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2023.02.08
バトルキング!!we’ll rise again
突然ですが、最近映画見ていますか?
今回ご紹介するのは企画プロデュース・演出などを手掛ける、株式会社studio-884.Pro
代表取締役 瀧川元気 さんです。冒頭ポスターは瀧川さんが企画プロデューサー&監督をされた映画で、3月10日から全国ロードショーで公開されます。
これまでも「鬼ガール」や「恋のしずく」「いのちスケッチ」など多くの映画制作をされてきた瀧川さん、一体どの様な人物なのか、スポットを当てていきます。
<プロフィール>
会社名 株式会社studio-884.Pro
会員名 代表取締役 瀧川元気
生年月日 1986年5月31日
出身地 大阪府河内長野 出身
出身校 立命館大学 映像学部一期生
趣味・休日の過ごし方
映画鑑賞、観劇、読書、トレンドや若者に人気の作品を意識して見るようにしています。
また一人旅も好きで、新しい場所に行っては寺社仏閣を巡り、パワーをもらっています。
過去に経験したスポーツ
野球を甲子園に出場する思いで高校生まで続けていました。
座右の銘
C’est la vie(セラヴィ) フランス語で「それも人生」という意味で、良い時も悪い時もそれもまた人生、今を楽しもう!という感じで使われます。私が留学していた時にフランス人の友達がよく使っていた言葉で、私が今後どうしていけば良いか進路を悩んでいた時に「セラヴィ」の気持ちで前進することができました。
高校を卒業後、一旦関東の大学へ進学するもやりたいことが見つけられず、中退。
父から「糸の切れた凧のようだ、ふわふわ空を飛んでいる」と言われたことが悔しくて、20歳の時に映画が好きだ!という思いと、父からの応援でアメリカ、ロサンゼルスへ留学。
留学先では映画に携わるアルバイトもたくさんあり、仕事をする中で映画監督、プロデューサーになりたいという想いを強めていきました。
日本に帰国したタイミングで、立命館大学に映像学部、プロデューサーを育成する学部が開設されることを知り、入学を希望しました。ただし高校から野球ばかりしていた私は全然勉強ができなくて、通常試験では到底合格できないと思い、AO入試を選びました。
AO入試で「私はジョージルーカスやスピルバーグのように、立命館大学と言えば瀧川元気と言われるよう、学校の看板を背負って世界の瀧川となります」と熱い思いをぶつけて、入学に漕ぎ着けました。
入学してからは全力です!!バイト代を注ぎ込んで映画の自主制作に没頭、年間10本程映画を作りました。また映画祭を行うなど、実行委員長としても企画を立ち上げ、学部を巻き込んだ活動を行うことで、多くの先生にお世話になりました。
実はその先生の中のお一人が今の会社studio-884.Proの先代で、私が社会人2年目のときに会社を引き継ぎました。
会社を引き継ぐ前には、三池監督のもとで人脈と映画制作のノウハウを学び、自ら企画プロデュースできる様に、実践経験を積み重ね、色々な芸能プロダクションへの挨拶まわりを行い、繋がりを拡げていきました。
2017年に滋賀県を題材にした「Mother Lake」でラインプロデューサーを担当、全国公開映画では最年少のプロデューサーとして注目を浴びました。
2018年には川栄李奈さんや大杉漣さんが出演する「恋のしずく」でプロデューサーを務め、2020年には監督、脚本、エグゼクティブプロデューサーを務めた「鬼ガール‼︎」が全国公開。
常に前進し続ける瀧川元気さん。
ここからは恒例の「めくってポン!!」やっていきたいと思います。
Q1. 5年後のご自身に一言お願いします。
私は5年ごとに目標を立てています。元々このような目標を設定し始めたのも、厳格な父の影響があります。父は何をするにも説得が必要で、小さい頃からどうすれば納得してもらえるのかを考えていました。ある時、知人から「死ぬ時から逆算で、60歳の時にどうなっていたいか、そうなる為には50歳、40歳、30歳、とどうなっていないといけないのか、それが決まっていなければ説得も自分の指針もないよ」と言われ、その頃から私はどうなりたいのかを常に考えるようになっていました。20歳からはより明確な目標に向かって5年ごとに目標を設定するようにしています。
20歳から25歳では、全国公開映画に名前を載せる
26歳から30歳では、監督またはプロデューサーとしてメインスタッフに就く
31歳から35歳では、自社制作会社、制作プロダクション、制作委員会幹事、監督として全国公開をしきる
今のところ順調に目標を達成してきています。
これは現在、36歳から40歳の目標ですが、「ブロードウェイミュージカルでプロデューサー監督をする。もしくはハリウッドでプロデューサー監督をする」です。
キッカケ作りのために、私の作品の中の音楽は、海外ニューヨーク、ブロードウェイミュージシャンの音楽を取り入れています。他にもイタリアロケを入れるなど、海外に行くチャンスを狙っています。
Q2.映画を作る上で一番大切にしている事は何ですか?
