Member’s InterviewNo.0015 岡本 明
ユニフォームを通して、地域の皆様と一緒に環境を守っていく
岡本 明 okamoto_akira
皆さんこんにちは。長岡部会 総務委員会の井上 雄貴です。
今回ご紹介するのは、大阪を中心にユニフォーム卸売をされている「株式会社たまゆら」の岡本 明さん(大阪部会)です。
今回は、カンデオホテルズ大阪枚方(19階バンケットルーム)において開催されていた新作発表会『TAMAYURA NEXT 2024』へ訪問させていただきました。
株式会社たまゆらさんは関西に16店舗展開されており、東京にも拠点を構え、精力的に大阪~東京間を飛び回る岡本さんにインタビューさせていただきました。
お仕事について
記者:今日はお忙しい中ありがとうございます。まずはお仕事について教えてください。
岡本:株式会社たまゆらは、大阪府枚方市に本社を構える企業で、主に制服や作業服の製造・販売を行っています。特に、企業ユニフォーム、イベントスタッフ用の衣類、飲食のホール・キッチンの衣料品、医療現場で使用される白衣など、幅広い業界に対応した衣類を提供しています。また、たまゆらは、お客様のニーズに応じたオーダーメイドの製品や、大量生産にも対応可能な体制を整えており、品質とデザインにこだわった製品づくりが特徴です。関西圏に店舗を複数経営しており、地域に密着したサービス展開を行っています。
記者:ユニフォームというジャンルでかなり幅広く展開されていらっしゃいますね。
岡本:ちょうど来年で創業60周年を迎えます。ずっと、枚方を中心に事業をさせていただいておりまして、ありがたいことにこの59年間の間でお客様の登録が現在20,000社あり店舗も16店舗ほど構えさせていただいております。働く人の皆さんの頭の先からつま先まで準備させていただいている状況でございます。
記者:来年で創業60周年ということですが、創業者はどなたになるのでしょうか?
岡本:創業は私の祖父になりまして、現社長が私の父である岡本 哲になります。
記者:岡本さんは大学を卒業されてから、ずっと株式会社 たまゆらでお仕事されていますか?
岡本:いえ、大学を卒業してから2社挟んでおります。1社目が関西中心の地方銀行に3年間勤め、2社目が愛知県の手袋を製造するメーカーに3年間勤めさせていただきました。
記者:現在、岡本さんご自身はどのような業務をされているのでしょうか?
岡本:地域のお客様をご担当させていただいていた時期もあったのですが、今はリニューアルしようと検討されているお客様に向けてオリジナルユニフォームを作る製品管理をさせていただいております。最近は世界的デザイナーのコシノジュンコ先生のデザイン提供を受けてユニフォームを製作することが多く、そのやり取りをさせていただいております。コシノ先生の事務所や製造メーカー様の会社が東京にあったりもしますので、大阪東京間を行ったり来たりしております。
記者:コシノジュンコ先生のお話がでましたが、見学させていただいた『TAMAYURA NEXT 2024』で『Mr.JUNKO WORK WEAR』のお披露目がありましたね。
岡本:コシノジュンコ先生のブランドを好きな経営者の方がたくさんおられると思うので、今までになかった『Mr.JUNKO WORK WEAR』というシリーズを出すことによって多くのお仕事されている方々が喜んでいただけるだろうと思い、先生にデザイン提供を依頼しました。先生はワークウェアをデザインされるのが初めてということでしたので、先生のデザイン性と私どもが59年間培ってきた経験を生かした「これは絶対に必要だろう」という機能的なものを両方兼ね備えた商品を完成させました。
記者:他に新しいことは何かされておられますか?
岡本:今やっていきたいなと思っているのが、「今後ユニフォームに限らず物を作った後どのようにリサイクルしていくかという部分、もっと言えばどのように作っていくかという部分」までメスを入れていかないといけないと思っています。
記者:なるほど。
岡本:来年控えている大阪万博は別名SDGs万博と言われているように社会的にも大変関心のある分野だと考えております。それを踏まえて弊社の方では、一つ目に製造をする際に使う素材にこだわることが、二つ目に長く使える商品、三つ目に商品を最後にただ捨てるのではなくて何か別の商品に変えて付加価値を付けていく。この三つを企業様に取り組んでいただくことで企業価値を対外的にリリースできるよう取り組みする。これを本業のユニフォーム販売にプラスαしてお客様にご提案できるようにしていきたいと思っております。
記者:『TAMAYURA NEXT 2024』で展示されていた滋賀県のヨシを使った商品もその一環でしょうか?
