったら面白そうだな、とか。そこで、「私自身が思いつかないような記憶に残ることをやりたいな」と思いました。
記者:なるほど。
三方:過去の事業のお話をすると、第19期では様々な部会を混ぜて何かを創造する「分科会」が開催されました。当時は非常に画期的で盛り上がったのを覚えています。第20期も同じく実施され、21期はコロナ禍の関係で企画段階で頓挫しましたが、前期22期にも同じように開催され大いに盛り上がりました。
記者:私も19期入会なので覚えています。盛り上がりましたよね。
三方:ただ、19.20.22期と3期連続で行っているので、ちょっと区切りを付けようかなと思いました。勿論否定するわけではなく、また新しいものが生まれればと思いました。また私自身、打ち上げ花火のようにドカン!と打ち上げるのが特別事業という感覚がありましたが、短期間のうちに大きな予算を使って実施することを一度改めたいと考えておりました。
記者:なるほど。
三方:その二点委員会で考えていただき、作り上げて欲しいと考えたときに…私の中で誰がその委員会を作り上げてくれる委員長何だろうと考えた中で浮かび上がったのが、山本委員長でした。同じ本店部会の仲間として交流する中で、誠実さや責任感の強さを実感し、部会事業でも企画段階から参加されている姿を見て、私自身と全く別の感性を持っている方だな、と思い委員長をお願いして現在に至ります。
記者:なるほど、ありがとうございます。
第23期特別事業について
記者:それでは、第23期特別事業についてお聞かせください。今期は3つの事業が特別事業として開催されますが、こちらについてお聞かせください。
11月はJOC特別事業月間として3つの特別事業が開催されます。
オープニング「寛き仲間と共に歩み~チームビルドFinal~」
企画運営 連携委員会
特別研修 「寛き仲間と共に高め〜JOCで学んだ大切なものとは?個人商店から上場企業への道〜」
企画運営 研修交流委員会
エンディング「寛き仲間と共に未来を~京都・滋賀・大阪の未来を描く~」
企画運営 第23期特別事業委員会
記者:11月は盛りだくさんですね。
三方:この3つの事業を企画運営する委員会にはそれぞれキーワードがあります。オープニングの連携委員会は「交流」研修交流委員会は「学び」エンディングの第23期特別事業委員会は「未来」です。その3つのキーワードを一緒にしたものが象徴であり、特別事業です。
記者:なるほど。
三方:JOCは若手経営者が成長する為の会です。交流と学びを経てまた会を自主運営することで若手経営者や各自社の未来が生まれる場です。今回の特別事業ではオープニング事業では、ひらかたパークという特別な空間で、色々な価値観を持った会員の皆さんで楽しんで交流していただき、まずは壁をなくしていただくと。
記者:まずはお互いを知り、仲良くなってもらう、と。
三方:次に開催される特別研修では我々の先輩にあたる第17期代表幹事の池上 正さんをお招きして、今までの経験をお話いただきます。知識ではなく、一人の経営者の生き方を学ぶことによって、人としての徳を学んでいただき、その後別会場で飲食を行いながら交流を行い、様々な価値観を知って成長していただける事業となっております。
記者:仲良くなった様々な価値観を持った仲間と、しっかりと学んでいただくわけですね。
三方:そして最後にエンディング事業、第23期特別事業委員会の「未来」です。我々若手経営者が未来を考えるにあたって、色々な立場の方が色々なアイデア、色々な価値観を混ぜ合わせ、共に未来を考える。お互いの価値観を認め合いながら、未来を考える事で経営者としての成長に繋がると考えております。第23期のテーマをこのように表現し、事業として企画していただいております。第23期特別事業委員会の山本委員長はもちろん、連携委員会の古和田委員長や、研修交流委員会の奥委員長、またそれぞれの委員会メンバーもこの3つの事業を一生懸命に作ってくれています。
特別事業の計画はいつから?
