先日、上海駐在で２年間一緒に仕事をした中国の友人夫婦が石山支店に遊びにきてくれました。

当時、将来は起業する！日本に住む！それが夢です！と話していましたが、私が帰国した後、彼は上海で貿易会社を設立しました。

そこそこ軌道に乗ってきたため、今回日本でも会社を設立しようと準備をしています。

そんな彼、実家は上海で縫製工場を経営する裕福な環境で育ちました。

彼は後を継ぐ意思がなく、また不動産価格の高騰も重なり、好機とみてお父さんは縫製工場を売却しました。

自宅は上海のど真ん中、彼を含めて親族が何不自由なく生活できることは想像に容易いのですが、彼は上海を離れ宇治に中古住宅を購入し、夫婦と子どもの３人で事業が軌道に乗ったとはいえギリギリの生活をしています。

上海の生活の方が楽では？と思いますが、子どもに日本の環境で日本の教育を受けさせたい、そんな強い思いがあります。

教育熱心な中国人は多くいますが、彼も宇治から京都市内まで毎日幼稚園の送り迎えをする熱心さです。

最近ではあまり聞かなくなりましたが、８０后世代（パーリンホウ＝８０年代生まれ）の申し子とでも言いましょうか、好奇心旺盛で中国経済をけん引してきた世代のひとりであり、起業意欲、チャレンジ精神はさすがです。見かけによらずパワーあります。

８年前は異国で右も左も言葉もわからない私をいつも助けてくれました。

「说到做到！＝有言実行」、仕事も家庭も８年前に言ってたことを実現した彼と家族の日本での生活を友人として支え、この先もずっと朋友（パンヨウ＝親友）でいたいと思います。

会計研修委員会　増居崇裕

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