岡本:はい。ヨシは1年で4mも伸びる非常に優秀な建築資材だったんですが時代の流れとともに使われなくなり、1年で4mも伸びるが故に地域の厄介者になってしまいました。地域的には使わないけど刈り取らなければならなくてボランティアベースでされている現状がありました。それならば、ヨシを生地の材料にし地域の問題も解決できるのではないかと取り組んでいます。また、ヨシを燃やすことなく使うことでCo2を削減でき、ヨシの影響でおこる水質汚染も緩和できるので、結果として私たちの生活環境を良くすることが出来ます。
JOCについて
記者:次にJOCについてお聞かせください。入会されたきっかけはどのようなものだったのでしょうか?
岡本:JOCに入会したきっかけは、先輩や同世代の経営者と交流し、互いに学び合える場が欲しいと感じたことからです。実際に業務に携わる中で、業界の変化や経営の難しさに直面しました。その際、他の経営者たちと意見交換し、情報を共有することで、自身の経営視野を広げ、リーダーシップを強化できると考えました。次世代の経営者としての責任を果たすためにも、JOCは非常に魅力的であり、入会を決めました。
記者:実際に入会されて良かったことはありますか?
岡本:JOCに入ってよかったことは、多くの経営者たちやコミュニティ・バンク京信の方と貴重なネットワークを築けたことです。日常業務では得られない視点やアイデアを交換する機会が多く、経営戦略のヒントや新しいビジネスモデルを学ぶことができました。また、他の経営者たちが直面している課題やその解決策を共有することで、自身の経営にも役立てることができました。さらに、同じような境遇の仲間と切磋琢磨することで、モチベーションが向上し、リーダーシップの強化にもつながっています。他の同業界同業者の集まる会にも参加させていただいているのですが、JOCはそこでは出会えない方達と出会えるのが魅力的ですね。
記者:たしかに本業では会えない方達と出会えるのは貴重ですよね。
岡本:もっとJOCに参加したいのですが、半分以上大阪にいないのと、ユニフォームの99%は海外生産ですので海外出張もあり中々難しいところです。
記者:タイミングがあれば、ぜひご参加のほどよろしくお願いします!
■ご自身のことについて
記者:次はお仕事以外のことを聞かせてください。学生時代はどんなことをされていましたか?
岡本:関西の大学に通っていたのですが、勉強はあまりしていなかったなというのが反省点です(笑)ほとんど部活動にのめり込んでいました。
記者:部活動は何を?
岡本:弓道部です。ドラマか小説の影響で急に弓したいなと思ったんです。なので大学で初めて弓道をしました。
記者:ほう!
岡本:もともとドラムをしていたので軽音サークルに入ろうと思っていたんです。それで軽音サークルに行く途中で、今でも仲の良い先輩に呼び止められて「野球サッカーどっちも今から全国は無理やで。弓道はいいぞ、今からでも全国目指せるから。説明するからちょっと来いや」と誘拐されて、気が付いたら5月に入部していました。月曜日から日曜日まで朝6時半から夜10時まで練習があり聞いていた話と違うなと思いましたが、そんな感じでほとんど4年間を部活に注ぎ込んでしまいました。
記者:学生時代にだいぶ鍛えられたみたいなのでどこでも大丈夫そうですね(笑)
岡本:部活動も含めて大学の出会いって良かったなと思います。今でもその大学のOB会に参加することも多くて、いろんな経営者さんもそこで出会えたりしますし、大学の繋がりも含めて地域の繋がりって大事だなとは通感しています。
記者:休日はどのように過ごされているのですか?
岡本:今年2月に結婚してから、妻と一緒に出かけることが私の一番の楽しみです。特に、共通の趣味である美味しい料理屋を探すことにハマっています。週末には、新しいレストランや隠れ家的なカフェを巡り、二人で食事を楽しむ時間が至福のひとときです。料理の味や雰囲気を共有しながら、新たな発見をすることで、夫婦の絆も深まっていると感じます。忙しい日常から離れ、リラックスしながら過ごすこの時間が、私たちにとっての大切なリフレッシュになっています。
記者:夫婦で共通の趣味があるのはいいですね。どのあたりに行かれるのですか?
