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2021.09.08

~こんな幼稚園に通ってみたかった~ 子供の未来に寄り添う、美しき理事の挑戦

「私…特に何もないんですよ」

「趣味も別にないし・・・」

「何にも自慢出来る事もないし・・・」

今回の取材はこの言葉から始まった。

これがいわゆる「押すな押すな話法」であり、ハードルを下げるための先制パンチだったと我々が気づいたのは、2時間後だった。

今回の取材は2時間の長丁場。

何もない人の取材が2時間もかかるだろうか。

彼女の若かりし頃(もちろん今も十分お若いのですが)の写真と合わせて冒頭の言葉をもう一度繰り返せば、皆様にも取材対象の戦闘能力の高さはお分かりいただけると思う。

ね。

何もないわけがない。

 

今回のスポットライト会員は、西陣・北野部会、22期例会委員長の杉本礼江さんです。

京都市内では北区で幼保連携型認定こども園、「衣笠幼稚園」「衣笠児童館」を運営されています。

その他京都市内衣笠で老人ホーム・体験学習クラブ、西院に0歳児~2歳児まで少人数の小規模保育事業所、全国5か所のこども園・保育園、を運営されています。

現在、礼江さんのお父様が理事長をされています。

昭和25年設立 社会福祉法人 大五京

https://dai5kyo.or.jp/index.html

 

~プロフィール~

杉本 礼江(すぎもと れいこ)

京都市出身

1981年10月21日生まれのB型

休日の過ごし方 猫と戯れる ヨガ ひたすら寝る

健康志向 アーモンドミルクが毎朝の習慣 でも昨日ケーキ2個食べました

買い物はネット派 気に入ったら同じ種類の色違い&型違い集めがち

嫌いな食べ物 ピーマン・ニンジン・肉の脂身・鶏皮

強靭な胃腸 お肉大好き

美貌の秘訣 早寝早起き 最近エステ行きました

現在、結婚相手募集中♡

【好きな事】

おしゃれなカフェ

WOWWOWの古代の宇宙人をボーっと見る

「天分を活かす」

【嫌いな事】

面倒くさい事

夜更かし

結構前からの約束

お酒は苦手

 

中学から地元を離れ、西宮の私立学校にて青春時代を過ごした礼江さん。

卒業後、ギャルの聖地フィスミー(懐かしい…)にてアパレル関係の仕事を始めました。

30代後半~40代世代には分かる、平成の超ギャルブランドのショップ店員さんです。(ブランド名もまた懐かしい…)

当時、大阪の心斎橋フィスミーにてオープニングスタッフとしてショップ店員をされていた礼江さん。

今では想像もできませんが夏はヘソ出しでミナミを徘徊していたそうです。

その後イベント会社のスタッフとして勤務されます。

幼い頃から憧れていた、サーキットレディになる為、大阪の事務所に在籍されました。

実は、礼江さんのお父様が当時現役の二輪(Kawasaki)プロライダーでした。

小さい頃からサーキットにはよく一緒に連れて行かれ、いつも見るサーキットレディに憧れていたそうです。

憧れだったサーキットレディとしてイベントやショーをこなす傍ら、モデルのお仕事もありました。

 

冒頭の写真は、某美容室のオリジナル商品モデルとして、そして車ショーモデルとしての礼江さんです。昔も変わらずお綺麗でございます。

持前の美貌を生かしてイベント会社のスタッフとして勤務する傍ら、事務所の他スタッフのマネジメントもこなすようになっていきました。

自身でマネージャー業もする中で、やはり自分自身がプレーヤーとなり活動する事に楽しさややりがいを感じる日々だったそうです。

そして、某飲食店や某企業のCMにも出演されていました。

阪急電車のつり革広告、梅田ESTのパンフレットやポスターにも登場したそうです!

皆さん一度は目にしたことがあるかもしれません。

「あの時、人生で一番稼いでいたと思う!」と笑う礼江さん。

事務所で一番売れていたそうです。

さあ、ここで冒頭の言葉を思い出して下さい。

ね。

一般的にはなかなか無い、華やかな実績を十分お持ちなのに。

謙虚な礼江さんです。笑

そんな礼江さんは、ご自身で事務所を抱えて起業する事を目指していました。

しかし、在籍当初は盛り上がっていたこの業界も、その時すでに陰りが見えていた中で、会社やスタッフの将来を考えるとあまり見込めないと判断し身を引いたそうです。

本気で人生をかけて、大好きだった、生きがいだったイベント業界を諦めるのは相当未練もあり辛かったそうで、しばらく自分の将来について呆然と抜け殻になったそう。

「驚くほど真剣に取り組んできたものを見失って、どうしていいか分からなかった日々でした。」

お父様が福祉法人を運営されている事はずっと自分の中には意識としてあり、継いで欲しいという期待があるのは感じていたそうです。

「けれど自分のやりたい事を思う存分やらせてもらっていたのでしょうね」

 

抜け殻からしばらくして、お父様から法人事業に関わってみないか、と声がかかったそうです。

娘として、やはりお父様の事業を支えたいと思った礼江さんは、事業に加わり現在に至ります。

まさか関わると思っていなかったお父様は大変喜ばれたそうです。

ちなみにお父様はJOC1期生です。

礼江さんとよく似た、男前です。(岩城滉一似)

親子の遺伝子すごいですね。

 

イベント会社での活躍から、180度一転、保育事業に身を置かれた礼江さん。

社会福祉法人として大切にされている事をお聞きしました。

現在、幼稚園のパンフレットにモデルとして登場する礼江さん

「(パンフレットに載っている人が退職する度に刷り直しなので) 辞めないであろうと抜擢されてん笑」

Q:地元でも有名な衣笠幼稚園ですが他の園と違う部分はどんなところでしょうか?