記者:なるほど…山本委員長こんな難しいこと最初からお願いされてたんですか?(笑)
山本:とても印象に残っていて…日付も覚えているんですけど、2年前の10月1日に知らない電話番号から着信がありました。まぁ、三方さんからのお電話だったんですが(笑)
三方:よく覚えてるなぁ(笑)
山本:そのときはまさか自分が委員長に選んでいただけるとは思ってもいませんでしたし、その一週間後に実際にお会いして構想をお話いただきました。今までの大きな予算を投じての事業ではなく時代に適合した規模感での事業を行いたいとお話されていました。
記者:そうなんですね。
山本:そしてそのとき、先ほども仰っていましたが、「自分では考えつかないような、山本さんなりの特別事業を計画して欲しい」と仰っていました。私自身、入会のタイミングの関係で特別事業に参加したことが第22期の事業のみで、他の期の事業に参加したことが無かったので今を思うと先入観なく事業計画をすることが出来たので、逆に良かったのかもしれません。
記者:なるほど。
山本:勿論、過去の事業はオフィシャルサイトや記録を見返して調べました。
三方:過去の事業、私も14期に入会しましたが、JOCで印象的な出来事はやはりあの期のあの代表がこんな特別事業を行ったと一番に思い浮かびます。代表幹事の気持ちが一番入った事業、というんですかね。過去には1から10まで全て計画し、共有されていた代表もいらっしゃいますし、全てを任せる代表もいらっしゃり、その期の色が強く出ていた印象があります。
記者:では今期はお二人の色が強く表れるというわけですね。楽しみです。
山本:今回、当委員会が企画運営を行うエンディング事業の計画は去年11月に開催された事業「アートリフレクション」の後すぐにスタートしました。アートリフレクションの際は、コミュニティ・バンク京信さんが100周年ということで、同時期に開催されていた榊田塾などで理事長がたびたび仰っていた「社会課題の解決」をキーワードとして事業運営をしておりました。
記者:パラグライダーの廃材を再利用してバッグを作成したの、覚えています。
山本:ありがとうございます。何かJOCで社会課題の解決が出来ないかなと考え、HOZUBAGという廃材を再利用することによって出来る社会課題の解決するためのプロダクトアートのパワーを実際に体験していただき、学んでいただきました。
記者:なるほど。
山本:その後委員会内で相談したのですが、今期のテーマ「寛き仲間と心を通わす」はJOCの根幹である学びと交流の「交流」に重きを置いているのかなと感じました。よく幹事会でも議題にあがりますが、「不活性会員の活性化」も行いたいと思いました。あまり参加されていない会員さんも巻き込んで、色々な価値観に触れ、広く交流が出来ればと考えました。
記者:不活性会員の活性化、よく三方代表が仰っていますよね。
山本:交流メインに、という形で計画は進みました。ユニバーサルスタジオジャパンでの交流などの案も出ました。ただ、そんな会議の中で、非常に表現が難しいですが…JOCってコミュニティ・バンク京信さんが推薦される企業の方がご入会されていらっしゃるので、先輩方が常日頃仰っているとおり、他の経営者の団体・異業種交流会と比べると非常にレベルが高い方が多い会だよね、という意見が出ました。そのJOCで折角やるなら高尚なことがしたいよね、という意見を元に大きく方針を変えていきました。
記者:そうだったんですね。
山本:交流は連携委員会の事業にお任せすることにしました(笑)JOCの特徴は約600社の若手経営者が集まっている異業種交流会です。ただ、交流している中で…実はお互い何の仕事をしているか知っているようで、詳しくは知らないんですね。
記者:確かに。総務委員会でも各会員さんのところでインタビューを行わせていただいて実感させていただいております。
山本:そんな経営者同士で自分の仕事に関する強みや課題をディスカッションし、お互いがアドバイスし合うことで高められないかな、京都・大阪・滋賀という地域の中で成長が出来れば素敵だなと考えました。同じ悩みを持つ会員が全員で未来予想図を描き、共有していくことで、我々中小企業・関西の未来になる!そこが今回のエンディング事業のスタートとなりました。
実際に何をするの?
記者:では、実際エンディング事業ではどんなことを行う予定なのですか?
山本:ちょうど、出来立てホヤホヤのものがありまして…こちらのカードを利用して実際にディスカッションしていただきます。
記者:こちらは市販のカードゲームですか?
