Report
事業報告
2022.07.29
【事業報告】令和4年度 第2回スモール事業
【事業名】第2回スモール事業「2時間目 遠足~初夏の西陣ぶらり散歩~」
【日時】令和4年6月25日(土)10時00分 ~ 13時00分
【コース1・ルート】京都信用金庫北野支店 …地蔵院(通称:椿寺)…一条通(通称:妖怪ストリート)…浄土院( 外観・豊臣秀吉ゆかりの伝説 / 通称:茶くれん寺 )…大報恩寺( 拝観 / おかめ伝説 / 通称:千本釈迦堂 )…引接寺( 参拝・小野篁がこの世とあの世を行き来した伝説 / 通称:千本ゑんま堂 )…石像寺( 参拝・釘抜と五寸釘の絵馬伝説 / 通称:釘抜地蔵 / 弘法大師ゆかり )…称念寺( 境内・通称:猫寺 / 猫の恩返し伝説)
【コース2・ルート】京都信用金庫北野支店 …北野天満宮(学問の神 / 祭神:菅原道真 境内参拝)…大報恩寺( 拝観/ 夫婦和合 )……首途八幡宮( 旅立ち守護 / 源義経 )…晴明神社( 厄除けの神 / 祭神:陰陽師・安倍晴明 / キキョウ)…霊光殿天満宮( 戦いの神 / 天下無敵必勝利運 )
【コース3・ルート】嵐電・北野白梅町駅 …京五山( ごま豆腐 / 野田さん / 嵯峨野部会現役会員 )…北野天満宮( 青もみじと豆知識 )…大報恩寺( 境内 / おかめ像 )…五辻の昆布(佃煮 / 久世さん / 西陣・北野部会現役会員 )…Laughter( コーヒー )…テムザック研究所(九州発のロボットメーカー / 店舗が京町家 )…ウッドミルブルワリー・京都(ビール醸造所 / 京友禅から事業転換 / 辻本さん / 丸太町部会卒業会員 )
【参加者】コース1: 14名 コース2:5名 コース3:9名
合計・JOC会員:28名
こんにちは!スモール委員会の西村(洛南部会)です。
令和4年6月25日(土)曇りときどき晴れの空模様のもと、第2回スモール事業「1時間目 遠足~初夏の西陣ぶらり散歩~」が開催されました。
本来であれば、2022年3月に開催予定でした本事業ですが、新型コロナウィルスの感染急拡大により延期となってしまい、ご参加予定を頂いていた会員様には大変ご迷惑をお掛けいたしました。
コースは全3コース。
【コース1/ガイド・谷口真由美(らくたび)】
今回、コース1伝説コースをご案内いただく谷口真由美様は、この道のベテランで、特に寺院にまつわる深い知識を我々JOC会員に伝えてくださりました。
大久保委員のご挨拶の後、京都信用金庫北野支店を10時に出発し、まず最初の目的地、地蔵院(通称:椿寺)へ向かいます。
谷口様のガイドをイヤホンから聞きつつ、会員同士の雑談も交えながら、ぶらり散歩で向かいます。
地蔵院(通称:椿寺)は、赤穂浪士の討ち入りを陰で支えたとされる天野屋利兵衛の墓があったり、豊臣秀吉が献木したとされる椿が植えられてあったり、とても趣深い場所なのですが、
上田委員がきれいに刈り揃えられた植木の表面を撫でながら「山田委員長の頭みたいやなぁ」と言っていた言葉しか頭に残っておりません。
ちなみに、祈りを捧げすぎて髪の毛を切り忘れ、アフロのようになってしまった仏像も所蔵されているので、ご興味がある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
次に一条通を西へと歩いていきます。
通称、妖怪ストリートと呼ばれ、路面には様々な妖怪のモニュメントなんかも置かれており、奇妙な妖怪たちを探しながら、ぶらり散歩。
ぶらぶらと歩きながら、次の目的地へ。浄土院(通称:茶くれん寺)を外観から見つつ、大報恩寺(通称:千本釈迦堂)へ向かいます。
こちらでは拝観もさせていただき、とても素晴らしい仏像等の展示を見学しました。(写真撮影NGでしたので、ぜひ足をお運びください。)
千本釈迦堂では、山田委員長、須田代表幹事率いるコース2の参加者の方と偶然合流!記念写真をパシャリ!
まだまだぶらり旅は続きます。暑い!
次に訪れたのは、引接寺(通称:千本ゑんま堂)です!
