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「鎌倉投信」~新しい金融の在り方~

 

皆さま、こんにちは。第20期 4050周年記念事業委員会に所属しています京都信用金庫西大路支店の笠井勇毅と申します。今回、ご縁をいただきJOCに参加させていただきました。

先日の第14050周年記念事業での盛り上がりの通り、参加してみて、まず一番の感想として、出会う全ての方それぞれがJOC愛に溢れておられることをひしひしと感じました。委員会での活動を通じて、先人が築いてこられたJOCの素晴らしさをさらに広く伝えられる伝道師の1人となれるよう頑張ってまいります。

私は517日に行われた平成29年度第一回本部例会より参加させていただいておりますが、その時の法政大学大学院教授、坂本光司先生の素晴らしい講演にちなみ、最近私が影響を受けた書籍を1つご紹介させていただきます。

新井和宏氏の著書「持続可能な資本主義」です。この方も坂本先生の「日本でいちばん大切にしたい会社」の影響を大きく受けておられます。

 

皆さま、「鎌倉投信」と言う企業をご存知でしょうか??ご存知の方には今さらと思われるかもしれませんがご容赦下さい。この「鎌倉投信」はその名の通り、投資信託の運用会社ですが、この会社の運用方針はユニークです。通常、投資信託では様々な難しい金融工学を使い、値上がり率や分配率を意識したファンド組成を行います。しかし、「鎌倉投信」ではいわゆる「いい会社」に投資します。財務諸表や不動産といった「見える資産」ではなく、社風や企業文化、社内・社外との信頼関係等々「見えざる資産」を重視しています。そのため例え利益率は低くとも、社会にとって必要な会社に投資していきます。

 

 

ここで重要視されている考え方が「八方よし」の経営です。企業を取り巻く①社員、②取引先・債権者、③株主、④顧客、⑤地域、⑥社会、⑦国、⑧経営者。この全てのステークホルダーとの「共通価値」を見出しましょう。このような考えを持つ「いい会社」や「いいNPO」を応援しましょう。そうすれば経済的価値と社会的価値の両方を生み出し、誰も犠牲にしない持続可能な経済の仕組みが拡がっていくと本の中で主張されています。

実際に私も講演を聞かせていただきましたが、11つのエピソードが共感できることばかりでした。

そして、この「鎌倉投信」が取扱うファンド「結い2101」が、格付投資情報センター(RI)が選定する「RIファンド対象2013」において最優秀ファンド賞に選ばれているというから驚きです。

こうして、応援したいと思う人の輪がどんどん拡がっている光景に触れ、投資では無いにしろ、信用金庫に身を置く私自身にもとても考えさせられる機会でした。

 

 

ぜひ、ご興味を持たれた方がいらっしゃれば、手に取ってみてもらえると、また気づきの1つとなれば幸いです。

長文となってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。


この記事の作成者:40&50周年記念事業委員長 光岡

※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。