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2021.08.27

京扇子って普通の扇子と何が違うの?

こんにちは。河原町部会、大西京扇堂の大西将太です。

当店は河原町三条にある三条名店街商店街の中で、扇子の専門店として商売をしております。

 

 

創業は天保年間(1830年~1843年)と伝わっており、現当主の父は九代目を襲名。当時は屋号を大和屋と称し大和屋庄兵衛を名乗っていましたが、明治期になって「京扇堂」と改名したそうです。現在当主は「大西庄兵衛」という名を引き継いでおり、私が生まれた時は祖父が「大西庄兵衛」で、現在は父がその名を引き継いでいます。(ちなみに戸籍も変えています。)

※一番右が私の曽祖父、右から2番目が私の祖父です。

 

さて本題についてですが、現在「京扇子」という表記で販売されているものには定義があります。それは、扇面、扇骨、仕上げ加工を京都及びその周辺地域で生産していることです。また「京扇子」の名称は京都扇子団扇商工協同組合が有し、その組合員だけが使用ができます。

現在世の中に溢れている扇子には海外製のものもたくさんあり、その違いが分かる目印としてこのようなロゴマークを京扇子につけて販売がされるようになっています。

扇子は昔から「87回職人の手を通る」と言われており、製造工程は細かく何十にも分けられ、扇骨や地紙、上絵、折り加工、仕上げなど、それぞれの工程の職人が熟練の技術で作り上げています。

 

扇子を買われる際に京都製の扇子をお求めの際は、このマークを目印にお選び頂くことをお勧めいたします。

 

大西京扇堂

http://www.onishi-kyosendo.jp/

※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。