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「時は円で流れる」〜設立記念日に思うこと〜

JOC会員の皆様、洛北部会に属します、エールエイド株式会社、長谷川と申します。
今期広報委員会上田委員長のもと、はじめて本部に出向させて頂いています。

さて、本日9月9日は実は弊社の法人設立記念日なのです。

と言いましても平成26年9月9日の創業なのでまだ3年前の話です。
人間でいう3歳という時期は、やっと自分のことが自分で出来たり、我慢ができたり、お友達と仲良くおもちゃをシェアできたり、といったところでしょうか。

弊社はまだまだ皆さんのお世話になりっぱなしで、お恥ずかしい限りです。

実は3年前、法人設立にあたり文章を書いていました。その一部がこちらです。

 

【エールエイド株式会社】
1985
6月父が前職を辞して始めた長谷川クラフトは多くの皆様のおかげをもちまして今年で29年を数えます。私が生まれたのは1979年生まれですので6歳の頃に創業した訳ですが創業時のことについては残念ながら記憶にはありません。しかし幼少期夫婦で働く両親の背中を見ながら将来この仕事をするんだろうな、と思っていたことをおぼろげながら覚えています。
当時はバブル時代、贈答品や表彰品の需要も多く長谷川クラフトの仕事も父のがんばりもあり毎日を忙しくしていたように子供の目には映っていました。一方で小学校くらいになると段々と自分の家が何を生業としているのかなどはうっすら理解してきます。いくらバブル期とはいえ0から仕事を始めるという苦労はたやすく想像できますがその苦労を私達兄妹に感じさせなかったのはひとえに両親の仕事に対する姿勢と覚悟の賜物であったと今になって思います。

(中略)

2008年私は後継者として長谷川クラフトに帰ってきました。ぽにぃの方でも初めて非常勤ながらも保育士資格をもつ先生を雇用したのもこの年でした。翌年には事業所を生まれ育った家から幡枝町に新設移転し爆発的な売上増はなかったですが順調に業績を伸ばしてこれました。
しかし2012年それまで全く病気とは疎遠であった父に重い病気が発見されました。病名は「癌」でした。この時私は初めて時の有限を実感し、それまでの自分の言動を悔いました。
「何のために生まれてきて、自分にしか出来ないことは何なのか、それは誰のためなのか」
父に無理を言って代表を交代してもらった初年、ひたすら自問自答を繰り返しました。その自問自答の末たどり着いた答えは「こどもの未来のために」でした。困っている人がいたら助けよう、そしてがんばる人を応援しよう、すべては今を生きるこども達が将来みんな幸せに過ごせる社会になるために。私の中で針が一本刺さった気がしました。
私は自身の仕事を保育の現場に身を置きました。自分はそれがしたい、それが今必要なことだから、そんな思いで翌年高野園を開園、長谷川クラフトは再び父の再登板となったわけです。
(中略)

前置きが長くなりましたが、
2014年9月9日、長谷川クラフトと保育所ぽにぃはエールエイド株式会社として再スタートをきることになりました。
ボーイスカウトはよく互いにエールを送ります。弥栄という掛け声と送るジェスチャーを三度繰り返します。そのエールには賞賛や感謝など様々な意味があります。ぽにぃであれば子育てに頑張っているお父さんお母さんに、長谷川クラフトではコンクールや活動の表彰を行う団体やクラブ、企業など人に限らずみんなを応援するそんな私たちでありたいと思いこのエールという言葉を選びました。またエイドは援助や補助という意味があり、特に私達のしごとはお金稼ぎだけではなく人を助けるという使命感をもってお客様に関わって欲しいという思いからこの言葉を選びました。
エールエイド株式会社は今まで長谷川クラフト、保育所ぽにぃ関わった全ての人に感謝しつつ
これから先も多くの人とともによりよい未来づくりを目指しがんばって参りたいと思います。
変わらなご支援ご鞭撻を賜りますよう心よりお願いいたしまして法人設立の挨拶と代えさせて頂きます。

エールエイド株式会社 代表取締役 長谷川 裕

3年が経ち、人も増え、売上も増え、新しい事業に挑戦する毎日があっという間に過ぎていきます。しかも毎日は1年、1ヶ月、1日という円で過ぎていきます。これは非常に重要です。仮に時が直線で過ぎていけば、今は原点から離れる一方、振り返りもどこを振り返ってよいか分かりません。時が円で過ぎるからこそ、昨日の自分、1ヶ月前の自分、1年前の自分と比べ、明日、1ヶ月後、1年後の自分を想像できるのです。

今日再びスタート地点に立ち、会社名をあれこれと考えていた気持ちを少し思い出しました。人を応援するエールと、人を助けるエイド、今の自分は100%出来ているだろうか。

何の迷いもなく「もちろん」と笑顔で言えるように、また1年自己研鑽したいと思います。

よろしくお願いします。


この記事の作成者:広報委員会 長谷川

※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。