交流推進委員会の高橋です。いつもJOCオフィシャルホームページをご覧いただきありがとうございます。
私は最近、わけあって10数年ぶりに電車通勤をしております。
せっかくの通勤時間、衝動買いしたまま手付かずだったビジネス書や小説など本を読める時間ができました。
「倍返しだ‼」で話題になった半沢直樹の原作、池井戸潤さんの小説も4作読みました。感想は…銀行の怖さがよくわかりました(笑)。京都信用金庫さんは…そんなことない…ですよね(^_^;)。
ドラマの原作になる小説は読んでみると思った以上に面白いですね。そんな中で私が完全にはまったのがこちらの小説。
玉岡かおるさんの『お家さん』です。 つい先日テレビドラマを見て、原作を買って読んだのですが、完全にはまりました。
昭和金融恐慌(片岡大蔵大臣の失言で銀行が破たんした話で有名ですよね)が引き金となり倒産するまで、わずか数十年で日本のGNPの1割を担い、日本一の総合商社になり、現在の双日や神戸製鋼、帝人、日本製粉など数えきれないほどの大企業の源流となった幻の総合商社「鈴木商店」の女主人と固いきずなで結ばれた社員さんのお話です。
神戸の砂糖問屋「鈴木商店」を短期間に世界レベルの大商社にしたのは、社員がのびのびと大きな夢に向かって前進できるよう全幅の信頼をもって助け支えた鈴木よねさんと、金子直吉ら番頭たちの社業の先にある「日本の発展の為に」という思いと頑張りでした。
残念ながら当時のバブルの様な戦争経済下で急成長した鈴木商店は、バブル崩壊と同じ反動的な恐慌で破たんする事になりますが、その成長を実現したのは強力なマンパワー。
あくまで小説ですが、鎖国が解けて間のない時期の日本人ビジネスマンが、大きな想いを持って、前例ないことばかりの未開の市場を舞台に事をなしていく姿を読んでいくうちに、昨年のJOCNEWSの取材インタビューの時に増田理事長が熱く語って下さったお話を思い出しました。(詳しくは今年1月発行のJOCNEWSをご覧ください)
増田理事長のお話で印象的だったのは、大企業と中小企業の経営者の違いでした。知識・人格ともに優れた経営者ばかりなのに、ステークホルダーや情報に左右され思い切った舵取りがしにくく短期的経営とならざるを得ない今の大企業経営者に比べ、小さいながらも自分たちの意思で大きな思いと仲間と共有し、長期の視点を持って経営することができる中小企業の経営者!特に京都の中小企業経営者には大きな可能性があるというお話でした。
長く先を見据えて今を考える…と言えば、18期のテーマ「KYOTO SCIENCE FANTASY 2048」に込められた「35年後の未来を見据えて今何ができるか?」という思い。そんな未来への“種まき”となるべく企画されているのが、11月15日にみやこめっせにて開催予定されている今年度最大のイベント「JOC文化祭」です。
まだスタートしたばかりですが19部会と本部、そして金庫様、京信JOC全体で未来への種まきができるといいですね。ただ今各部会とも部会長さんを中心に出展内容の検討されてることと思います。
文化祭に向けて連携支援委員会さんでは、自社のプレゼンテーションの方法やまとめ方など、日々の企業運営にもとても為になる企画も進行中です。自社や地域社会の未来への種まきができるといいですね。
いつの時代も人が未来を作っていくんですね、歴史に学ぶことは多いです。私は学生時代に社会科の教員免許を取得したんですが、学校で学ぶ日本の歴史教育ではわずか数行の記載にすぎない歴史事象の中にも、現代の我々が学んで役に立つ事がたくさんありますね。
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