こちらのお寺には、ゑんま様がいらっしゃり、こんな怖い顔をされています。(悪いことをしたら怖く見える!?)このゑんま様の審判は、我々が全員いつかは通る関門なので、今のうちから極楽浄土へ行かせてもらえるように必死に祈りを捧げました。
そして、こちらのお堂の中には、「萬倍碗」といわれるゑんま様のお茶飲みがあり、こちらにお金を投げ入れることに成功すると1万倍になって返ってくる(100円入れたら100万円になって返ってくる!)のだとか。
みなさんお金をたくさん投げ入れていました。
ほとんどが失敗し、お椀の下にあるお賽銭箱に大量の小銭が吸い込まれていきます。
そんな中、見事、渋谷さんが大成功!!!
「よっしゃ!50円が入った!」ということなので、いつか返ってきたら、みなさん盛大にごちそうしてもらいましょう。
さて続きまして、通称:猫寺で親しまれている称念寺へ。
猫が伸びをしている格好(ネコのポーズ)に似ている、とても立派な松の木を見学しました。
みなさん暑さに負けずまだまだ元気?です。
そして、最終ゴールの石像寺(通称:釘抜地蔵)へ。
こちらのお寺ではよくサスペンスで登場しているので、ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こちらで御朱印を戴くには、本当にお百度参りをしないともらえないそうなので、気合のある方は是非チャレンジを!
最後、奥委員から締めのご挨拶をいただき、お開きとなりました。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました!
【コース2/ガイド・森明子(らくたび)】
コース2 ご利益コース
北野天満宮の25日は「天神さん」ということで、縁日が開かれ、露店が出て、賑わっていました!
霊宝殿では貴重な鎌倉時代の仏像を拝見して、如来、観音さんの格の違いや釈迦生誕仏についての解説を聞きました。素晴らしい仏像がたくさんありました。
コース2の集合写真は 天上天下唯我独尊ポーズ
です!(霊宝殿内は撮影NGでした。現地でご覧になることをおすすめします!)
旅の門出や旅行者がよく参拝されるそうです。
4.晴明神社では阿部晴明の歴史を聞きました。
神社入口の鳥居上には ”天下無敵必勝利運”
6.最後は福長神社。井戸の神として豆腐や湯葉等
水に関わる商売の方々にとくに崇められているようです。現在規模は縮小されているが、洛中洛外図屏風にも描かれているそうで当時はメジャーな場所だったようです。
ご利益コースでは5つの神社、1つのお寺を巡りました。天満宮と八幡の祭られている事の違いや、歴史背景、エピソードを学べました。
西陣や京都の歴史についても学べて暑い中でしたが、歩きながら発見も色々あり参加者同士交流も深まりました。
【コース3/ガイド・ブラシンジこと西村真治】
コース3は嵐電・北野白梅町駅前から集合出発!
さっそく見えてきたのは、京都信用金庫北野支店。傘の形をした屋根が特徴的な建物。デザインの由来は、「傘の下に多くのコミュニティーが集まること」を象徴されています。
最初の立ち寄りポイントはお首地蔵。
身代わり地蔵が「お首地蔵」と呼ばれる由来を聞きき、熱心に写真を撮られるみなさん。
北野天満宮には、北門、南門、東門しかないはずなのに、地元の人にもあまり知られていませんが、西からの入り口もあります!!
ここから入ると、初夏には「青もみじ苑」が見られます!行き方が気になる方は、この日の参加メンバーにお聞きください。
6月25日でも、これだけ青々としていました!
一行は、北野天満宮参道を一旦出ます。
そして、嵯峨野部会の現役会員である野田篤史さんのお店「京五山本店」にお邪魔しました。
野田社長のご厚意により工場の様子も見学させて頂きました。
また、会社の変遷や今後の方向性のお話を限られた時間の中で、丁寧にご説明いただきました。
「京五山本店」から徒歩1分、北野天満宮一の鳥居を再びくぐり、お参りです。
菅原道真公をご祭神とする北野天満宮、地元の方には、「天神さん」と呼ばれて親しまれています。
道真公の誕生日や亡くなられた日が25日ということで、毎月25日は、「天神さん」ということで縁日が開かれ露店が並び、参道は賑やかになります。
ちなみに、この日は、道真公の誕生日6月25日ということで、まさに「天神さん」で、大勢の人で賑わっていました!
