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2021.12.01

女系継承3代目の印刷会社、最善の道を探して

今回のスポットライト会員は22期入会、洛北部会の津田絢子さんです。

名刺がオシャレ!!

創業はおばあ様の代からで、お母様、絢子さんと3代に渡り受け継がれてきました。

25歳という若さで会社の代表となられた絢子さん、

当時は右も左も分からない状態でしたが、おばあ様が代表をされていた時の番頭さんに付き、営業のノウハウを学んだそうです。

今では営業はもちろんのこと、デザイン、印刷から納品までの現場作業、また会計などの事務作業に至るまで、全てのことを一人でこなされる、スーパーウーマン。

取材時、壁の塗装を行っているところということでしたが、ご無理をお願いして取材にご協力いただきました。

ちなみに壁の塗装は以前スポットライト会員で紹介しました、洛北部会、北川さんの会社「株式会社美栄」にご依頼されたそうです。

コミュニケーション能力が高いのは営業を重ねてこられた賜物ですね。

〜会社〜

社名 有限会社津田印刷

代表取締役 津田 絢子

創業 昭和27年3月

所在地 京都市左京区岩倉中大鷺町14番地

TEL  075−791−2028

FAX  075−701−3628

事業内容 印刷全般、組版、デザイン、製本、封入/発送作業(宛名印刷)

〜プロフィール〜

生年月日 昭和54年1月16日

京都精華女子高等学校 卒業

大谷短期大学 仏教科に進学

卒業後、着物に貝がらを貼り付ける螺鈿加工を行う呉服店に3年間勤められ、

退職後、有限会社津田印刷に入社、

入社後、間も無くして代表取締役へ就任

 

会社は地下鉄烏丸線の国際会館駅より徒歩5分ほどのところにあります。

地下へ続く階段は、秘密基地のようでなんだかワクワク

社内は1階と地下に分かれており、1階では主にパソコンを使った作業を行います。

地下には5台の大きな機械があり、印刷、裁断、丁合機、表紙巻(糊付け)、ホッチキス止、と各工程を各機械が担っています。

またインクを練る作業も地下で行われています。

絢子さんお気に入りの機械がこちら

丁合機(ページ順に揃える機械)で1度に40ページ分を合本することができます。

小さい頃から地下が遊び場所だったという絢子さん、今でも合本作業は私が一番早いと自負しておられます。

手元が早すぎて…

〜ここからは質問コーナー〜

Q.なぜ地下に印刷機等を設置したのですか?

地下の方が地上に比べて室温が一定で安定している為です。

紙は温度、湿度の変化に弱く、紙が曲がったりします。

その曲がりが印刷をしたときに汚れの原因にもなってしまうからです。

また印刷機のインクは寒くなりすぎると、固まってうまく印字しないことがあります。

そのような時はハロゲンでインクを温めながら使用します。

Q.どのように機械を地下に搬入したのですか?

ヒントはこれです

階段上部の天井に鉄製のフックをつけました、ここに結びつけて機材を搬入します。

手すりなども全部外すので搬入の準備は大変です。

Q.地下で作業を行う問題点はありますか?

換気がないこと、昔は身体に良くない洗い液・インクなどがありました。

価格は上がりますが、今では身体に害を及ぼさない物に切り替えています。

Q.印刷する際、どれほどのロスが出ますか?

大量に印刷すると、どうしても上下汚れてしまう箇所が出るので、上下10枚くらいは捨てることになります。こんな感じで…結構な量になるんですよね。汗

Q.仕事をしていて楽しく感じるときはどのような時ですか?

納品後、お客様へ感想を伺いに行った時、「すごく綺麗だった」など

声をかけていただけた時がうれしいですね。

「ありがとう」とか「間に合って良かった〜」とか

Q.納期は何日ほどかかりますか?

原稿のOKをいただいてから一週間ほど時間をいただいていますが、

中には急ぎで明日用意して欲しいとかもありますね。

先週なんかは当日チラシの注文があって当日納品ということもありました。

注文先がご近所ということもあり、その時は自らお店へ出向き校正を行い、

会社に戻って、印刷、裁断、納品とやってましたね。

Q.取引先はどのような会社が多く、今後はどのような取引先を増やしたいですか?

現在、学校や研究所関連の施設との取引が多いです。

最近では動物病院さんとの取引を始めました。

今後は企業・個人の方との取引を増やしていきたいですね。

私を知ってもらって、一緒に仕事をして楽しめるような方を見つけていきたいです。

Q.これからの課題はありますか?

コロナの影響もあり、デジタル化が進んだ事、

また国からのペーパーレス化の推進が印刷業界では逆風となっています。

メールではじっくり見てもらうことができないものも、紙なら残るし見てもらいやすいのではないか?など、紙でしか伝えられないことに注目して差別化を図っていくことが課題となっています。

Q.座右の銘を教えてください。

「試練は呼びかけ。必ず1本の最善の道がある」

苦難・困難は、自分の弱点や改善すべき事に気づこう、と呼びかけられている。

その様な中にも必ず解決に向かう一本の道が有り、

どんだけしんどい思いをしても必ず乗りこえられるとの気持ちで、日々頑張っています。

〜ここからは絢子さんのパーソナルな部分に迫ります〜

特技は何ですか?

中学から高校にかけて習っていた水泳です。

琵琶湖で6kmの遠泳や兜を着用して泳ぎながら書道もしたりしました。(笑)

先生の資格も持っています。

趣味は何ですか?

車にスキー、スケートもします。

↑20代からスキーが大好き

↑海外旅行 クアラルンプールにて

車は大学時代から面白くなり、よくドライブに出かけ、

30代になると周りの友達の影響も受けドリフトしてました。

公道ではなく、コースでですよ‼︎

↑ドリフトしている絢子さん かっこいい・・・

↑当時の愛車

指導してくれた方が女性ということもあり、通って練習してましたね。

後ハマっているもので言うと、韓国ドラマ

俳優「イ・ジュンギ」さんのファンなんです。

日本に来日されたときは会いに行きましたよ、名古屋、大阪、横浜と‼︎

休日の過ごし方は?

車が好きなのでドライブに行ったりしますね。

後、銭湯にもよく行きます。

仁左衛門、天山、水春、京田辺にある一休とか、最近は芦原温泉に行きました。

←(ここであげた場所以外にもたくさんの銭湯を教えていただいきました。

気になる方やいつもと違う銭湯に行ってみたいけど、どんなところがあるのかなと考えておられる方、是非、絢子さんにお問合せください。)

最後に、JOCに入って良かったことは?

ZOOMなどで皆さんとお話ししてて、裏では苦労されていると思うんですけど、全然そんな感じを見せないじゃないですか、

前向きに何かやろうという雰囲気が、「これじゃダメだな、頑張ろう!」って思わせてくれて、いい刺激になっています。

業種違いの方と接することで、外向けに興味を湧き出すきっかけにもなりました。

〜取材の感想〜

お話をお伺いする中でも終始笑顔で、笑い声に溢れた楽しい取材でした。

きっと営業でも変わらぬ絢子スマイルで取引先を増やしているのでしょう。

楽しく仕事をしたい‼︎

私をもっと知ってもらって、お取引先様にもっと身近に感じてもらいたい、

そんな関係性の中で一緒に良いものを作り上げていけるのが理想、と語る絢子さん。

今苦境の印刷業界ですが、持ち前の明るさとそのスマイルで最善の1本の道を見つけ、

どのような試練も乗り越えていくだろう。

 

記事編集:スポットライト委員会 細川哲

※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。