Report 2023.11.16
■事業報告 第2回研修交流事業 ユニクロ・ZARAから学ぶ中小企業の「マーケティング戦略」と「在庫コントロール」
■事業名
令和5年度 第2回研修交流事業
ユニクロ・ZARAから学ぶ中小企業の「マーケティング戦略」と「在庫コントロール」
■開催日
令和5年10月26日(木)
■開催場所
QUESTION 7階
■講師
有限会社ディマンドワークス 代表 齊藤 孝浩 様
■参加者
JOC会員:100名
研修交流委員会 北大路部会所属の山中です。先日、令和5年度 第2回研修交流事業 「ユニクロ・ZARAから学ぶ中小企業のマーケティング戦略と在庫コントロール」を開催いたしました。ご参加いただきました会員の皆様、誠にありがとうございました。
事業実施の概要といたしまして、世界的アパレルメーカーであるユニクロやZARAから、小売業のマーケティングやプライシング、在庫コントロールの考え方を学び、小売業の会員はもちろんのこと、他業種の会員においても自社に置き換えて実践できる考え方、ノウハウを得る機会を設けました。
司会進行は研修交流委員会、前田 恵一さんが務めました。
講師紹介
講師を務めていただきました、ユニクロ対ZARAの著者でもあります
ファッション流通コンサルタント ディマンドワークス代表 齊藤 孝浩様
冒頭に、今日はアパレル関係以外の方も、いちエンドユーザー視点で考えることでいろんな提案ができる、そのヒントを掴んでいってほしいとお話がありました。
講演内容
・マーケティング
アパレル業界は需要に合わせて変化対応するビジネスという前提から、損益構造や各社のターゲット、商品設定、プロモーション等について。拡大戦略から物流の考え方、店舗構造の違いまでも対照的な2社のマーケティングについて。
・プライシング
原価積み上げ方式や、競合比較価格設定のように企業側の都合で販売価格を決定するのではなく、ユニクロ、ZARA共にプライスポイントを絞り込む戦略を立てることについて。
・在庫コントロール
コストダウン志向が逆に過剰在庫と値下げを生む。在庫リスクマネジメントで利益を最大化する方法について。
質問時間
講演中にGoogleフォームで集めた質問を、当委員会の今西 建太さんから質問させていただきました。齊藤様には時間の許す限りご丁寧にご回答いただきました。
・ユニクロとZARAの今後どちらが伸びてゆくのか?
・ZARAは大企業だからできるのか?
・商店街のおばちゃんファッションブティックはなぜつぶれない? 等々
当日は沢山の質問をいただきありがとうございました。時間の都合上、読み上げられなかった質問への回答は参加者の皆様宛にTUNAGのグループチャットへ配信されておりますのでご確認ください。
最後に、武村幹事長より謝辞を述べていただきました。齊藤先生ありがとうございました。
ユニクロとZARAは真逆のアプローチをとっているがそれぞれが成功している。
それぞれを比較した講演は非常に分かりやすく、内容も盛り沢山でした。
アパレル業界以外の方も、その考え方や姿勢には学ぶことが多かったのではないでしょうか。真剣にメモをとる会員さんも多く、なにかを学んで帰っていただけたのではないかと思います。ユニクロ対ZARA、中小企業を経営する我々にとっては、どちらかというとZARAの経営姿勢から学ぶべきところが多いように感じました。
研修交流委員会では、これからも人数の規模にとらわれず、ささる人にささる事業を開催してまいります。次回の事業もご期待ください。
改めまして、ご参加いただいた会員の皆様ありがとうございました。