無人島に何か一つだけ持っていけるとしたら?
さまざまな論争を呼ぶこの質問 -
ヒトや動物などの生き物を除いてモノに限定した場合、
皆様なら何を持っていきますか?
今回は、この問いにズバリお答えしたいと思います!
無人島で生き抜くことを想定した場合、
以下のようなものが思い浮かぶのではないでしょうか。
・刃物(サバイバルナイフ等)
・着火器具(ライター、マッチ等)
・便利道具(ロープ、釣り竿、容器等)
・娯楽品(本等)
・・・どれも便利そうですし、
何か一つでも足りないと生命に関わりそうです。
ではズバリ、たった一つの“モノ”とは・・・
どれも正解であり、どれも正解ではありません!!
こう書くと「なんやそれっ!!」と思われるでしょう。
でも、決まった正解がないのには、ちゃんと理由があります。
例えば、サバイバルナイフを選んだ方に
「火はどうしますか?」と聞くとします。
ほとんどの人が、木の棒を擦って火をおこす
“きりもみ式発火法”で何とかなる、とお答えになります。
しかし、実はその方法、
かなりの技術と体力とを必要とし、
コツをつかめない人は、
いつまでたっても火は起こせません。
自分なら“できるだろう”とか、
“理屈は知っている”というのではダメで、
できること・できないことを正確に把握することが必要です。
また、卓越したサバイバルスキルを持っており、
ナイフ一本で何でもこなせる方であっても、
水場すらないような極端に小さな島や、
極寒の気候の島では必要なものが変わってくるでしょう。
反対に、水と食料が豊富にあり、
温暖な気候の楽園のような島であれば、
ナイフなどの生活用品よりも、
娯楽品があった方が、精神的に良いかもしれません。
つまり、「絶対に必要な“たった一つのモノ”」というのは、
周囲の環境を正確に把握し、
かつ、自分ができること・できないことを
正確に理解することによって
初めて導き出されるということになります。
会社経営も先ほどの無人島生活と同じだと思います。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」
という孫子の言葉もあるように、
自社はどんな環境にさらされているか(機会・脅威)、
どんなスキル(強み・弱み)を持っているかを正確に把握し、
なら必要な“モノ”は何か?(経営戦略)を考えることが
事業を継続していくために必要です。
今期研修委員会では、
経営計画についての研修を行っています。
サバイバル時代を生き抜くために、
市場分析や自社解析を共に学び、
自社に見合った“たった一つ”の経営計画を作り上げましょう!
研修委員会
梶山 晋伴(近江部会)
※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。