皆様、こんにちは。広報委員会の上村(本店部会)です。皆様のお手元に届いております広報誌『JOC vol.3』の10ページに掲載しております記事は北大路部会所属の蔵立晋俉さんに寄稿頂きました。
蔵立さんは【健康和惣菜ながいきおまめ】というお店を営んでおられます。
http://nagaikiomame.jimdo.com/
広報誌では紙面の都合上編集でカットされた部分もあります。今回全文掲載致しますので是非ご一読くださいませ。
1.日頃意識した方が良い食生活を教えてください。
「小食(=内臓を休ませる)生活」
これにより得られる3つの効果
小食を続ければ、味覚が変わり(敏感)になり、粗食でも味わいを感じられとても美味しく感じるようになります。
2、睡眠時間が短くなる。
体の疲れは3時間あれば大体とれるようです。8時間以上熟睡してもなかなか疲れが取れないという場合は、過食によって内臓が疲れ切っている可能性があります。少食にすると、内臓の疲れも少ないですから、必然的に睡眠時間も短くなります。睡眠時間が短くなることで、やりたいことをやるための時間が増えるのですから、(特に時間が大切な経営者には)これは大きなメリットと言えます。
人間の体は半年から1年で全く新しい細胞、新しい組織へと入れ替わると言われています。これは、少食による健康生活を送り続けることで、長くかかっても3年で全くの健康体へと生まれ変わるということを意味します。
以上3つ代表的なメリットをあげました。他のメリットを含め、いずれも「健康」に通じます。私の知り合いには小食&野菜中心の食生活で、ガンを克服した方もいるほどです。全ての細胞が新しく入れ替わり、病気など体の不調が改善するだけでなく、心身ともに健康な生活を送れることと思います。日々の食事の積み重ねが、「より良い生活(=人生)」に通ずるものだと思います。
2.太らない食事のとり方や食べ物を教えてください。
「主食・主菜・副菜」の3つがそろった野菜が多く使われた和食の食事がバランス良く、太らない食事であると言えます。そして、体の代謝を促す、ビタミン・ミネラル分を多く含む「緑黄色野菜」や特にミネラルを多く含む「天日塩(精製塩は×)」等を心がけて摂取すると、代謝の良い体となり、エネルギー溢れる毎日を送ることができ、より太らない体になると思います。反対に、ビタミン・ミネラルは体の中では作れないので、食事によるビタミン・ミネラル分が不足すると、効率的なエネルギーが作れない「代謝の悪い体(肩こり・むくみ・肥満・生活習慣病等の原因)」となります。
3.一般的には良いとされている食べ物・食べ方がプロからすると間違いのものを教えてください。
「三食をきちんと食べる食生活」
明治時代に一日三食の生活が庶民にも広がり一般化しだし、日本人が一日三食の生活となったのは、わずか100年余りにすぎません。(明治維新の1889年から起算)
昔の人々は、三食を摂っている現代の人よりも身体が丈夫だったのかどうかと考えた時に、昔の人々の方が体は小さいですが、農作業をはじめ人力が基本だった当時は、力もあり、体力もあり、頑強だったことは明らかであると思います。
これは上の1.と2.にも通ずる話で、やはり「内臓を休ませる小食生活」や「代謝を上げる和食主体の食生活」が体・健康に良いという点でも整合性があると思います。
以下補足です。
一点質問なのですが、『三食きちんと食べる食生活』が間違っているということで
理想的には二食もしくは一食となるのでしょうか?もしくは食事を小食にすれば
三食でもよいのでしょうか?ちょっと理解力不足で教えて頂けると助かります。
3食よりも2食(1食でも)の方が負担が少なく、体には良いという意味です。
「3食食べる生活が間違っている」としましたが、人それぞれの食生活、体質もありますので、そこまでは言い切れないかなと、ご指摘を受け改めて思いました。
事実として、食べた物が消化するまでに(食べたものにもよりますが)約12時間~18時間
かかると言われていますので、昨日の18時に夜ご飯を食べたとして、翌日朝ご飯を抜けば、
12時の昼ごはんまで18時間の空き時間(内臓が休まる時間)ができます。
野菜中心の食生活になれば、お肉等のたんぱく質や脂肪に比べ、野菜は消化が早いので、その分、
内臓が休まる時間が増え、体への負担がより減ります。
1日3食の場合、消化を終えるまでに、また次の新しい食べ物が入ってきては消化の作業となり、
必要な時間が取れず、胃や腸が常にフルで動いている状態になります。
マラソンで言えば、休みなくずっと走り続けているような感覚だと思います。胃腸にも適度な休憩が
ある程度はあっても良いと思います。
4.食について伝えたいことをお願いします。
医療が進歩したと言われ、日本人の平均寿命も延びていますが、実際の所はがん患者数は毎年増加し、医療費も増加の一途です。理由は、やはり「食」の変化が一因であるのではと思います。なぜなら、昔にはなかった状況や習慣が今は当たり前のようにあります。日本の厚生労働省は食品添加物を世界一認め、又、アメリカでは輸入禁止にしているブラジル産鶏肉の輸入をも厚生労働省は認めています。又、マーガリンやショートニング等の成分のトランス脂肪酸も世界一日本では使われています。農作物への農薬の使用量も、韓国や中国が世界一というデータもありますが、日本が世界一とも言われています。日本人の「平均寿命」は(延命治療により)延びていますが、「健康寿命」は短くなり、平均で男性は約7年間、女性は約12年間、寝たきり状態で生きている計算になると言われています。
「昔」と「今」なにが変わったのか、改めて考えてみると、やはり「対外から体内へ摂取する〝モノ〟」が変わったと感じます。その〝モノ〟は、「食べ物」であると思います(薬もありますが)。
このような昨今であるからこそ、昔から日本人が慣れ親しんできた「地の旬のお野菜や食材をふんだんに使った和食中心の食生活」に今一度関心を寄せてみる価値はあると考えています。
体臭・口臭を予防もしくは改善する為の食事について
【体臭】
お肉類の動物性たんぱく質や牛乳・チーズ等の動物性脂肪を多く食べると、たんぱく質や脂肪は消化するのに大くのエネルギーを使用する(消化にかかる時間が長い)ので、体内の体温があがり、その分汗もかきやすくなり、その汗が雑菌と混ざり体臭となります。また、動物性のたんぱく質は腸内で消化されるときに出るアンモニア成分も「キツイ体臭」の原因となります。また動物性たんぱく質や脂肪の過剰摂取は、便秘にも繋がりやすく、宿便からでるアンモニア臭なども、体臭の一つの原因となります。
反対に、食物繊維の多い緑黄色野菜は、体内の不要な毒素や有害物質が吸着し、一緒に便として排出します。野菜を食べると便通が良くなることは周知の事であります。腸内環境が良くなり、結果、体内の不要なものが無くなることで、体臭はなくなりやすくなります。
【口臭】
上述の通り、動物性のたんぱく質等を多く摂取すると消化の際のアンモニア等の臭い、また腔内に残った食べかすが腐り、「キツイ口臭」として感じられる場合があります。やはり、口臭もお野菜の多い食生活にすることで、軽減できるかと思います。
また、舌に溜まるアカのようなもの「舌苔(ぜったい)」を掃除※することで、一時的に(劇的に)口臭はなくなります。※専用のブラシ等もありますが、柔らかいタオル等でもふき取ることはできます。
以上全文掲載となります。
※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。