【 南米サッカー 】
「私たちの目指すところは、南米サッカーです。
自分がボールを持ったら、パスをしても良し、ドリブルしても良し、ミドルシュートを打っても良し。
みなさんは新人選手ですがプロフェッショナル。各自の判断に任せます。
ただし、一つだけ。チームの勝利に貢献するという判断基準は常に持つようにしてください。」
初めて勤めた会社で配属が決まり、部門長とお会いしたときに頂いた言葉です。
時間にして1分弱、これだけしかお話されなかったように記憶してます。
20年ほど経った今でも心に残っているし、チームで何かに取り組むときの指針の一つになっています。
初めてこの言葉を聞いたとき、正直あまりピンと来ませんでした。
「横文字とか使って、もっとイケてる表現にすればいいのに」とも思いました。
でも、そんなことはお構いなし。
その後も部門長は機会があるごとに、繰り返し繰り返し「南米サッカー」のお話をしてくれました。
今なら分かります。
新人の僕たちでも理解しやすく、すぐにイメージできる言葉で、ビジョンや価値基準を繰り返し伝えてくださっていたということを。
来年4月からJOCの第21期代表幹事を仰せつかりました。
たくさんご入会される新入会員の皆さんに向けて、どういうメッセージをどう伝えればいいのか。
思い悩む日々が続きます。
副代表幹事
早川 光志(東九部会)