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2021.06.30
梅雨の合間のよく晴れた午後。鮮やかな緑と清流のせせらぎが聞こえてくる嵯峨嵐山。
大覚寺を横目に住宅街の奥へと車を走らせると細やかに手入れされた庭園とともに古都の歴史を感じさせる日本家屋が迎えてくれます。
綺麗に手入れされたお庭
中に入ると庭園のパノラマが広がります。
【スポットライト委員会 会員様紹介】
株式会社嵯峨養漁場田中商店 代表取締役
嵯峨野部会 田中厚史さん
■プロフィール
会員名 田中厚史
出身地 右京区嵯峨
出身校 追手門学院大学
趣味 ドライブ、ジムに行くこと、体を動かす事
休日の過ごし方 子供と過ごす事
過去に経験したスポーツ サッカー、フットサル
座右の銘、モットー まずはやってみる
食材卸売 【株式会社嵯峨養漁場田中商店】
加工食品販売 【嵐山たなか】
庭園喫茶 【デセール】
美容健康食品販売 【株式会社嵯峨美研】
~卸売業のあゆみ~
【株式会社嵯峨養漁場田中商店】
卸売の創業当時、川で獲れた天然の鮎をバケツに入れて手押しのリアカーで運んだそうです。デリケートな川魚の鮎を運ぶ為川の近くを通り途中水を入れ替えながら輸送したという事ですからその作業がいかに大変か容易に想像できます。
そこから始まった卸売が改善や試行錯誤を重ね今では本社のすぐ横を流れる清滝川の清流を引き込み自社養魚場を経て川に戻し循環させる事でより天然に近い状況で鮎や鯉の養殖がされています。
このシステムは京都市内で同社のみとの事。
さらに熟練された目利きで鮎の大きさの確認や気温等による温度変化で鮎にストレスがかからないよう細やかに管理され最良のコンディションで全国の料理店や家庭に出荷されます。
出荷できるサイズになるまで大きさごとに分けて管理されている鮎。
手に持つだけで重さがわかるそうです。つまり田中さんは鮎マイスター。
この様に独自のシステムや積み重ねられた確かな経験が卸先の信頼につながっており、その対象は全国に及びます。例えば祇園だけでも取引先は100件をくだらないとの事。過去には洞爺湖サミットに食材を提供された実績もあり今では紹介が紹介を呼び今日も料理店からの電話が鳴ります。
~専門店による自社加工食品の販売~
【ミシュラン料亭御用達 嵐山たなか】 JR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅南口よりすぐ
ホーム | 嵐山たなか|公式サイト (arashiyama-tanaka.jp)
観光客で賑わう嵐山の一角、駅からでてすぐの商店街にて新鮮な食材を販売されています。
多くの料理店に提供されている食材が気軽に家庭でも楽しめるという事で昔から地域住民に愛されている老舗です。
メニューも豊富で契約農家から届いた鶏や鴨等はその朝に店舗で捌かれているとの事で鮮度へのこだわりを感じます。
店先へ近づけば鰻を焼く香りが足を止めます。
合鴨ロースや鯉の洗い、すっぽん鍋等これぞ食材のプロショップといっても過言ではないメニューが並びます。
美容効果の高いコラーゲンの宝庫、すっぽんスープ。
香りと音が食欲をそそる鰻。
白焼きも販売されています。
~ロケーションを活かしたカフェスペース~
【デセール】 株式会社嵯峨養魚場田中商店敷地内
デセールについて | 京都 嵯峨嵐山のスイーツ・ケーキ 庭園喫茶【デセール】【こい茶屋】 (koichaya.jp)
先述にありました本社家屋脇に併設されています。
当時使われていた蔵を改築し作られた個室ともいえるその空間は上質な隠れ家。
大きな窓から庭園のパノラマを楽しみながらくつろげるスペースが演出されています。
お店で提供される本格的なスイーツは一流ホテルにてパティシエとして数十年の間第一線でご活躍され料理学校の講師もされていた方の監修によって考案されています。
県外からのお客様との憩いやデート等にもよさそうですね。
念の為予約いただく方が間違いないとの事です。
予約連絡先 075-872-9019 ※おかけ間違いにご注意ください
~天然すっぽん由来のサプリメント~
【株式会社嵯峨美研】
極上天然すっぽんサプリ|【公式】嵯峨美研|嵯峨美研の物語 |【公式】嵯峨美研 (sagabiken.kyoto)
ホームページのメニューにも記載がありますがサプリメントの販売もされています。
すっぽんを知り尽くしたからこその美容健康食品への発想であると言えます。
同社ホームページにて灼熱の夏、極寒の冬を生き抜いた究極の生命力とあるように厳しい自然の中で育った琵琶湖産の天然すっぽんのみを使用したサプリメントの開発を進められています。
販売形態ですが一週間のお試しプランから定額制の半年利用まで幅広く対応されています。
ロゴマークは嵯峨天皇が愛した嵯峨菊をモチーフに家紋風アレンジされています。
どの業態にも言える事ですがコロナの影響で卸売も小売も例年と比べるとやはり売り上げに影響しているそうです。
いまだ完全終息が見えてこないこの状況下で具体的に始められた対策等があるか伺いました。
「コロナが流行しだしてすぐ、宅配サービスとメニューのポスティングをやりました。店舗周辺になるのでエリアは限定されますけど反響は早かったです。それから今年の2~3月ごろからは鰻の蒲焼をより焼き立てに近い状態で楽しんでいただけるよう【うな速便】というサービスを始めました。」
このうな速便。実際に見せてもらったのですが焼かれた鰻がふわふわで見た目から食欲をそそります。
さらに蒸れてしまわないよう温度管理をした上での梱包との事で徹底ぶりがうかがえます。
通常の通販方法である真空パックに封入されているものと比べると日持ちはしませんが、外出自粛により家族で過ごす時間が増えている中でやはり利用客から好評で販売数も上々のようです。ちなみに父の日、母の日は特に注文が殺到するそうです。
扱う食材の都合上夏場が繁忙期の田中さんですが、「通常時だと朝の5時頃から夜の10時ごろまで食事する暇もないんですけど、少しだけ時間の余裕がある今だからできる事を考える時間が取れるんです」とおっしゃった時に物事をポジティブに捉え状況をどう活かすかを考える事もコロナ対策の大きな一因だなと教わった気がします。田中さんの座右の銘である「まずはやってみる」の精神が表れていますね。
また、取材の中で細やかに説明していただいているその姿に事業や扱われている食材への熱意と誠意を感じました。
田中さん豆知識
冒頭の画像で田中さんが抱えている大きなすっぽん。最大サイズ更新のギネス申請中だそうです。
株式会社嵯峨養漁場田中商店の皆様、ありがとうございました。
記事編集 スポットライト委員 木村敏治
※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。