Member’s InterviewNo.006 岸場 啓太
笑顔の絶えない、明るい未来を目指して
岸場 啓太 kishiba keita
皆さんこんにちは。洛南部会、総務委員の樋口 勝久です。
今回ご紹介するのは、JOC第23期の担当幹事を務められていらっしゃいます岸場 啓太さんです。株式会社 キーテックで取締役、製造部長としてご活躍されております。滋賀県栗東市に本社を構え、国内だけではなくベトナムにも別会社を構えるグローバルな会社を経営されております。
お仕事について
記者:本日はお忙しい中、取材対応していただきありがとうございます。早速ですが、お仕事について具体的に教えていただけますか。
岸場:弊社は、省人化設備を受注生産にて医療機器メーカーや空調機器メーカー、自動車メーカー等に納めております。「開発~設計~製作~導入~保全」を一貫して対応しております。簡単に言うと取引先のモノを作るためのモノを作っている会社です。
*主な生産設備(商材)の例としては、「コンベア、移載機等の搬送設備」「巻取機、乾燥機等のフィルム設備」「切断機、自動組立機等の医療設備」などがあります。
記者:モノを作るためのモノを作るとはどういったことですか?
岸場:一つの完成品を作るために、いろいろな基準や検査をクリアして完成品が出来上がります。その過程の検査をする機械などを設計し施工しているものであり、基本的にはその物自体が世に出て販売されることはありません。
記者:様々なチェックや検査をする機械を作るということは、とても重要な役割をする機械を作っているんですね。
岸場:そうですね。もしその検査機器に不備があるとなると大変なことになるので、そうならないように常に施工しては、動作確認してといったことを緊張感を持って取り組んでいます。
記者:現在、お父様が代表取締役としてご活躍されていらっしゃいますが、会社に入社したきっかけは何ですか?
岸場:大学を卒業してから、大手企業に就職して6年目のお正月に、父親から急にこっちに戻ってこないかと言われたのがきっかけです。
記者:その一声で当時勤めていた会社を辞め、家業をするという選択をされたということですか?
岸場:はい。その当時ベトナムに工場を建設し、これから軌道に乗せるというタイミングでリーマンショックになり、弊社はその影響を受けて会社の危機に立っていたタイミングでもありました。そのような状況の中ですが、なんとなく家業をするのだろうなと思っていたのもあって、色々と悩みもしましたが戻る決断をしました。
記者:それで、戻ってこられたというわけですね。
岸場:はい。ただ、戻ってくるのは栗東の会社ではなくベトナムの工場でした。
記者:入社してすぐにベトナムの工場で働くことになったのですか?
岸場:はい。当時は社長である父親がいないと会社が回らない状況でした。しかも日本とベトナムと両方の仕事を一人で切り盛りしていた状況でしたので、そのような状況を打破するには日本に社長がいることが必要でした。そのため、入社していきなり2年間ベトナムにて工場勤務することとなりました。
記者:それはとても大変でしたね。ベトナムでの2年間の生活など教えて頂けますか。
岸場:ベトナムでの生活は、今思えば「よく頑張ったな」と自分で思います。通常の出向で行く会社のイメージって綺麗なマンションで送迎があってみたいなイメージをするじゃないですか。でも、全然そんなことなくて現地のアパートに住んでいました。シャワーは水しか出ない、朝起きると枕元にカエルがいるような生活でした。でも、そのような現地での生活を経験できたからこそ今の自分の考えがあるなと思うことばかりなので、とても良い経験でした。若手社員にもぜひこのような経験をしてもらえたらと思います。
記者:すごいですね。その2年間の経験で学んだことや良い経験だったと感じることは何ですか?
岸場:やはり現地での生活を肌で感じることが出来たのが一番です。
そして、良い経験だと感じたことは、先ほどお話ししたように当時は父親がいないと何も会社が回らない状況でした。その状況がダメだということではないのですが、やはりその人がいないと仕事や会社が回らないということはリスキーだなということを肌で感じました。
日本に戻ってからもそうですが、今でも社長の仕事量を取るということを率先してやっています。そうすることは、社長が動けるような場を作ることができるからです。これは、会社が危機的状況に陥ったからこそ見直せた部分なのかなと思うからです。
記者:ありがとうございます。たしかに社長の手を開けることでより経営を潤滑に進めていくことができますよね。
岸場:はい。そうですね。これは、社長に限って言えることではなく社員にも言えることです。私が思い描く弊社の将来の理想は社員の多能工化です。そうすることで誰かがいなくても誰かが出来る。それは社員同士の意欲の向上も図れるし、良いことばかりだと思っています。そうすることで笑顔の絶えない明るい会社にしていきたいです。
記者:たしかに多能工化を図ることは、会社にとっても従業員にとっても良いことだなと思います。岸場さんは、今後、会社でやりたいなということはありますか?
