Report 事業報告

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Report 2025.02.10

■事業報告 令和6年度 第3回組織力向上事業「Colors 総集編 学び直し分科会」

■事業名

令和6年度 第3回組織力向上事業

「Colors 総集編 学び直し分科会」

 

■開催日

令和7年1月29日(水)18:30~20:30

 

■開催場所

京都水族館

 

■参加者

JOC会員:102名

コミュニティ・バンク京信職員:2名

 

2025年1月29日水曜日、京信JOC第23期組織力向上委員会は京都水族館にて、当委員会としては今期最後となる令和6年度第3回組織力向上事業(通算第5回事業)「Colors 総集編 学び直し分科会」を開催しました。

 

 

フィナーレを飾る事業に相応しく、これまでの4回の事業で講師をしていただいた4名全員にお越しいただき、「組織力」そして「人」について参加者の抱える課題をもとに話し合う贅沢な機会となり、104名もの方々が参加してくださりました。

 

 

リーダーシップと経営哲学をテーマとした第1回事業、「経営の原点を学ぶ」を受け持っていただいた、公益財団法人 松下社会科学振興財団 松下資料館 元館長 遠藤 紀夫(えんどうのりお)先生。(ご自身を水棲生物に例えるならウミヘビ。)

 

 

組織作りをテーマとした第2回事業「マクドナルドから学ぶ中小企業で実践できるチームビルディング」にて講師をしていただいた、合同会社らしさ工房 代表 北村 健一(きたむらけんいち)先生。(ご自身を水棲生物に例えるならウーパールーパー。)

 

 

人事採用と育成をテーマとした第3回事業「世界一変わった会社から学ぶ採用戦略」でオフィス訪問の機会とお話をいただいた、トゥモローゲート株式会社 代表取締役 社長 西崎 康平(にしざきこうへい)先生。(お好きな寿司ネタはノドグロ。)

 

 

人事評価をテーマとした第4回事業、「人も会社も育てる人事評価」にて講師をしていただいた、神戸大学経済経営研究所 准教授 江夏 幾多郎(えなついくたろう)先生。(ご自身を水棲生物に例えるなら理想はサンショウウオ、現実はペンギン。)

 

 

以上4名の豪華な顔ぶれが、なかなか訪れることのできない夜の京都水族館に再集結しました。

 

※薄暗い会場で安全に運営するため、当委員会メンバーは、光るネオンカチューシャを装着しております。

 

豪華4名の講師によるトークセッション

司会:續木委員

会は、前半の先生方によるトークセッションと後半の分科会で構成され、トークセッションは神秘的な青い光の中に魚やエイが舞う大水槽を背景におこなわれました。

 

 

「組織力」の正体や「リーダー」の役割について、先生方それぞれのフィールドとキャラクターから繰り出される意見は、切り口は違えども向いている方向は「事業や働き方への理念・理想を体現しながら、人を良く見て互いの理解を深めることに尽くす」という点で同じであるように感じられました。

 

 

さまざまな分野の知見が「人」を通した「組織力向上」に向かって、近しい答えに向かってゆく。組織における「人」にフォーカスして事業を展開してきた我々が、第23期が始まった頃のミーティングで「人」にまつわる課題のキーワードを集めながら、「人を視る」ということに必要な多角的な視野とその困難性、どんな切り口を集めれば参加者の課題解決に迫れるかと頭を捻っていた光景を回想し、とても感慨深く思いました。

(本店部会 續木 光)

 

 

後半の分科会では、講師と参加者という垣根を超えるため、お酒やおつまみも提供させていただきました。お酒の効果もあってか、ざっくばらんで真剣な本音トークを展開していただきました。

 

分科会 グループA

講師:江夏先生 司会:加藤委員

江夏先生の分科会では、社業で悩んでいらっしゃることを江夏先生に数多くぶつけていただきました。

 

 

企業それぞれの環境が違う中で人事評価に正解はなく、まずは経営側と従業員がとことん納得いくまで人事評価について話し合うことが非常に大切ではないかと感じることができました。

(丸太町部会 組織力向上委員会 副委員長 加藤 人嗣)

 