山本:いえ、こちらは当委員会と株式会社セガ エックスディーさんと、一から作成させていただきました。
記者:え、凄い!あのゲームのセガですよね。
山本:はい、あのセガの関連会社になります。この会社ではゲーミフィケーションと呼ばれる、ゲームを通じてこうした社会課題を解決することを目的とされたお仕事をされており、実際にゲームを通じて経験値を取得し、レベルアップしていく、そんなイメージのお仕事をされています。このJOCオリジナルゲームを通して自社の強みとランダムで与えられるキーワードを掛け合わせて、これまで誰も想像し得なかった未来をチームで創出していただきます。例えば、三方代表のお仕事である司法書士の業務とロボットのカードを合わせて…ロボットが行う相談窓口、みたいな。
記者:なるほど。とても面白そうですね。
山本:そのチーム毎で出たアイデアを元にして、そこから生成AIを利用して画像を作成します。我々委員会で試しに行った「無重力化での理容」の画像がこちらです。
記者:面白いですね!これを当日リアルタイムで行うわけですね。
山本:はい、それでその会場全体で集まった意見、それがまさに京都・大阪・滋賀の未来予想図になる、そう思っております。
その他にも色々と事業に対する準備や設えをお聞きしましたが、あまり書きすぎると当日のお楽しみが減るのでこれぐらいにします…
最後に
記者:お二人にお聞きします。この特別事業が第23期の集大成になると思いますが、目指すべきゴールについてお聞かせください。
山本:入会のときのお話になるんですが、私自身仕事に繋げるために…というよりは他業種の方と出会えればいいかなぐらいに思って入会しました。仲良くなったからといって絵を描き始めるわけじゃないじゃないですか(笑)
記者:確かに(笑)
山本:ただ、入会して今ちょうど6年目ですが、本当に色々な方に助けていただきました。店舗の改装や美術教室の内装もそうですし、学校と取引をしている中でほんと色々と細かなこととかをお話いただく機会が多いんです。そういった問題が発生したときに頼れる仲間が増えたと感じることが多くなりました。そんな仲間たちのことをもっと深く知ることで、人間的に成長していくこととなると思います。そのきっかけ作りを行うエンディング事業を成功させることがゴールと考えています。
記者:ありがとうございます。続いて、三方代表お願いします。
三方:この3つの事業に関しての想いは先ほどお伝えしたとおりですが、単純にこの事業を通してJOCの今を感じていただければと思っております。この3つの事業は今までに前例が無いことを特別事業として開催します。新しいものを創り上げるという運営側の経験も勿論です。
記者:なるほど。
三方:そして何より、この事業に参加される会員の皆さんが「同じ世代の若手経営者が一から思いつかないようなことを皆で作り上げている」ことを実感して欲しいです。楽しさを感じるのとかは勿論なんですが、そういった刺激を感じることも出来る事業となっておりますので、是非ご参加いただき、様々な価値観をもつ会員の皆さんと繋がっていただきたいです。
記者:その通りですね。
三方:そして、色々な価値観を持っている方に寛容な心で接し、色々な方の立場に立って考えることがこれからの経営者に必要なこと、大切なことと思います。物事を判断する、最終的に自分が判断するという能力を養っていただくことが出来る事業を企画しております。参加に迷っていらっしゃる方は、是非飛び込んできてみてください。お待ちしております。
山本:仕事のためになるから、というと少し違うかもしれませんが、常に未来を考えて行動していくということは経営者にとっては絶対に必要なことと思います。その未来を自社で語ることは経営者にしか出来ない特権だと思っておりますので、それを考えるきっかけになると思っていますので、是非一緒に未来を考えましょう。
記者:お二人とも、最後まで熱い想い、ありがとうございました。
皆さん、如何でしたでしょうか。
11月に開催される特別事業には、読んでいただいたとおり、熱い想いが込められております。
第23期の集大成の特別事業、色々な設えを皆さんと同じ若手経営者が企画運営をしております。
様々な価値観に触れることで見つかる新しいモノはきっとあると思います。
この記事がその手助けになればと思い、今回このブログを企画させていただきました。
皆様の参加、心よりお待ちしております。
総務委員会 取材チーム
インタビュアー 中島 章太(洛北部会)
記事作成 林 良輔(大津部会)