第4回RISO事業報告 |
writer:明珍 信博
12.08.31
事業名:第4回RISO事業 「日本でいちばん大切にしたい会社の共通点とは!」 ~働く仲間と会社の理念共有~
日時:平成24年8月22日(水曜日) 受付18:15 開始18:45 終了20:50
講師:坂本 光司 先生 (法政大学大学院政策創造研究科教授・静岡サテライトキャンパス長)
場所:京信ホール
担当:理念創造委員会
動員:第4回参加人数、213名(申込231名)
理念創造委員会メンバー: 委員長 山本 暢彦(山 科) 副委員長 野村 正樹(北大路) 本田 淑久(伏 見) 委員 稲端下裕貴(西陣・北野) 奥 一史(洛 北) 島内 正広(壬 生) 鈴木 基伸(嵯峨野) 松好 太一(伏 見) 三方 覚(本 店) 茂木 一彦(南) 山本 剛久(東 九) 渡邉 丈洋(口 丹)
記録写真:写真撮影 東委員・上田委員・山口委員 記録 明珍委員・佐々木委員
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
理念創造委員会の第4回RISO事業は、 大ロングセラー日本でいちばん大切にしたい会社」著者で法政大学大学院政策研究科教授静岡サテライトキャンパス長である坂本光司氏をお迎えし開催されました。
島内正広委員の司会のもと、まず池上代表幹事から前回台風の為中止になったお詫 びと経緯説明などのご挨拶がありました。
続いて山本委員長より事業の趣旨説明がありました。
参加者の盛大な拍手で中、三方委員先導で坂本氏がご入場されご登壇されました。
はじめのあいさつの中で坂本先生から「リーダーの生き様で会社(部下)は決まる」 とお話されました。
講演は参考資料とプロジェクターを使用し行われました。
講演の核になった企業経営とは関わる人々の永遠の幸せを実現すること 関わる人々とは 1.社員とその家族 2.社外社員とその家族 3.お客様 4.地域住民 5.株主・関係者
経営者とは ・ 正しい理念(目的)を持ち経営すること。 ・ 人(従業員)をとことん大切にする、決してブレないこと。 ・ 倒産や不況は内部環境の悪化で起こる。 などお話いただきました。
続いて「日本でいちばん大切にしたい会社」様を数社ご紹介頂きました。
1. 人を大切にする 2. 景気・流行を追わない 3. 価格競争をしない 4. ある特定の企業・商品に過度に依存しない 5. 昨年までの商品に過度に期待しない 6. トコトン顧客に尽くす 7. 人財の確保・育成を怠らない 8. 社会貢献をする 9. ぬくもりのある家庭的な経営 10. 業績や成長ではなく、継続・幸福・正義を重視する 11. 自己資本比率を重視する 「日本でいちばん大切にしたい会社」様の共通点をお話頂き、講演は終了しました。
質疑応答では杉本前代表幹事(壬生)が人財育成や確保の方法などを質問されました。
最後に伊谷副代表の謝辞をもって第4回RISO事業は終了しました。
|
実務研修塾その5 パネルディスカッション |
writer:山口 昌宏
12.08.29
日時:2012年8月28日(火) 受付18:00 ~ 開始18:30 ~ 20:45
会場:先斗町 歌舞練場 コーディネーター 村田 晃嗣 氏(同志社大学法学部教授)
パネラー 増田徳兵衛 氏(株式会社増田徳兵衛商店 社長)
テーマ 『 京都 × 企業 』~京都企業のブランド創造~ (参加者:会員100名 同伴者35名 合計135名)
担当:実務研修委員会
河原崎善成 委員長 加藤典義 副委員長 須田真通 副委員長
先週の理念創造委員会事業に続き、実務研修塾の第5回としてパネルディスカッションが開催されました。
『 京都 × 企業 』~京都企業のブランド創造~ というテーマにふさわしい会場として、先斗町歌舞練場が選ばれました。
参加者さんのほとんどがここに入るのは初めて、ましてや池上代表幹事のご挨拶や司会の中西委員は舞台に上がってでしたので、さすがに緊張されたご様子でした。
はましん経営塾からもご参加いただきました。
河原崎実務研修委員長の趣旨説明のあとは、黒子の格好をされた加藤副委員長が拍子木を鳴らしてどん帳が上がりました。
コーディネーターは同志社大学法学部教授の村田晃嗣氏。
ディスカッションのパネリストとして以下の方々にご参加いただきました。
(以降敬称略) 村田:まずは、京都の魅力をどうお考えですか?
