Report 事業報告

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Report 2023.10.04

■事業報告 令和5年度コンプライアンス研修「イマドキのハラスメント研修~従業員と心を通わす~」

■事業名

令和5年度コンプライアンス研修 イマドキのハラスメント研修~従業員と心を通わす~

 

■開催日

令和5年9月26日(火) 18:00~20:30

 

■開催場所

京都信用金庫 3F 京信ホール

 

■講師

国家戦略特区 関西圏雇用労働相談センター(以下、KECC)

KECC相談員 社労士法人RITARM 竹内 里恵子 先生(以下、竹内先生)

 

■参加者

JOC会員:68名


総務委員会 洛南部会所属の樋口です。先日、令和5年度コンプライアンス研修事業「イマドキのハラスメント研修~従業員と心を通わす~」を開催致しました。ご参加いただきました会員の皆様、誠にありがとうございました。

事業概要について

事業の概要としましては、表題の通りイマドキのハラスメント研修という題目にて研修を行いました。ハラスメントといっても、昨今のハラスメントという言葉については、「パワーハラスメント・セクシャルハラスメント・モラルハラスメントなど」といった本当に数多く存在しているのが現状であり、そのような多種多様なハラスメントの内容について、今後企業やJOC活動を行うにあたり、どのようなことに気を付けなければならないのか、また企業全体としてどのような取り組みをしていく必要があるのか、ということを今一度再確認することを目的として開催致しました。

司会は当委員会委員の長岡部会 井上 雄貴さんが務めました。


講師紹介

今回、研修講師の依頼をお願いしましたKECCについて少しご紹介させていただきます。KECCとは、「関西圏雇用労働相談センターは、国家戦略特別区域法に基づいて設置されるもので、新規開業直後の企業や海外からの進出企業などが、採用や解雇といった日本の雇用ルールを的確に理解し、円滑に事業展開できるよう支援するとともに、そこで働く労働者が意欲と能力を発揮できるよう、経験豊富な弁護士や社会保険労務士による相談対応、セミナーなどを実施しサポート等の活動をされている団体」になり、その相談員である竹内先生が今回の研修講師になります。

KECC 菖蒲 新 様

KECCの組織説明をしていただきました。

KECC相談員 竹内 里恵子 先生

イマドキのハラスメントに関する研修を行っていただきました。

研修内容

今回の研修では第1部にハラスメントの内容について学び、第2部にグループディスカッションを行いました。

第1部では、そもそもハラスメントとは何をどのようにする行為がハラスメントなのか?また、ハラスメント対策の在り方やパワーハラスメント(以下、パワハラ)の内容について竹内先生により講演していただきました。研修内容を少し紹介させていただきます。

 

パワハラについて厚生労働省が定義をしており、その定義の中の下記の3つの条件をすべて満たしている状態がパワハラであるということ。

■ 優越的な関係背景とした言動であること

■ 業務上の必要かつ相当な範囲を超えて行われること

■ 精神的・身体的な苦痛を与える又は就業環境を害すること

さらには、パワハラは上司から部下へのみ適用されるものではなく、立場は関係ないということ。また、この3つの条件を満たす場合・満たさない場合についての例示として6類型あり、様々な指導の境界線として参考にしてほしいということを学びました。

そして、パワハラが起きないように企業が取り組むべき4つの具体的な対応策についても学びました。

その中でもすぐにでも企業に取り入れることが出来ると感じた対策は、従業員等が相談できる窓口を設置することと就業規則の見直しについてです。

窓口については、設置することで社内の風通しを良くできるメリット等もあるのかなと感じました。また、就業規則の見直しについては、世の中の変化とともに見直しはする必要があると感じました。

第1部の終わりには質疑応答の時間もあり、会員の皆様からも積極的に様々な質問が出てきて、盛り上がりを見せました。

第2部については、グループディスカッションです。ディスカッション内容は、ハラスメントの事例について、ハラスメントが起きないようにするにはどのようにすべきだったのかを考えるものでした。

グループディスカッションの際は、河原町部会に所属されている株式会社ツルヤ 谷口 嘉邦さんが販売されているタリーズコーヒーのサンドイッチとコーヒー&アイスティーを楽しんでいただきました。

各テーブルでは、第1部にて学んだ定義や6類型・その対策方法に照らし合わせながら、どのようにすれば未然に防げたのかということついて活発な意見交換がありました。

私のグループでは、実際に会社内でハラスメントが発生したことがあり、その際にどのように対策をしたかという実体験も聞くことが出来ました。

そして、各テーブルの発表でも様々な見解が発表され盛り上がっており、ほとんどの方が相談窓口の設置をし、コミュニケーションを図ることが必要だという意見が多かったです。第1部で学んだことが意見として反映されていることがよく分かるディスカッションでした。

最後になりますが、本事業を通じてハラスメントとは何か、また、どのような対策が企業として必要なのかを学ぶことが出来たのではないかと感じております。

また、研修資料の中にも記載されていましたが、ここ数年の間にハラスメント(いじめ・嫌がらせ)の相談数が伸びているというのが今の世の中の状況であります。

今回の研修事業で学んだことは、自分自身の行動や会社としての在り方を見つめ直す良い機会だったのではないでしょうか。

改めまして、出席された会員の皆様、長時間の研修事業ありがとうございました。