岸場:滋賀に住んでいるということもあって「琵琶湖を綺麗にしたい」という思いが大学時からずっとあります。ですので「琵琶湖を綺麗にする機械」を作れたら良いなと思っています。
記者:それは素敵なことですね。岸場さんならきっと琵琶湖を綺麗にする機械を作れる気がします。楽しみにしています。ここからは少し岸場さんの趣味についてお聞きしたいと思います。
趣味について
記者:現在はまっている趣味はありますか?
岸場:趣味はサウナです。週1は必ず行っています…と言いたいところですが、現状は月一回とかですね。サウナは、小さい頃から父親によく連れて行ってもらっていました。恐らくそれがきっかけかなと思っています。小さい頃に一度サウナで倒れたこともあります(笑)
記者:倒れるくらいまでサウナに入ったことある方は初めて聞きました(汗)サウナは初心者なのですが、サウナの入り方とかにもこだわりはあるのですか?
岸場:私は、サウナに10分入って、水風呂に2分入るというセットを3セットします。ほかにもいろいろな入り方もしますが基本はこの3セットですね。一度やってみてください。体全体がほぐれる気がしますから。
記者:今度試してみます。でも、いきなり3セットもするとのぼせて倒れそうなので、初めは1セットから始めてみます。
岸場:ぜひ一度一緒に行きましょう!また他にも社内でのクラブ活動としてバドミントンとソフトボールを最近行っています。こちらも良かったらぜひ(笑)
JOCについて
記者:JOCに入られたきっかけは何ですか?
岸場:コミュニティ・バンク京信の職員さんからお声がけがきっかけで入会することになりました。
記者:JOCに入って良かったと感じることなどは何かありますか?
岸場:同業の方はもちろん他業種の経営者の方とも、「部会事業」や「本部事業」を通じて仲良くなり、他愛もない話から経営者としての悩み事、また家族のことなど相談できる関係性を築けることがとてもいいなと感じております。また、最新の生の情報を他分野から得ることができる。そしてこの年になって、友と呼べる仲間ができることも良きポイントです。
記者:ありがとうございます。現在JOCでは担当幹事としてご活躍されていますが、どのようなことをされていますか?
岸場:第23期担当幹事として、総務委員会と連携委員会の二つの委員会の担当幹事として補佐させていただいています。両委員長の補佐が主な役目です。前期である第22期では私も委員長を務めておりましたので、その経験を活かして会務に関する相談に乗ったり、提出資料の最終チェックなどを行っております。また、会を代表して謝辞などをさせていただくこともあります。
記者:まさに縁の下の力持ち的存在ですね。その際、何か意識していることなどございますか?
岸場:委員会そして事業は、委員長と委員メンバーが切磋琢磨して作り上げるもの。そこにもし足りない何かがあれば、隠し味として足していく。委員長、委員メンバーが主役ですので、あくまで縁の下の力持ちとして。一委員メンバーとして少しでも委員長をサポートできるようにと意識しております。
記者:ありがとうございます。それでは二人の委員長に一言ずつお願いします。
岸場:両委員会とも、委員長の味が出ており、いつも楽しく参加させていただいております。担当幹事という立場ではありますが、一委員メンバーとして引き続きよろしくお願いいたします。
最後に
記者:ありがとうございました!最後にPRしたい点などございますか?
岸場:製造業の方で、生産設備の設計(機械・電気)、加工(製缶・マシニング・フライス・旋盤・5面加工)、装置組立、表面処理(焼付塗装)等でご協力いただける方、ぜひともお声掛けください。お待ちしております!
取材の最中は勿論のこと、JOCでお会いする際に常に笑顔で皆を和ませる岸場さん。その魅力を少しでもお伝え出来ましたでしょうか?基本的に全ての本部事業に出席されていますので、皆さんお見かけの際は是非とも一言声を掛けてみていただければ、更に岸場さんの魅力を知っていただけると思います。
株式会社 キーテック
住所:滋賀県栗東市辻ミノリ694-2
TEL:077-551-4801
総務委員会担当取材チーム
リーダー 古市谷 達也(洛南)
記事作成 樋口 勝久(洛南)
撮影 小窪 祐洋(コミュニティ・バンク京信)
アシスタント 中島 章太(洛北)
SPサンクス 林 良輔(大津)