Report

事業報告

2021.08.19

【事業報告】令和3年度 第1回 スモール事業『1時間目 芸術〜JOCルネサンス〜』

■事業名 :令和3年度 1 スモール事業『1時間目 芸術〜JOCルネサンス〜』

■開催日 :令和3731()9時00分〜1110分②930分〜11時40分

      ※感染症対策の為、開催時間を2時間帯に分けて、同時に参加いただく人数を調整

■場 所 :嵯峨嵐山文華館・福田美術館

■参加者 :44

■運営担当:スモール委員会

○開会

  

司会の太田委員(洛北)による開会宣言・須田代表幹事による挨拶・山田委員長(本店)による趣旨説明。

当たり前のような事業開始の流れではありまが、新型コロナウイルス感染症 感染拡大の影響でさまざまな事業がオンラインに移行されてから、本当に久しぶりにリアルでの事業開催でした。

感染症対策により、さまざまな制限もありながらでの開催ではありましたが、リアルで事業開催できたことを実感できた瞬間でした。

  

○第1 講演『日本画の鑑賞〜楽しみ方など』@嵯峨嵐山文華館・第1_1 京都女子大学准教授 前崎 信也様による講演

 

日本画の歴史の話だけではなく、『見方』や『楽しみ方』をざっくばらんな話し方で教えていただきました。

画を直感的に捉えることも楽しみの一つですが、絵にまつわる背景をイメージし世界を想像することも日本画を楽しむ方法の一つであるということを教えていただきました。

この画はどんな人物が依頼して描かれたものなのか、画にどのような想いが込められているのか・・とか。。。

例えば、皆さんご存知の富士山日本一高い山や日本を象徴する美しい山として多くの方に認知されているかと思いますが、『不死山』や『又と無い山』とも言われており、『永遠』や『長生きしたい』、『今の地位を維持したい』という

想いが画に込められているのでは?と言われています。

富士山が描かれた日本画を描いた方、依頼し購入された方は、どんな想いで画を描き、または購入されたのでしょうか・・。

・第1_2 福田美術館 副館長 竹本 理子様による講演
  

福田美術館を立ち上げるにあたって、特に注力し工夫されたことをお話しいただきました。

日本画の美術館は来場される方のほとんどが年配者のため、20年後に美術館が存在しているのかどうか・・という問題に直面されており、若者に興味を持ってもらうためには・・という課題にフォーカスし美術館作りに取り組まれたそうです。

今の“映えるSNS文化”に適応できるように、館内や作品の写真撮影OK(※フラッシュは不可・一部撮影できない作品もあります。) にされたり、できる限り作品を近くで見れるように展示の仕方やレイアウトを心掛けたり、作品の魅力を身近に鮮明に感じ取れるように最高級のクリアガラスを使用したりとさまざまな工夫をし、美術館作りに取り組まれていたそうで

何より感銘を受けたのが、それぞれの作品説明の仕方でした。

歴史を知らない方や若者にも作品に興味を持つことができるように、キャッチコピーや説明がわかりやすく表現されており、画に宿された魅力がわかりやすいように工夫されているとのことでした。

お二人のお話しから、物事を捉えるにあたって視点を変えること(背景を考えること)と、歴史(物事)を次世代に伝えるにあたっての柔軟な取り組みの大切さをご教授いただけたと思います。

2部 作品鑑賞『京(みやこ)のファンタジスタ』@福田美術館