分科会 グループB

講師:西崎先生 司会:高天委員

トゥモローゲート株式会社 西崎社長の分科会では、参加いただいた方からの質問にお答えいただきながら、ご自身の会社で実際に行動されていることだけではなく、行動し継続することで実績や社員の意識・行動がどのように変化したかをお話しいただきました。

 

 

印象に残った言葉は『まずは何事も質より量』、量をこなさない(行動しない)人には質を求めることができない、、、まさに西崎社長が実際に体現されていることだなとお話しを聞いて実感することができました。

(大阪部会 高天 清起)

 

分科会 グループC

講師:北村先生 司会:柴崎委員

元マクドナルドの北村先生と共に学ぶ分科会では、主にコミュニケーションの頻度や方法について熱く議論されました。

 

 

距離の近い相手(親族や友人)でも職場では敬称をつけて呼ぶことでメリハリをつけられることや、1on1の頻度を増やすことで円滑なコミュニケーションが発生し、それが企業の成長に繋がるという話などを展開していただきました。

(西陣・北野部会 組織力向上委員会 副委員長 柴崎 良太)

 

分科会 グループD

講師:遠藤先生 司会:續木委員

遠藤先生を囲んでの分科会グループDは、引き続き大水槽の前で30名ほどの参加者と共に始まりました。

 

松下 幸之助氏の理念・哲学を一番に理解し、守り伝えてこられた遠藤先生がオーディエンスととても近い位置に座られ、初めこそ少し緊張の色が見えましたが、松下氏のエピソードを交えた含蓄あるお話しを受けて、参加者の皆さんからもぽつぽつと組織についての課題や松下氏の哲学に関する質問が飛び出しました。

 

 

経済的にも技術的にも隆盛期であった昭和の働き方、組織運営の中には今ではパワハラや理不尽と捉えられたり、最近の若者には受け容れ難いのではと懸念されるようなこともいろいろありますが、松下資料館にやってくる学生や新社会人世代にも、経営判断や指示の背景にある理念・哲学まで言及して説明すると理解と共感の色が窺えたというお話が印象的でした。

(本店部会 續木 光)

 

さいごに

組織力向上委員会では、この2年間「Colors」をテーマに事業を一つ一つ作り上げてきました。

*「Colors」というテーマに込めた思いは下記リンクよりご覧ください。

組織力向上委員会 | 委員会 | 京信JOCオフィシャルサイト 第23期

 

ラストである第5回はこれまでの学びを実務の現場でどのように生かしていくのか、という点にフューチャーし、京都水族館という特別な場所で事業を行わせていただきました。

 

 

様々な色が移り変わる特別な場、まさに「Colors」という委員会のテーマにふさわしい場、生き物がウヨウヨと動く生命を感じる場で、そこに参加した講師と会員との一期一会の本音の議論は、とても特別な時間になったのではないでしょうか。

 

 

組織力向上という経営者として永遠に追い続けるテーマについて、JOC会員とトップクラスの講師との間で繰り広げられる本気・本音の討論は、ご参加いただいた皆様にとって、今後のご事業の成長発展に繋がるかけがえのないアイディアの発見に至ったのではないか、と期待をしております。

 

 

分科会後、ご参加いただいたJOC会員の皆様方から「非常に満足した。」というお声をたくさんいただきました。

また、講師の先生方に現役経営者(JOC会員)との対話はいかがでしたかと伺ったところ、

「皆さんが話に真剣に耳を傾けてくださっていることが伝わってきました。」

「皆さんとのやり取りの中でとても質の高い議論を展開することができました。」

「皆さんとお話しする中で自分自身も学びとなりました。」

との言葉も頂戴しました。

経営理論については書籍なども多くのこっていますが、文字ではなく生きた言葉でそれらに触れられる、本当に贅沢なひとときであったと思います。

 

さて、組織力向上委員会の計5回の組織力向上事業は、皆さまのお役に立てたでしょうか。

「あなたの色は何色ですか?」

この答えに少しでも近づけるお手伝いができていれば、委員メンバーみんなでガッツポーズ!この上なく幸せです。

 

2年間、誠にありがとうございました。

(壬生部会 組織力向上委員会 委員長 篠田 直大)

 

 

組織力向上委員会一同