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2022.11.02

染物職人

会社のドアを開け、お会いした瞬間、もう誰もが認める職人の風貌。

 

染料が飛んだTシャツに汚れたワークパンツ、ただただかっこいい!!

 

第一印象は、飾らない人柄。優しい笑顔。なんかいいやつ。笑

 

今回は、そんなお出迎えをしていただいた、東九部会の重野さんに取材させてもらいました。

 

 

 

〜プロフィール〜

 

重野 忠久 (しげの ただひさ)

 

株式会社エス・ディ・ファブリック

1986年11月29日生まれ

 

衣笠中学校、山城高校、京都造形芸術大学ファッション科を卒業

 

【趣味】 野球観戦 巨人が好きです

 

【休日の過ごし方】 ゆっくりぶらぶら、ドライブ、ホラー映画にはまってました

 

【過去に経験したスポーツ】 中学では野球、高校ではラグビー

 

【好きな言葉】 良い意味で『なるようにしかならない』

 

 

 

創業当時は重野商店という名前でお祖父様が絞り染めをされ始めたのが始まりです。

その流れでお父様(現社長)が今の会社を立ち上げられました。

 

そこから服地の生地染め、製品染め加工を始められ今に至るそうです。

 

直接関わっている方は少ないかもしれませんが、多くの有名ファッションメーカーとお仕

事されており、製品になった服はJOCの皆様も着られているんじゃないかと思います。

 

工場の中はまるでジャングルジム!!なんかわくわくしますよね!!

色合わせは研究所みたいな空間。

染め場は大きな機械に圧倒されました。一番大切な工程。見ている方もどきどき。

作業場では乾燥や、シワ加工、職人さんの腕が光るところです。

従業員さんの目も真剣で、ものづくりとは?が肌で感じ取れる空間でした。

 

 

さあそれでは、めくってぽんで、重野さんを裸にし、終わりたいと思います。

Q. 今まで染めた事がある有名ブランドは?

 

「すみません。仕事上秘密なんです。」

 

が、、、引き下がらないのがスポットライト委員会!!

こっそり教えていただきました!!

公表はできませんが、間違いなく誰もが知っている世界的に有名なブランドたち!!

世界はやはり中小企業の力で成り立っているのを実感しました。

 

Q. 同業他社にはない技術や機械などはありますか?

 

「うちの売りはポリエステルを染める技術や機械があります。

ポリエステルの製品染ができる会社はあまりなく、さらに大手と違って納期や細かい仕事をするのが得意です。」

 

Q. 5年後のご自身に一言

 

「年の近い人で右腕になる人をつくれてますか?ですかね。

代替わりは数年先ですが、京信さんの月一回の後継者ゼミに参加していて少し代替わりの意識はしてます。

まだ実感はないですが、社長になる前に一緒の方向を向いて仕事ができる人に出会いたいですね。」

 

Q. 今後JOCでどんな事をしていきたいですか?

 

「同じ立場の人ばっかりなので、繋がりを広げていきたいです。

部会の幹事や本部も誘われれば参加していきたいと思ってます。

ん、、、一旦考えます。たぶん。笑。

密かにゴルフも初めたいと思ってます!!とにかく前向きに関わりたいです。」

 

Q. 今特に繋がりたい業種はありますか?

 

「同業種の方がJOCにはいてないので、切磋琢磨できる人たちと出会いたいです。」

 

Q. ストレス解消法を教えてください。

 

「ストレスあんまり溜まらないんですよね。

でも外食は好きですね。ラーメン屋も人に聞いたらすぐ行くようにしてます。

最近は体のこと考えて週一回にしてます。」

 

Q. 染色業界の今までと、これから

 

「京都でもコロナの影響や後継者不足で会社を辞められるところが多くなってますね。

ファッション自体もInstagramやネットで気軽に買う時代になったので、手にとって買うことがなくなってきました。

逆にコロナになって最近ではこだわって作っているブランドも多く出てきて、手をかけたり良いものを作っていこうという動きが活発にもなってきています。

まだまだこれからですが、当社でもスプレー染など新しい染め方にも挑戦してます。」

 

Q. 事業の中で大切にしていることは?

 

「小規模の会社なので、小回りに動くことを大切にしてます。

ショーや展示会になると直前の発注が多くなるので、納期が明日とかいう事もよくあります。

でも基本断ることはありません!!挑戦します!!

納期・色、何を優先するのか、お客様とコミュニケーションをしっかり取って素早く察知し、対応するようにしています。

納期がない中での色合わせは難しいのですが、そこが売りでないと、大きい会社と対抗できないですからね。

そういう先代の動きを見て、何十年もの積み重ねが繋がりを生み、今まで会社をやってこれたと思ってます。

これからもそこは大切にしていきたい会社の社風ですね。」

 

Q. 新しくチャレンジしたいことはありますか?

 

「染色業界は何をしているのか見えない技術や部分が多いので、自分の会社の仕事をわかりやすく見せていくツールを考えていこうと思っています。

クライアントに説明する場合も、他社の製品を見せたりは中々できないので、充実させることで受注に繋げていきたいです。」

 

Q. 染色の難しさは?

 

「全く同じ重さの生地で同じ量の染料で、全て同じ条件で染めても、同じ色は絶対再現できないので、そこが難しいですね。」

 

 

 

ご丁寧に機械の説明や、お忙しい中工場見学させていただきまして、誠にありがとうございました。

 

 

 

スポットライト委員会

 

高橋 木村 戸田 細川

※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。