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2021.08.25

京都を着物で華やかに

今回はJOC東九部会 岡本一喜さんにスポットライトをあてさせていただきました。

清水界隈に来られたことがある方は『レンタルきもの岡本』の看板を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

 

 

現在、清水界隈に着物レンタル事業6店舗、ホテルエミオン京都内、10月には伏見稲荷に新たに出店予定。
飲食事業も行われており、9月には清水の麓でラーメン店を開店されます。

今回の取材はそのラーメン店にお呼ばれし、開店前のラーメン試食をさせていただき取材スタートとなりました。

このラーメンがまた美味いこと。

さっぱり鶏ガラベースのしょうゆ味、女性目線で作られたとのこと。

着物で観光終わった後に、ラーメン食べて帰りませんか?と上手な誘導ラインを作られており、流石商売上手だなぁと。

ラーメン話はさておき、事業・岡本さん個人への質問攻めをさせていただきました。

Q1:事業の生い立ちについて

A
立ち上げ当初、京都では舞妓体験が多かったが、着物観光がないことに目を付け、現社長が考えたのが「レンタル着物」
気軽に着物を着ていただきたい。もっと身近に着物を感じて欲しいという思いで、レンタルを始めました。
どこか身構えてしまう着物でも、「てぶらでどうぞ」の通り、当店で全て用意しておりますので、すぐに着ていただくことが出来ます。散策着物をレンタルする概念がありませんでしたが、そこでどうにか身近に感じて欲しいと考え、今の形にたどり着きました。着物を着る機会が少なくなった今だからこそ、よき日本の文化を様々な形で残していきたいと考えています。

事業開始後、女性メインで定着し今では、全国に広まるくらいの産業となりました。
始まりは、実家の一室で数着から始まり、あまりに人気が出すぎた為、本腰を入れて法人事業とされたようです。

Q2:強みと弱み

今では巨大組織となり、レンタル事業は10月で7店舗。
コロナ前では年間20万人が利用いただいています。
各店舗、常時1000着のストックがあり、個人はもちろん、団体客にも対応出来ること。

またサービス業として、レベルの高い着付けやスタイリストが育っているという点を自信を持って伝えてくださいました。
多くのお客様にご満足いただけるご理由の一つに「技術力の高さ」があります。
当店の着付け、ヘアセット技術に入るには、様々な経験があり、 それに合格した者のみ技術に携わってもらいます。
資格、免状を持っているから技術が高いわけではありません。高い技術力には、日々の練習、センスを磨くことが重要だと考えております。
レベルが高いとは、社内での研修が充実しており、毎月テストを実施されているようで、そのテストに合格しないと、接客を任せてもらえないもの。
着物といっても、浴衣〜結婚式用など用途に応じたレベルがあり、段階的にクリアされていく制度をとられています。

弱みとしては、観光業であり天候・天災に影響される点です。
平成18年の大型台風で関空遮断に始まり、コロナによりインバウンド激減。
売上も大きく落ち込みましたが、GOTOトラベルなどが実施されると、爆発的に回復。
回復は一時的ではあったけれども、コロナが終息すれば、自然と利用客は戻ってくると確信を持っています。
今はアフターコロナに向け、出来ることを着実にこなし、従業員と共に準備しています。

ここで驚いたのが、従業員さまたちの話。
今では店舗休業も多くなっていますが、みなさん自主的に先に挙げたように、着付けやスタイリングの研修を行い、スキルアップに切磋琢磨されているようです。

お給料をいただいている以上、家でダラダラするのではなく、会社の為に出来ることをみんなで考えての行動なようで、岡本さんも自慢の従業員ですとおっしゃられていました。

会社愛がありますよね。

その会社愛の話を少しさせていただくと。

岡本さんが10代の頃から勤められており、良きお婆ちゃん的存在であった従業員の方が亡くなられたそうなのですが、体調を崩され、休んだ方がいいよと声かけしても、死ぬまで現場で働きたいと、亡くなる直前まで仕事をされていたようです。

本望だったんだろうなぁと感じました。

Q3:地域との関わり、ソーシャルな取り組みとして

A
先代のお爺さんの時代より、地域との関係はしっかりと構築されており、今でも色々な方から声掛けてもらえてます。
昔は事業の儲けを地域に寄付寄贈したり、各地域行事にも参加されていたようで、幼き時代の岡本さんは、何してんねん!と思っていました。
経営に携わるようになり、先人の礎をひしひしと感じるようになり、自身でも地域イベントに積極的に参加し、今以上に清水東山地区を盛り上げようと店舗運営の在り方を模索しています。
また、事業の生い立ちでもお話しましたが、着物文化を絶やさないよう、時代にマッチした新たな提案を考えています。

 

こからは少し岡本さん個人にフォーカスをあてて。

 

Q4:経営と家庭との両立苦労、余暇の過ごし方は?

奥様と3人のお子様を持つ岡本さん。

経営者であり365日経営の事が頭にあります。
今はコロナもあり、帰宅も早くなりましたが、忙しい時は帰る時間も遅く、家族サービスが不十分だったかも。。。と思っており、長男次男にはあまりかまってあげれてなかったこともあり、今では末っ子ちゃんを溺愛してます。

先日もキャンプ場で川遊びではしゃがれていたそうな。(海はベタつくので嫌いなようです。めちゃくちゃ体つきのいいごっつい兄ちゃんが言うことかと、お茶目な面を時より覗かせてきます)

 

Q5:1番の楽しみは?

家族で過ごす時間です。
日に日に逞しくなってくる子をみていると楽しいですよね〜とお父さんらしいコメントを頂戴しました。

Q6:JOCに対して一言

非常にいい機会を貰えてます。歳も近い方が多いので、お互いにいい刺激を与えられたらと思います。

 

企業案内
社名:株式会社OKAMOTO
住所:京都市東山区清水2丁目237-1-1
電話:075-525-7115
内容:着物レンタル・和装小物販売・飲食業
創業:1831年 岡本織物店
法人設立:2015年1月1日
URL:https://www.okamoto-kimono.com/

クーポン
JOC会員 学割適用

 

記事編集:スポットライト委員会 京都信用金庫 嶋貫凌佑

 

 

 

※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。