岡本:やっぱりその地元の大阪のところが多いですね。車があるので京都や滋賀のお店も行きたいと思っています。JOCの会員さんも飲食店の方がたくさんおられますので、知らないうちに利用させていただいていたなんてこともありますね。なのでいろんな方からお店を教えてほしいですね。以前京信さんのQUESTIONを1階から7階まで貸切ってイベントをさせていただいたことがあって、その時に飲食店で使える券を配る催しがあったんです。それで京信さんに協力していただけるお店のリストを見せていただいたのですが、すごく多くてびっくりしました。イベントはありがたいことに、榊田理事長にもオープニングセミナーでお話していただいたりとたくさん協力していただきました。
記者:岡本さんご自身で大事にされている座右の銘などはありますか?
岡本:大学時代の部活動のコーチが仰っておられた『ダメなものはダメ』この言葉がずっと心に残っています。弓道がある程度上達しどうしても結果が欲しい時に、小器用だったので小細工してやっていた時がありました。
記者:あー…ありますね、そういうこと。
岡本:それでいい結果がでていたのでこれでいいと思っていたんです。コーチに呼び出されて「弓道をちゃんとするつもりならちゃんとやれ。お前がやっているのはその場しのぎ。王道があるように、しっかりと今まで積み重ねてきたものがあり、これが正しいっていうものがこうやって出ているんだからこれに沿ってやりなさい。ダメなものはダメだ」ということを仰っていただいて、自分の中でハッと感じさせていただいた内容なんです。
記者:いいコーチに出会えましたね。
岡本:今さえ良ければいいと思わず、ずっと成功し続けるにはちゃんと王道の道を、人にそれずに道徳観を持ってやっていくことが必要なんだなっていうことを改めて感じさせていただきました。それ以降はダメなものはダメということを心にとどめながら仕事もプライベートもさせていただいています。
記者:素晴らしすぎて私が勉強させていただきました。人との出会いでの学びを実践されているんですね。
最後に…
記者:最後にPRしたいことはございますか?
岡本:ありがとうございます。世界的デザイナー、コシノジュンコ先生が初めて手掛ける作業服ブランド「Mr.JUNKO WORK WEAR」が、株式会社たまゆらにて9月より独占販売されます。ファッション業界で数々の革新的デザインを生み出してきたコシノジュンコ先生が、作業服の分野に新たな風を吹き込みます。このブランドは、機能性とスタイルを両立させたデザインが特徴で、現場で働く方々に新たな価値を提供します。これまでにない高品質でおしゃれな作業服を、株式会社たまゆらが皆様にお届けいたします。
岡本:また、来年に開催される大阪関西万博の中に私達のブースを9月2日から1週間程持たしていただけることになりました。万博へ皆さん最低一回は足を運びになるのかなと思いますので、是非弊社のブースも覗いていただけたらなと思います。場所は大阪ヘルスケアパビリオンで、大阪府が取り仕切る中小企業ブースの中でコンペをくぐり抜けて勝ち取れた1席です。私達もメチャメチャこだわった展示内容にしていこうと思っていますので是非来てください!
記者:本日はお時間の無い中、長時間に渡りありがとうございました。
地域を大事にし、信念をもって活動されている岡本さんでした。幅広いユニフォームを販売されているので皆さんも仕事着等で検討されていることがあれば岡本さんに相談されてはいかがでしょうか?
▼ブランドページ
Mr.JUNKO WORK WEAR
https://mrjunkoworkwear.tamayura.co.jp/
▼社外報
2024年 https://tamayura.co.jp/newsletter/external/method2024/#target/page_no=1
2023年https://tamayura.co.jp/newsletter/external/method2023/#target/page_no=1
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▼各種開催イベント
・たまゆらNEXT(2024年)https://tamayura.co.jp/news/detail.php?id=218
・たまゆらフェスタ UNIFORM EXPO 2023(2023年)https://tama-fes.com/ (https://tama-fes.com/)
・SDGs ユニフォームから始めるサステナブル展(2022年)https://sustainable.tama-fes.com/
・たまゆらフェスタ2019(2019年)http://web-edi.com/festa_tama/
▼取組事業
2025年大阪・関西万博のユニフォーム、地元関西ヨシ刈りのヨシから誕生
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000045974.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000045974.html
株式会社たまゆら
大阪府枚方市南中振3丁目5-1
TEL:072-834-2221(代)
FAX:072-834-0091
mail:sales@tamayura.co.jp
総務委員会取材担当チーム
リーダー、記事作成 井上 雄貴(長岡部会)
インタビュアー 岸場 啓太(近江部会)
写真撮影 荒木 正登(東九部会)
アシスタント 林 良輔 (大津部会)