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2022.06.24

競争⇒共創 mosaiQ

皆さま、こんにちは。

スモール委員会・委員長の山田晃弘(本店部会)です。

料理・仕出しの店を先祖から引き継いで、生業とさせてもらっています。

よく疑われるのですが、普段は私も白衣を着て調理場に立っています。(^_^;)

店はおかげさまで今年開業265年になりました。

初めから料理屋であったわけではなくて、元は二条城に出入りさせてもらった魚屋として創業し、時代の移り変わりと共に仕出し、座敷を構える料理屋となり、40年ほど前からはデパ地下での販売もするようになりました。

さて今日はこのコロナ禍の中、始めさせてもらった新しい取り組みのお話をさせてください。

元々コロナで持ち帰り料理の販売を始めたことから、この新しい取り組みは始まっています。こんな感じです。

店の限られた場所で小さい冷蔵ケースしか設置できないことから、冷蔵ケースの空間効率を考えて、お料理を全て同じサイズの容器に入れて、お客様が好みにお料理を組み合わせて、ご自分だけの1食を作っていただくことにしました。

これを発展させて、料理がこのサイズの容器にさえ入っていれば、自分の店の料理だけでなく、他店のものであっても組み合わせて一食とすることができるよな~と考えたのが、冒頭新たな取り組みと言ったものです。

作り置いて販売に供する食品に不可欠な食品表示(食品表示法・栄養成分表示・原料原産国表示)のこと、また衛生的に製造を行なう方法、保存試験など、多くの飲食店で参入の障壁となるこれらのハードルは、弊社のノウハウを共有し、また百貨店さんのお知恵を拝借してクリアしました。

販売においては、弊店で一旦全品を買取して販売に供することにしました。

紙幅の関係でか・な・り大幅に割愛しましたが、こうして6社7ブランド(和食も中華も洋食も!)が集まってmosaiQという売場を大丸京都店の中に構えさせてもらいました。(一旦4~5月の期間限定でトライアル出店。現在は次期開店に向けて準備中)

各店のお料理をモザイク模様のように組み合わせて、自分だけの一食を作ってもらうこと。

取り組みがまだ個人的な妄想のような段階から色々な相談に乗ってもらって、形になるまで伴走してもらったQUESTION(京都信用金庫が作られたコミュニティビル)にリスペクトを込めてQだけを大文字にして、ブランド名はmosaiQと名付けました。

この仕組みで販売される商品は、多様性ってこういうことかな?と考えた自分なりの発露でもあったり(自分が選んだチョイスを誰も否定できない!)、今回QUESTIONのご縁やJOCで親しくさせてもらったお店さん皆で地域の飲食店の多様性を守ろうと経済性だけで繋がりあった関係ではなかったことであったり、手前味噌ですが本当に面白い取り組みになったな~と感じています。

今後継続的な取り組みと出来るかのキーワードは、

「透明性(取引条件の)」、「開放性(参入の)」、「流動性(参加店舗の出入りの自由度)」

これをいかにして担保できるかではないかな?と考えて、また次の施策を練っているところです。

コロナ禍であっても前向きに、変化できる者だけが生き残れると心に留めて、本質をつかまえつつ恐れず変化していこうと思います。

ここには書ききれませんでしたが、今回本当にたくさんの方が関わってくださって、面白い取り組みだと言ってくださって、そのお力を結集していただきました。

とてもじゃないですが自分一人でできたことではなくて、本当であったらそちらのことも書きたいのですが・・、

そのこともまた機会があればぜひ書かせてください。

長文お目汚し大変失礼いたしました。

お読みくださりありがとうございました。

 

※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。