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現代語訳「論語と算盤」を読んでみました。

皆さん こんにちは。例会委員会委員長 本店部会の吉村和洋です。

今さらながら、今期の学びに関する基本方針にも掲げられた「論語と算盤」を読み返してみました。原書ではなく、現代語訳版ですが。

この本は、渋沢栄一氏の著書とばっかり思っていましたが、正確には、渋沢栄一氏の講演の口述をまとめたもので、大正五年(1916年)に発行されたものだそうです。

渋沢栄一という人物、ご存じの方も多いかと思いますが、改めて説明しますと、約470社の会社設立に関わり、500以上の慈善事業にも関わり、後世「日本資本主義の父」、「実業界の父」とも呼ばれてノーベル平和賞の候補にもなった人物です。その設立に関わった会社の例を挙げると、日経新聞、東京瓦斯、東京証券取引所、サッポロビール、JR、帝国ホテルといづれもそうそうたる大企業ばかりです。

 本書は、個人の欲を原動力に進む資本主義の世の中で、「人としていかに生きるか」を考えさせる本です。前者を象徴するのが「算盤」、後者の象徴が「論語」というわけです。

いくつか印象に残った文章をご紹介します。

「お金とは大切にすべきものであり、同時に軽蔑すべきものでもある。ではどうすれば大切にすべきものとなるのか。それを決めるのはすべて所有者の人格によるのである。

お金に対して、無駄に使うのは戒めなければならない。しかし同時に、ケチになることも注意しなければならない。よく集めることを知って、よく使うことを知らないと、最後には守銭奴になってしまう。」

「一個人の利益になる仕事よりも、多くの人や社会全体の利益になる仕事をすべきだ」

「現代の人の多くは、ただ成功とか失敗とかいうことだけを眼中に置いて、それよりももっと大切な「天地の道理」を見ていない。彼らは物事の本質をイノチとせず、カスのような金銭や財宝を魂としてしまっている。人は、人としてなすべきことの達成を心がけ、自分の責任を果たして、それに満足していかなければならない。」

 100年も前に発行された本ですが、現代でも十分考えさせられる内容であり、手許においておいて何度も読み返していきたい良書です。是非、皆様も読んでみてください。

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 さて、ここから本題に入りますが、この渋沢栄一氏から数えて4代目、ひ孫にあたる渋沢雅英氏を来年2月17日の金曜日、リーガロイヤルホテル京都において開催する本部例会の講師として招聘致しました。「若き経営者に伝えたい 渋沢栄一 実践からのメッセージ」と題して講演頂きます。今期学びのテーマである「論語と算盤」について理解を深めていただくとともに、リアル栄一像も垣間見える貴重な機会となります。

 正式なご案内は、12月下旬となりますが、今からスケジュールを調整して頂き、是非参加して頂きたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

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※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。