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【 一流に触れるということ 】

どんな分野でも一流と言われるものに触れると刺激になるものです。

そういったものに触れると、私も「自分の仕事の分野で一流と言われるように精進しよう」と思えるので、常に一流の物に興味を持って生きるようにしています。

自分がその分野に興味がないと一流と言われるものに触れてもその凄さが分からないし、中々気付くことができませんが、その分野が好きな人からその分野の一流についての熱い話を聞くと「なるほど。そういう見方があったのか!」と気付かされることがあります。

そこで今回は私の好きなラーメンという分野の中から、私が一流だと考える「一蘭」について私見を述べたいと思います。私は味の専門家ではありませんが、好きこそ物の上手なれということもありますので、読んでいただいた方の何かの気付きに繋がれば幸いです。

 

 

一蘭は昔、関東であれば渋谷や六本木といった都会中の大都会にあり、24時間営業だったので夜遊びをした後の大人の楽しみといった感覚でした。しかし今や京都や大阪で食べることができるのはもちろん、例えば京都八幡店のように子連れで気兼ねなく入れる一蘭も登場し嬉しい限りです。

一蘭の素晴らしさを語ると、まず第一に味がとにかくうまいということが言えると思います。一蘭のラーメンを見ると驚くほどシンプルです。青ネギ(白ネキ派の人は白ネギ)、小さめのチャーシュー、そして最強の秘伝のタレ、最強の秘伝のタレをスープの一部のようなものと捉えるとほぼ麺とスープで勝負しているということに気付かされます。それであの満足感。一蘭否定派の人は必ず「少なっ!高っ!」といいますが、少なく感じるのはうまいからこそ。そこは迷わず替え玉(替え玉190円、半替え玉130円。)で補いたいところです。

ということで味という実力面ではもちろん凄いのですが、私が本当にすごいと思うのは一蘭の持つ数々のオリジナリティです。

以下、一蘭の数あるオリジナリティを列挙させていただきます。

 

オリジナリティその1 味集中カウンター

これは特許を取っているようで、やはり他の店で見たことがないです。私自身はどんな環境でもラーメンに集中することができるので、特にこれまでこの味集中カウンターが凄いと思ったことはありませんでしたが、オリジナリティという意味では凄いと思います。確かに酔った後におっさん同士で対面で座って食べるよりは集中できるかもしれません(笑)

 

オリジナリティその2 替え玉注文システム

替玉プレートをテーブル奥のボタンの上に乗せるとチャルメラが鳴り、声を出さずに替え玉が注文できるという女性客に配慮したシステムです。チャルメラがまあまあ聞こえるので「替え玉頼んだな」と気付いてしまうという噂もありますが、そこはご愛嬌。女性客にとってはやはり「替え玉一丁!」と威勢よく言われるよりは頼みやすいと思います。

 

オリジナリティーその3 うんちく記載システム

「当店ではスープに○○産昆布を使用しており・・・」的なうんちくを客に知らしめてラーメンをうまく感じさせるというシステム。今や多くの店で見かけるようになりましたし、一蘭が元祖かは分かりませんが、私にとってはうんちく記載システムと言えば一蘭でした。味集中カウンターがあるから否が応でも何度も目に入るということもあるかもしれません。

スープについては「専門の職人が片時も離れず余分なアクや脂を丁寧に取り除き、手間暇かけて作ります」麺については「日々の天候、気温、湿度までも考慮しながら毎日違う配合で・・」と記載されており、これを見ると毎回「ほんとか?」と思うのですが、やはりどうしても読んでしまうので「拘っているなあ」ということが潜在意識にガンガン刷り込まれてしまうのです。

 

オリジナリティーその4 オーダー用紙

 「メンカタ」や「ネギ多め」等の好みを聞いてくれるラーメン店は多くありますが、紙に書かせる店は皆無ではないですがまだ少ないのではないでしょうか。ちなみに私ぐらい経験を積むと3秒以内で書くことが可能です(笑)

 

オリジナリティその5 半熟塩ゆでたまご

ラーメンのたまごというとラーメンにインされた状態の煮卵を思い浮かべますが、一蘭は殻に入った状態で出てきます。殻をむいてそれをスープにインしてもいいのですが、添付された小袋に入った塩を付けながらラーメンの合間合間にかじるというスタイルが推奨されております。(今現在は塩は添付してないとのこと。残念。)殻をむくとどう見てもただのゆでたまごですが、これに塩をちょこちょこ付けてかじるとなかなか癖になります。過去に一蘭のホームページで「ラーメンを食べる前に食すると、口の中の味がリセットされ、ラーメンの味がよりわかりやすくなる」と記載されていたと思います。こういうスタイルでたまごを食べさせている店が他にあるのか分かりませんが、やはり一蘭のオリジナリティの一つと言えるでしょう。

 

オリジナリティその6 秘伝のたれ

一蘭のオリジナリティーと言えば何と言ってもこの秘伝のタレです。見た目は単なる一味ですが「唐辛子を基本に三十種類の材料を調合し、何昼夜も寝かせた」だけあり、唯一無二の存在です。秘伝のたれは前出のオーダー用紙で10倍まで無料で増やすことができます。私は気分によって3倍~5倍ぐらいですが、5倍にしても通常の5倍入っているようには見えません。(これは一蘭好きなら分かっていただけるあるあるかと思います)しかしそこはご愛嬌。実際には3倍でも5倍でも何倍でもうまいものはうまいです。

 

以上一蘭について誠に勝手に私見を述べてまいりましたが、やはりこの一つのことを極めた確かな実力、他の追随を許さないオリジナリティは自分の商売でも学ぶべきところが多いと感じます。

JOCの皆様は数々の一流に触れてこられた方が多いと思いますので、また私の知らない一流について教えていただけますと嬉しいです。今後ともよろしくお願いいたします。

 

会計研修委員会 久保 卓巳(大津)


この記事の作成者:会計研修委員長 中澤

※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。