「 組織をダメにするには、会議を開けばよい 」
こんにちは、研修委員長の早川 光志(東九部会)です。
冒頭の一文、先日 交流委員会の阪村さんが
ニュースサイトでご紹介されていた
『 サボタージュ・マニュアル 』からの抜粋です。
https://joc.gr.jp/archives/4072
この『 サボタージュ・マニュアル 』、
CIAの前身にあたる米国戦略諜報局が
第二次世界大戦中に作成した
潜入工作員(いわゆるスパイ)向けの
破壊・妨害活動支援マニュアルを書籍化したものです。
メチャクチャ興味を惹かれたので、
すぐに購入して、スパイ気分でさっそく読んでみました!
マニュアルいわく、
「 とにかく会議を開き、議論をして意思決定する 」
ことが、敵国の生産性を損なうための
非常に効果的な活動となる、と。
その根拠は3つ -。
1 – 社会的「手抜き」の発生
集団を組めば、必ず「 手抜き 」をする人が出てくる。
会議においても一部の参加者の「 手抜き 」により、
組織全体の生産性が損なわれる。
2 – 評価懸念による同調
「 的外れなことを言ったら恥をかく 」
「 反対したら上役に睨まれる 」
このような懸念から少数派が多数派に同調してしまい、
個人の優れたアイデアや批判的思考が損なわれる。
3 – 手待ち時間の発生
会議中、ほとんどの参加者は
「 何もしていない 」もしくは
「 自分の発言する順番を待つ 」という行動に
最も多くの時間を費やすことになる。
この手待ち時間分だけ、組織全体の生産性が損なわれる。
・・・ふむふむ、なるほど。
さて、JOC第19期も 2年1期の
折り返し地点を 迎えようとしていますが、
委員会活動の軸となるのは
毎月開催している定例会議です。
1年前、研修委員長をさせて頂くと決まったとき、
まず初めに考えたのが「 会議の活性化 」でした。
そのヒントを得るために、
会議に関する本を何冊も読み漁りました。
一番心に響いたのは、
『 佐藤可士和の打ち合わせ 』 という本です。
クリエイティブディレクターである著者の
会議に対する熱い想いや、
こだわりがたくさん盛り込まれています。
繰り返し何度も読んでいる
「 会議に対する心構え 」という章は特におススメです。
次のようなことが書かれています。
○ ほとんどの仕事は「 会議 」から始まる
○ 会議の質は、仕事の質に直結する
○ すべての会議はクリエイティブの場である
○ 本音の真剣勝負で望まないと意味がない
○ 毎秒毎秒が参加者のプレゼンテーションである
○ 発言しないことは、その場にいないことと同じである
○ どんどん口に出すことで「 思考の輪郭 」が浮かび上がる
○ 「 No 」と言うなら、どんな立場でも代替案を出す
今回ご紹介した2冊の書籍、
真逆のアプローチではあるものの、
会議の本質を示している点では同じだと思います。
メンバーの貴重な時間と労力に
支えられているJOCの委員会活動。
定例会議に係る機会コスト(年間)を試算してみると、
① 開催回数:12回 / 年
② 1回あたり拘束時間:5時間 / 回(移動時間含む)
③ メンバーの人数:13名(担当幹事含む)
④ 本業に時間を使えば得られた増分利益:10,000円 / 時間
(・・・超ザックリの仮定ですのでご容赦ください!)
→ ① × ② × ③ × ④ = 7,800,000円
と、かなりの額となります。
この時間と労力を浪費するか、
実りあるものにするか -
委員会のリーダーとして、
19期後半も気を引き締めて会議に臨みたいと思います!
研修委員長
早川 光志(東九部会)
※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。