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【好きな言葉】

みなさん、こんにちは。

今期例会委員を務めております本店部会の大友です。

 

今回は「好きな言葉」について、最近気付いたことを書こうと思います。

私は好きな言葉がころころ変わってしまうのですが、今は「温故知新」という言葉について考えることが多くなっています。過去の事実を研究し、そこから新しい知識や見解をひらくこと、と辞書にも載っている有名な四字熟語です。孔子が「論語」で述べた言葉として紹介されることも多いのですが、この言葉の意味を自分なりに解釈し、心に留めて仕事をしています。

 

何か新しいことを始めよう、人とは違うことをやってみよう、古い考え方にとらわれずに新しい柔軟な発想で自分の会社を盛り立てていこう、など経営者のみなさんはいろいろなことを考えていると思います。

私も経営者の端くれとして「自分の色=大友流」というものを作り上げようと孤軍奮闘しておりました。そのときにこの「温故知新」という言葉に出会いました。過去を振り返り、よくなかったこと、成果が出なかったこと、効率的ではなかったやり方などを洗い出し、それらを否定して自分のやり方を創出しようとする私にはぴったりな言葉だとそのときは思いました。

 

しかし、あることに気付きました。

 

「故(ふる)きを温(たず)ねて」という行動は、過去の否定すべき事実だけを探すことではなく、よかったこと、自分が継いでいかなかればならない点なども含めて研究することなのではないか、と。

 

先人が創ったやり方を継承することも自分流であり、否定し一から創出していくことも自分流、そして同じ時代を共に生きる先輩や仲間たちからのアドバイスを素直に受け入れていくこともまた自分流なのだと、今では考え方が変わりました。

 

幸いこの京都という地には、長い歴史を持つ企業が多く存在します。何十年、何百年と企業として活動することができている先人たちの知恵、精神に触れる機会の多い場所です。

 

「温故知新」の言葉のとおり、故きを知り、分析し、肯定し、否定しながら、自分の進むべき方向を見付けることが、わが京信JOCの今期テーマ「学び続ける経営道」にも繋がると実感しました。

 

 

この写真は、現在進められている京都市役所の分庁舎新築工事の様子を写したものです。埋蔵文化財調査のときには、地中から古い塀なども出てきていました。いろいろな歴史を記してきたこの地に新しく地上4階、地下2階の立派な建物ができるようです。これも「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」なのかなと思いました。

 

長くなってしまいましたが、今後とも例会委員会、本店部会を盛り立てていきたいと思います。よろしくお願い致します。


この記事の作成者:例会委員長 村山

※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。