早いもので今年も2か月を過ぎようとしています。
JOCの代表幹事としてのお仕事も公のものは今月で終わりとなる予定です。
あとは、引き継ぎ等が残されているだけとなりました。
今週は月曜日に今期の最終事業が開催されました。
『第18期JOC最終事業』~代表幹事!そう簡単には終わらせませんよ!~
タイトルだけ見ると何のこっちゃ?なのですが、中身は会話力を鍛えて異業種交流の場であるJOCを有効活用できるようになりましょう!というものでした。
参加者全員がサンドイッチマンスタイルで前面に名前・企業名・業種、背面に感想欄のパネルをまとい名刺交換から3分間の会話を行い、それぞれが会話から得た感想を背中のパネルに書き合う。それを約10名の方と繰り返しました。
僕からすれば参加者全員を知っていて、一度はお話をしたことがある方ばかりでしたので今更な感はあったのですが、背中に書かれた感想が意外でした!
大半が「はじめてお話し出来て良かったです」というものでした。
正直、「前に挨拶したやん!」「あの時話したやん!」って思いましたよ。(笑)
そこで気付きました。今回の事業は「会話力」を鍛えるのではなく、「対話力」を鍛えるものだったのです。「会話」と「対話」の違いを知ること。
翌日、「第2回 京信・地域の起業家大賞」の表彰式がありました。
なんと!優秀賞をJOCメンバーである洛南部会の(株)山内製作所の山内 衛さんが受賞されました。おめでとうございます!!
各受賞者から、ここでも3分の事業内容の発表がありました。僕は審査員をさせていただいたこともあり、審査内容・評価理由を知って発表を聞いていましたが、端的に上手くまとめてお話しされた方もいれば、評価内容とは違った今伝えたいことだけを発表された方など「発表」の仕方も様々でした。
そんな中、山内さんは評価基準の一つである「革新的かつ斬新さ」に言及され、自社は決して革新的な技術も斬新さもないと逆説的な論調で発表を始められました。
昔ながらの技術を受け継ぎ守る。利益や効率を追い求めデジタル化を推し進めた結果、いつしかアナログによる高い技術力を保有する企業が姿を消していく中で一際、革新的で斬新に映ったのは事実です。
山内さんの「発表」も今だけではなく過去から未来へ大事なモノ(技術)を守るんだという熱い思い、情熱がひしひしと伝わってくる良い「発表」でした。
日本には「道」があると言われた方がいる。武術が武道に、剣術が剣道に、柔術が柔道に、茶道も華道も書道も…。「術」が「道」に変わらなければ消え去ってしまう。「術」を「道」に昇華できなければ受け継がれ続けることはない。
山内さんからは「技術」を「技道」に昇華させようとする信念が見えたような気がしました。
この2日間で話すということを改めて考えさせられました。
「会話」=conversation
「対話」=interaction
「発表」=propaganda
「会話」は何かを伝えることではなく、相手と話をすること自体が目的で「対話」はお互いの主義主張をすり合わせることを目的とする。「発表」は自信の主義主張を伝え、説得することが目的となる。
目的が違えば手法も変わるし、意識も違う。「対話」において聞く力を求められるのはお互いの事を知り、認め合い新たな価値観を築くためである。
JOCにおいて沢山の方と「会話」はしてきたものの「対話」はまだまだ出来ていなかったのだと気付かされました。
残りのJOC生活で出来るだけ沢山の方と「対話」出来るよう意識改革が必要ですね。
楽しみができました。
まだまだ終われないね!連携支援委員会の皆さん、有難うございました。
まごめ