オリジナルストーリーですね。
今、映画業界はエンタメ業界の中で規模が小さく、実際映画を見てもらえる本数は年に一人一本と言われています。
これってディズニーやUSJに行く回数よりも少なくて、映画を見に行くことがすごく特別なことになってきています。
そんな映画界の中でも売上のトップに上がるのは集英社さんや講談社さんの漫画原作がほとんどで、そのような作品は大手が権利を買い取り、メディアを巻き込んでプロモーションをかけていくことで売上を作っています。私は大手と差別化を図るためにも同じようなやり方をしていては駄目だと思いますし、オリジナルストーリーを作成し、オーディションをして夢を持った人たちを巻き込みながら「コミュニケーションツールとしての映画」というものを意識して作るようにしています。
Q3. 新しくチャレンジしたいことはありますか?
映画塾です。
映画塾は3日間で映画を撮ろうというプロジェクトで、もともとは3.11の後、地域復興のため福島へ撮影に行ったことがきっかけとなっています。
地域の方々が出演者となり、プロの監督、カメラマンが撮影を行ないます、と呼び掛けたところ多くの方が参加してくださりました。災害後なくなっていたご近所の方や同級生との交流、再会がその場で起こり、涙を流して喜んでいた方もおられました。
現地の方は撮影をとても喜んでくれましたし、映画としてもプロが作ったもの以上にパワーを感じるものがありました。
他にも、まちおこしとして活用できると思っています。
私の地元、河内長野で行った時は120人が集まり、上映には1300人来られました。
また映画塾をする中で感じたことが、コミュニケーションツールとしての役割です。
いろいろな方と撮影することでコミュニティ形成にもつながると思いました。これからは「見て楽しむ映画」だけでなく、実際撮影に参加して、多くの人と交流し、コミュニティやキャリア形成という「学べる映画」ということもすごく大切だと考えています。
Q4. studio-884.Proで提供されているサービスを教えてください。
映画と言うと難しく聞こえるかもしれませんが、私はすべての映像が映画だと思っています。個人の思い出も映画にすることはできます。
七五三や結婚式など、企画プロデュース、コンサルティングを行ない、「やりたいを現実にする」を、お手伝いしています。
Q5. 監督が選ぶオススメの映画を教えてください。
スターウォーズです。
もともとSFが好きだったということもあります。
作者ジョージルーカスは映画の勉強のため、日本の黒澤明監督の作品を見て、自身の作品の中に日本をイメージしたものを多く含ませました。
例えば「時代劇」→「ジェダイ」に言い換えたり、パドメ・アミダラが和装であったりです。
映画制作にあたり、どんな映画を見て、どのように自身の作品にオリジナリティーをつけて落とし込むのか、日本の時代劇からスターウォーズという作品を作り上げたジョージルーカスはすごいな、と感じています。
ちなみに、私の作品「鬼ガール」最後の連鎖劇はジョージルーカス風+黒澤明風をイメージして制作しています。
Q6. 映画製作を通じて人に伝えたいことはありますか?