増田:温故知新の宝庫ですね。また、ちょっとした気配りが街中にありますが、それは観察力の現れ。人をよく見てると思います。
大角:豊かな自然です。
奥:先人が残してくれた信用です。京都から外で出すものは『下る』と言います。つまり下らないものは出せません。
村田:補足と言いますか、私も挙げるとすると、140万人という利便性と自然とが両立できる適度な人口です。
また匂いをイメージできる街は少ないですよね。小京都と呼ばれる街はたくさんありますが、京都のように、お香、お菓子など匂いをすぐにイメージできるところはなかなかありません。
そして、排他的に見えて開放的です。他の土地からのいい人、ものを取り入れるのが上手で、包容力があります。
また大学がたくさんあります。40くらい! これによって若さ、活力のある街になり、また人材の流出も防ぎます。
村田:次に、それぞれの企業の立場で、どういうブランド戦略を行なってるか、また行なってきたか、聞かせていただけますか?
増田:伏見の蔵は85あったものが23になってしまいましたが、発泡性の酒やにごり酒など特殊なものを作ったから残れたと思っています。
もろみは酒税法上出荷できないので国税局と大変でした。発泡性の酒は馴染みがないためラベルにその旨書いても読んでくれない人が多く、おそらく日本一クレームを受ける蔵だと思います。
北川:調べてみると、マクドナルドのように安く売るのも、ウェスティンホテルのコーヒーのように高く売るのも両方大変です。ブランディングは根性。知ってもらう、伝える努力が必要です。
大角:時代に上手くのれました。漬物は新聞紙や家からの容器に入れるのが普通でしたが、ビニール袋に変えることで持ち運びが便利になりました。高速道路が発達し、クール便もでき、全国へ出られるようになりました。
また漬物屋で初めてラジオCMを出したり、ゆるキャラ『カブちゃん』を作り、名前を浸透させていきました。本質さえ変えなければよいと思います。
奥:がま口に特化し、さらに既存のイメージにある小さいものからキャリートートバッグなどのような大きいものを作ったのがターニングポイントです。
作る職人も、外注する企業が多い中社員化し、育成しています。実店舗だけでなく楽天市場での販売、TwitterやFacebookでのファン作りもしています。
村田:では、難しいかもしれませんが、国際的な視点から、京都のブランドとは?
増田:国酒となるものの、国内シェアは6.7%。ただし、年間2500名に名刺をお渡しし、その半分が海外のかたですが、「京都の蔵」で通じます。
北川:機械の進歩はすごいですが、お金で買えます。最後は人、人が出来ることを機械はまだ出来ません。見てないところで正しく出来る底力を日本人は持っています。
大角:点在するものをもっと面で楽しめるようになればと思います。
奥:楽天の世界進出についていきたい。英語サイトを作ったり海外店進出、海外ブランドとのコラボもしてみたい。Gucciと組んでがまグッチを作ってみたいです。
村田:歴史上、街のほうが国より先に出来ました。街が、国を作っていきました。それぞれの企業、街、関西、国と連動してブランド力を高めていってほしいと思います。
また、次回このような機会があれば、積極的に京都の弱点を考えてみて欲しいです。それによってさらにブランド力が高まると思います。ありがとうございました。
以上、1時間半があっという間のパネルディスカッションでした。
その後DIAMANT NOIRさんに場所を移して理念創造委員会と実務研修委員会による合同懇親会が開かれ、月の桂のお酒を楽しみました。
|