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【同じものを見ていても、同じことを感じているとは限らない】

こんにちは。

会計研修委員会の山田晃弘(本店部会)と申します。

今日は至極当たり前のことなのですが、最近とても象徴的なことがあったので、そのことを書こうと思います。

 

先日、私が車で配達先に向かっていた時のこと。

京都駅方面に向かう私の車と、その前を走る一台のタクシー。

信号待ちで停車中、修学旅行の中高生らしき一団が、携帯でそのタクシーの写真をキャッキャ言いながら撮っています。

おそらくお気づきのことと思いますが、ヤサカタクシーさんの四つ葉車両でした。

 

 

それはまぁたまに見ることではあるのですが、その学生さん達を外国からの旅行者と思しき一団が本当に不思議そうに見ておられたのが、私にとって非常に面白かったのです。

 

 

一方話は変わって、今夏京都新聞の記事で知ったこと。

そこで初めて知ったのですが、蚊取り線香は発売当初(1890年)、その名の通り、仏壇などで使用されるもの同様に、棒状の物であったそうです。

棒状であると燃焼時間が短く(形状を長くしても40分程度が限界)、就寝時など長時間の使用を求める場面に応えることができない。また長くすれば折れやすくなる、火事の発生が懸念されるといった欠点も抱えていました。

 

それを現代まで形が残る渦巻き型の形状を考案したのが、世界で初めて蚊取り線香を開発した金鳥(大日本除虫菊株式会社)創業者 上山英一郎の妻・ゆきので、1895年、ゆきのは蔵の中でとぐろを巻く蛇を見て、驚くと同時に、これを思いついたとされる。

 

 

はたして同じ蛇を見て、自分にあの形が思いつけるだろうか。

 

アイデアの種だとか、問題解決の種というは、きっと四つ葉タクシーのように、数多の三つ葉タクシーと一緒に世の中を走っていて、しかもただのタクシーの顔しかしていない。

でもそれに気付くか、それに価値を感じて行動できるかはその人次第。

 

同じものを見ていても、同じことを感じているとは限らない。

当たり前のことである。

 

常に好奇心のアンテナを3本立てて、生きていたいと思う。

 

 

会計研修委員会 山田晃弘(本店部会)

 

 

 

 

 


この記事の作成者:会計研修委員長 中澤

※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。