「青春し続けること‼︎」です。
青春て、本来は高く飛び続けようとする鳥のことを表しているんです。
私の事に置き換えると、「夢や目標に向かって、常に向上心を持ち、前に突き進む」と言う事が青春で、それをし続けることが大事だと思っています。
なので、映画撮影時には、より困難なことにチャレンジするようにしていて、スタッフやキャストの方々には「この作品に全員の青春魂をぶつけて、青春してください」と伝えています。そんな「青春」を感じてもらいたいですね。
Q7. 映画「バトルキング!!we’ll rise again」の全国ロードショー、ズバリどんな気持ちですか?
まさに青春の映画です!!
2021年から動き出したのですが、コロナがあって、若手のキャストやスタッフみんなが諦めかけていた時期に撮り始めた作品です。私自身も「鬼ガール」公開から2021年までに3〜4本の撮影が延期や中止になったりで、大変苦しい時期でした。
その中で「バトルキングをやろう」と話が決まって、また延期や中止になるかもしれないという不安もありながらでしたが、「全員、本気で全力でやろうぜ!」と一致団結して、目の色を変えてアクションや演技の練習にあたり、撮影を行ってきました。その映像からは、情熱やパッションが溢れ出ています。青春を取り戻した私たちが、青春をぶつけて作った映画なので、見た方にも是非その青春を感じて、青春してもらいたいです。
Q8. 今までで一番「達成感」を感じた仕事や出来事は?
一番を選ぶのは難しいですが、「恋のしずく」の全国公開日、完成披露試写会は忘れられないですね。
ニューヨークでレコーディングできたことや、有名大物キャストに出演してもらえたこと、またアカデミー賞最優秀照明賞受賞の方など、ビッグネームを揃えた京都のチームスタッフと撮影できたことは大変光栄でした。
特に私がやって良かった、と思えた時は、先代社長の時からお世話になっていた京都のチームスタッフの方々に「元気、ようやったな。林さん天国で喜んでるわ。」と声をかけてもらえた時です。林さんは先代社長のことで映画公開になる半年前に亡くなりました。一番の見せ場を見せることはできませんでしたが、そのように声をかけてもらえ、これからはやりきるしかないと感じた瞬間でした。
Q9. 今後JOCでどんなことをしていきたいですか?
映画塾をしたいですね。
まずは映画塾を通じて、映画がコミュニケーションツールとして活用できたり、地域貢献に役立つことを知ってもらい、映画の意味、目的を理解してもらった上で一緒にやっていけると、それはすごく意味のあることだと思います。
Q10. 監督であり、代表取締役でもあることで、他の監督とは違うと感じることはありますか?
あります。
ほとんどの監督は契約や企画を分かってない方が多いんですが、私は映画の企画、立ち上げから最後の回収、分配まで全部を見ています。また契約書を作ったり、スタッフのリスク管理なども自身で行っています。大きな違いとしては、一般社会に基づいた企業のやるべき経営、経理、総務的な部分を理解してやっているところかと思います。
今、私の会社では社員を雇っていません。必要な部分はアウトソーシングを行ない会社をスリム化しています。これは将来、私がニューヨーク、ハリウッドに行く準備でもあり、柔軟に動けるように会社の体制を整えています。
どの質問に対しても明確に自身の答えや考えを持っておられ、全てバシッと答えてくださりました。内容たっぷりで全てを記事にすることはできませんでしたが、記事の内容から瀧川さんの熱意、情熱といった、まさに「青春‼︎」を感じとっていただけると幸いです。
お忙しい中インタビューにお答えいただきありがとうございました。
最後に改めて、映画「バトルキング!!we’ll rise again」
3月10日 全国ロードショー!!
是非ご覧ください。
スポットライト委員会
高橋・木村・戸田・細川
※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。