【竹と共に生きる】
皆様こんにちは。
伏見部会、会計研修委員会の辻です。
私は本業のゴルフ練習場と共に、伝統的な竹の子の栽培、販売にも勤しんでおります。
京都の竹の子は他と違うと言われますが、その差は育て方にあります。
白ネギのように土の中で育てる事により、柔らかく、えぐみの少ない竹の子になります。
しかし、竹の子が生えてくる元になる、竹の地下茎は、自然のままでは、地上もしくは地下の非常に浅い所に伸びていきます。
このままでは食べ頃のサイズに育つ前に地上に出てしまい、硬くてえぐい竹の子になります。
そこで、地下茎を地下に埋める為に、竹の子畑は段々畑形状になってます。
段々畑の崖部分を削って崩し、土を耕地全体に積み重ねていきます。
その際に、藁を敷き詰めることにより、保水力や保温性を上げます。
この作業により、既存の畑は地下茎の深さをさらに深くすることが出来ると共に、上方向に新たな成長の余地が生まれます。
崖を崩したエリアは数年後には新たな竹の子畑となります。
また、地面の表面を平らにし、地面下の竹の子を探しやすくする効果もあります。
その他、地表の有機物の分解促進、地下茎同士の高さ方向の余裕の確保、擬似的な転耕等々有用な効果があるようです。
竹の子は、全く手を入れなくても勝手に生えてきます。
私たちに出来る事は、竹にとってより良い環境を整える事しかありません。
我々が手を貸す事で、さらによい物を生み出して頂く事ができます。
京都の竹の子、高いです。調理に手間かかります。
でも、美味しいですので、皆様是非一度ご賞味下さいませ。