1年の折り返しにあたるこの時期、京都の多くの神社では、夏越の祓いという、半年の間に身にたまった穢れを落とし、残り半年の無病息災を祈願する神事が行われています。北野天満宮では、合わせて「大茅の輪くぐり」が楼門にて行われていました。
星欠けの三光門の話。拝殿の前にある、こちらの三光門は、太陽と月と星の三つの光を意味します。
門を下から覗くと太陽と月の彫刻は見つかります。だだし、星の彫刻はどこにもありません。
どこにあるかというと、平安中期、京都御所が今の場所よりも南西の位置にあった頃夜天皇のお住まいである大内裏は、今の千本丸太町付近にありました。そこから、夜ふけに北野天満宮にお参りをささげようとするとこちらの門の上に北極星が輝いていた。ということで、星はあえて、彫られなかったというわけです。
この話は「北野天満宮の七不思議」の一つの話になります。面白いので、現地で他の話も見て回られることをおススメします。
続いて、東門から京都五花街のひとつ、上七軒に入りました。
電柱は地中化され、石畳風アスファルトに舗装され、お茶屋さんや料理屋さん、和菓子屋さんのお店が風情豊かに並んでいます。
上七軒を東に進み七本松通りに出る手前に、屋根瓦に鍾馗さんを発見。なぜ鍾馗さんがいるのか由来を説明している様子です。
旧七本松通りを北上して次の目的地・千本釈迦堂に到着です。
お参りした後、洛中最古の木造建築として、国宝に指定されている本堂をバックに記念撮影です!
こちらは、コース2に参加中の山田スモール委員長が偶然出会った我々本堂内から偶然出会った我々コース3を撮影されものです!
千本釈迦堂には、夫婦和合・おかめ伝説という逸話が残っています!
続いての目的地は、千本通り沿いにあります「五辻の昆布」さんです!
西陣・北野部会の現役会員である久世さんには、出張中ということでお会いできなかったのですが、店員さんから昆布茶のサービスや丁寧な商品説明をして頂きました。
おかげさまで、ちょうどいい小休憩ができました!
店を出た後も五辻通りを東に進みます。次の三叉路の看板には、「五辻殿跡」とあり、承久の乱でおなじみの後鳥羽上皇が一時期住まわれていたことが、書かれています。
今は、「コーポ五辻」という賃貸マンションになっていました。ちなみにこちらのお家賃は、1Kにて約5万円だそうです。
昔、歴史に名が残る上皇のお住まいが、なんとこの価格!高いのか安いのか?
続いての目的地は、「ラフター」さんです。学生時代に起業されたお二人が世界各地のコーヒー豆を店内で焙煎して提供されております。
豆は、タイのアカ族が栽培されたものを中心に輸入されています。社名である「アカイノロシ」の由来になっています。
ちなみにロゴマークのひげのおじさんのモデルは、実在する農場のおじさんだそうです!
こちらで英気を養い、後半戦のスタート・スタートです!!
次の目的地は、きれいに舗装された浄福寺通り沿いにある「テムザック研究所」さんです。世界的に評価されているロボット技術・製造・販売の仕組みや医療現場や災害レスキューなどで活躍するロボットのご紹介をしていただきました。
参加者からの質問にも丁寧にお答えいただきました。未来がワクワクしてくる話がどんどん出てきました!
ここで、「RODEM(ロデム)」という車いすの機能を超え、生活の補助も行うユニバーサルデザインの全く新しい”モビリティ”の試乗会を急遽、開催してくださることになりました!
おもむきのある通りの中で、なんとも贅沢な試乗会となりました。
操作方法は非常にシンプルで右手グリップを回すとアクセル、戻すとブレーキとなっていました。加速性もよく、非常に走りやすかったです。
今後は観光地での、活用も計画されているそうです。
最後に、ご案内いただいた高本代表取締役議長と松尾管理本部長とともに、記念撮影です!
いよいよ最終目的地、JOC丸太町部会卒業会員である辻本先輩のお店「ウッドミルブルワリー・京都」さんにお到着しました。辻本さんから事業転換や商品のご紹介を頂きました。
週末には、工場の敷地を一部開放して、樽生ビールや数量限定おつまみを飲食できるタップルームを開催されているとのことでした。
ここで、ブラシンジから締めの挨拶があり、散会となりました。
【本事業の振り返り】
少人数で交流ができ、学びがある事業を設えるということで、今回の企画運営をさせていただきました。当日に至るまでには、メンバーと何度も下見を繰り返し、図書館で資料を読み込んだりして、大変な部分もありましたが、散会時に参加してくだった方々の笑顔を見て、頑張って準備してよかったなと思いました。自分としても普段やらないことを経験できたのでこれを今後に活かしていきたいと思います。
今回、事業に参加いただいた会員の皆様ありがとうございました。
また、立ち寄りポイントとして、ご対応をいただいた「京五山」さん、「五辻の昆布」さん、「Laughter」さん、「テムザック研究所」さん「ウッドミルブルワリー・京都」さんには、こちらの都合に合わせて大変よくしていただきまして、ありがとうございました。
そして、会員向けの散歩プランを用意して、ガイドを行ってくださったらくたびの谷口さんと森さん、ありがとうございました。
最後になりましたが、事業準備中にアドバイスをくださった会員の方々にお礼を申し上げます。ありがとうございました。
事業報告作成:篠田直大(壬生)山中哲郎(北大路)西村真治(洛南)
※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。