A:まず、国際社会人の基礎を育む事に力をいれています。

・ネイティブ講師が日常的な話しかけや遊びを通してイングリッシュシャワーをかけています

幼児期に自然習得したリスニング能力は小学校の英語の授業で開花すると考えています

ネイティブの先生も含め、先生達は全員可愛い制服を着ています

・ビュッフェランチの導入

給食は、毎日ビュッフェ形式です。自分で食べられる量を自分で取って全て食べる、見通しと自己責任という事を教えています。

食べたいものと量を選ぶ事で自決力・判断力も培われます。作ってくれた人への感謝など、食事マナーやお互いを思いやる心まで自然に体得できる場になります。

食材の原産地や成分にもこだわっています。(冷凍の加工魚は使わず生魚調理・トランス脂肪酸を接種しないようマーガリンやショートングを排除)

自分達で考えてとっているところ。めちゃくちゃ可愛い~!!

そして、心身の成長発達を促すスキルがあります

・各施設に常駐ナースを配置しています

園児の健康管理・感染症などの予防を保護者へタイムリーにメール配信する情報提供が大切と考えます

・天然芝

人間としての身体や運動能力の基本ができる2~3歳時に安全で気持ちいのいい芝の上で、

転倒や怪我を恐れず思いっきり走る事がお子様の身体を健やかに育ててくれると考えています

そして、多園にはないサービスを取り入れています

例えば、個別送迎です。

集団の園バスではなく個別で自宅のドアtoドアの送迎サービスを行っています。

現在、一番遠いところで伏見区のお子様を送迎しています。

Q:今後の課題はどのように感じていますか?

A : 保育内容に関しては、どちらかというと最新を取り入れていると思います。

今、慌てて何かを変える必要はないと感じています。

それは、昔からやってきたことが今やっと評価されていると感じるからです。

そこに、すべての園児・保護者の方・施設としての考えを合わせられるかどうかは課題ではありますが。

ビュッフェは18年前から導入していますし、紙の連絡帳を廃止し、連絡アプリの導入によるリアルタイムでの保護者とのやりとりも10年以上前から実施しています。

今後は、ますます子供の数が少なくなっていく中で選んでもらえるような園づくりを続けていく事が課題でもあると考えています。

 

現在は別会社でベビーシッター会社の代表取締役もされています。

「最近は特に、コロナで休園になり登園出来ないお子さんをシッターが家で見る事が増えています。」

イベント時(結婚式)にホテルへの派遣や、幼稚園等でお遊戯会の時に園内で下のお子さんを預かる部屋を作りそこへシッターを派遣したりするそうです。

外国人が家族で旅行に来て、夫婦でディナーに行く際にホテルでベビーシッターを依頼したり、買い物に行く際ゆっくり見たいから子供の世話をベビーシッターに頼んだりもするそう!

日本では、ベビーシッターに依頼する事に馴染がなかったりしますが

働くお母さんも増えている中、今後は気軽に活用できるような身近なものになって欲しいですね。(大体ですが、1時間3千円程度だそう)

一緒に取材をしていたスポットライトメンバー(男性)

「意外な価格ですね。自分の母親や友達に預けてお礼するほうが高くつく時あるからね!笑」

礼江さん「JOCのお子様のいる会員さんに是非活用していただきたいです!」

株式会社ポピンズ ポピンズサービス京都

https://www.poppins.co.jp/

 

現在、22期例会委員長としても日々奮闘されています。

この記事の公開日は偶然にも第一回本部例会の当日です。

今回、華やかな過去や保育事業にとても前向きに誠実な思いで取り組んでいらっしゃる事ができて楽しい取材となりました!

現在の私生活は至って地味だそうです。(本人談)

「表向きや見た目が華やかな職業だっただけで、中身はなにも変わってないと思う~」

記事も終わりに近づいてきましたが

ここでまた冒頭の言葉を思い出してみましょう。

「私…特に何もないんですよ」

何もないどころか素晴らしい過去と、そして過去と決別し本気で事業に取り組まれている現在、保育業界の今後を担って奮闘されているとっても輝く女性でございました。

園内では、「れいこ先生~!」と子供たちに呼ばれていました。

れいこさんのサーキットは、今もずっと続いています。

次期、いつか理事長になられた際、どんな世の中になっていてどんな保育事業を展開されているのか、楽しみです。

ありがとうございました\(^o^)/

 

記事編集:スポットライト委員会 桂田明日加 三上肇

※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。