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2021.08.20

守り続ける、ということ

皆さま、こんにちは。

21期入会の洛南部会の須河と申します。

 

本日は、私のお義父さんを紹介させていただきます。

 

プロフィール

種田道一 金剛流能楽師

 

公益社団法人能楽協会理事

社団法人金剛会代表理事

京都能楽会理事

日本能楽会会員

裏千家学園茶道専門学校講師

 

平成5年度京都市芸術新人賞受賞

平成10年日本能楽会入会、重要無形文化財保持者に認定

平成29年度文化庁文化交流使として指名 アメリカ、フランス、スペイン、イタリア、ハンガリー5ヵ国6都市へ訪問。

令和2年チェコスロヴァキア両国日本交流100周年行事に大使館より招聘を受け単身公演を行う。

 

 

 

私にとって「能」の世界は、学生時代に舞台を観に行ったっきり、

奥さんと出会うまでは無縁の世界でした。

結婚して、御所の近くの金剛能楽堂で一緒に公演をみるようになり、

最初は「謡(うたい)、囃子(はやし)」が子守歌のようにまるで夢見心地でした。

しかし、次第にその緊迫した空気感の中で、時折くすっと笑ってしまう、

独特の時間が、いつの間にか私にとっての心の安らぐ時間の一つになっていました。

 

舞台でのお義父さんは能楽師として、能の芸能を守り抜く第一人者としての

厳格な空気感を漂わせているのですが、

家に帰ると、雰囲気はそのままに、ユーモア溢れる会話に、人としてとても魅力ある方だと、私もあっという間にファンになってしまいました。

 

 

私が経営を学ぶ中に、

会社が発展していくためには、

「常に変転する市場に会社を創り変えることである」と学んでいましたが、

 

能の世界では、それがまるっきり逆で、

「昔からのものを守り続ける」世界観なのです。

「守破離」という言葉の語源は能の世界から生まれたそうです。

 

 

そんな意味でも私にとっては「人生の師」のような存在のお義父さんです。

 

今では2歳の息子が稽古に励んでくれています。

是非一度、金剛能楽堂に足を運んでいただき、能の魅力を肌で感じて頂けたらと思います。

 

日時:2021年10月10日(日)

会場:金剛能楽堂 〒602-0912 京都市上京区烏丸通中立売上ル

 

問合せ:直接、須河までご連絡いただければ幸いです。

※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。