Member’s InterviewNo.004 辻本 貴朗
人の喜ぶ顔見たい・人のためになることが好き
辻本 貴朗 tsujimoto takao
皆さんこんにちは。長岡部会、総務委員会 委員の山下 徹です。
今回ご紹介するのは、向日市のゴルフショップ「メープルレーンゴルフ」代表、辻本貴朗さん(45)=洛中部会=です。登山やロードバイク、カメラなど多趣味で、小学校のPTA会長やバスケットボール教室のコーチといった地域活動にも積極的に取り組んでいらっしゃいます。「人のためになることが好き」と語る辻本さんに、仕事への思いやJOC活動、趣味やこれからの目標について聞きました。
お仕事について。「楽しいゴルフライフのお手伝いを」
記者:今日はお忙しい中ありがとうございます。まずはお仕事について教えてください。
辻本:「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazon」などネットを中心に、ゴルフ用品全般の販売をしています。店舗には打席もあり、お客様に合ったクラブの提案やリシャフト、グリップの交換もしています。みなさんの楽しいゴルフライフのお手伝いをさせていただければと思っています。
記者:このお仕事を始めたきっかけを教えてください。
辻本:体育大学に通っていて、体育の先生になろうと思っていました。でも当時教職に就くのは難しい時代でした。フラフラしつつ、体育館の事務や建築業界で営業職をしていました。2007年に結婚したのですが、その時ゴルフを一生懸命やっていて、通っていたゴルフ屋さんに勤めたのがきっかけです。当時の仲間と2人で2015年、「自分たちでやろう」と飛び出しました。今は3人でやっています。
記者:もともとはバスケットボールをしていたそうですね。
辻本:中高時代に打ち込んでいました。大学でもしようと思っていたのですが、体育会系の厳しさに耐えられず、すぐにやめてしまいました。
記者:ゴルフはいつ始められましたか?
辻本:社会人になってからです。スポーツ全般に興味があって、父親もやっていましたので。大学時代にビリヤードが好きだったのですが、道具を使うという意味で似たところがあって好きになりました。
記者:創業当時からお仕事は順調だったのですか?
辻本:いえ、最初はしんどくて、夜な夜なアルバイトをしていました。一緒に始めた友人がネットに長けていて、私はお店で接客やお金の段取りをしていました。昼にお店に来て、夜は毎晩、冷凍食品を作る工場でラインを清掃するアルバイトをしていました。
記者:お仕事で心がけていることはありますか?
辻本:その人の気持ちになって考える。分からないだろうなと思ったら分かるように説明するし、専門用語は使いません。必要ないものは売らない。例えばドライバーを持ってきてもらって、ここで測って飛んだら、「今のクラブが合っているから、信じてしばらく練習してください」って言います。
記者:私のような初心者にとってそれはありがたいです。
辻本:ゴルフを始めたての人や苦手な人の支えになりたいですね。ゴルフ好きをもっと増やしたいです。なので、押しつけは絶対しません。ゴルフを嫌いになる人って、1回目が楽しくなかったという人が多いのですが、例えば始めたての人とコースを回ったら、もうその人にどれだけ楽しんで帰ってもらうかに徹しますね。
JOC活動について。「JOCはあったかい」
記者:JOCに入ったきっかけを教えてください。
辻本:洛中部会の西大路、七条、西京極の頭文字Nの支店さんが、「3Nサロン」と言って創業者対象のセミナーを年間通してやってくれていました。そこでいろいろな勉強会を開いたり、人と出会わせてくれたりしていて、その時の支店長が誘ってくれました。なので、今となってはその支店長には大感謝です。
記者:JOCの存在は知っていましたか?
辻本:知っていました。ただ、個人事業主はそんなに多くなかったので、「僕が行っていいのかな?」と、ちょっと怖がりながら参加していました。でもせっかくの機会なので、やれることはやろう、頑張ってやろうと思って顔を出していたら、皆さんと繋がって、今はとても仲良くしてもらっています。
*辻本さんは現在コミュニケーション・ツナグ委員会にて委員としてご活躍されております。
記者:JOCってどんな会ですか?
辻本:みんなあったかいですね。前向きでいい人が多いです。良い意味でガツガツしていない。委員会も仲良いですね。僕は行って写真撮るだけですけど(笑)
特に、清水寺での事業はものすごく印象的でした。「このスケールをこの会でやってしまうんだ」っていうのがびっくりしました。ものすごく綺麗で、たくさん写真撮りました。
注釈:第22期特別事業「過去を知り-現在を語り-未来へ繋ぐ」のオープニング事業として清水寺でのオープニングイベント&トークセッションが開催されました。
趣味について。「景色見るのが好き」
記者:登山にロードバイク、カメラなど多趣味ですね。
辻本:登山は去年始めました。最初が西穂高岳の独標(どっぴょう、岐阜県・長野県、2701m)で、日本百名山の一つ、甲武信ヶ岳(こぶしがたけ、標高2475m)にも登りました。中央アルプス南端の富士見台高原は雪の中登りました。最近はもっぱらカメラが面白いです。この前はカメラを背負って自転車を漕ぎました。次は登山に行って写真を撮ってみたいですね。
記者:登山の魅力は?
辻本:足でしか行けない“あの景色”を見に行くことじゃないですかね。あの景色見たら、争い事なんてなくなると思います。初めての時そう思いました。どれだけしんどい思いしても、あの景色があるなら登ろうかなって。途中も頑張れます。
記者:ロードバイクはいつからですか?
辻本:13~4年前に格好だけで買いました(笑)。しばらくはちょろちょろ乗るだけでしたが、コロナ前に弟の知人に淡路島を一周するイベントに誘ってもらって、そこからいろいろ出るようになりました。「乗鞍ヒルクライム」という全長20.5km、標高差1260mのずっと登りっぱなしのレースは、しんどいですけどめちゃくちゃ面白いです。
家族や地域での活動について
記者:聞くだけでもきつそうですね。休日も趣味を楽しんでいらっしゃるのですか?
辻本:いえ、娘が3人(中3、小6、小3)いるので、習い事のお手伝いや発表会、スポーツの大会を見に行っています。小学校のPTA会長をしていて、今日(10月14日)は午前中運動会に参加してきました。
3人ともバスケットボールをしています。今は長女が受験で、部活体験とか高校の見学に行くのが面白いです。子供が頑張りたいって言うので、ベスト8以上ぐらいの部活を一緒に見に行っています。そうなったらまた来年から3年間忙しくなるのかな、と思うと楽しみですね。
記者:地元の大山崎町ではバスケ教室のコーチもされているそうですね。
辻本:そうなんです。週1回、子供たちのために。コーチというより、“バスケのおっちゃん”ですね(笑)。町にチームがなかったので、バスケしたい子のためにと思って、数年前に立ち上げました。今はありがたいことに60人ぐらい来てくれています。
記者:本当にすごい行動力ですね。座右の銘や好きな言葉はありますか?
辻本:サントリーの創業者、鳥井信治郎さんの「やってみなはれ」です。何事もやってみて初めて分かる。JOCも入ってみたら楽しかった。お店もやってみたらこうなった。だからこの精神、言葉が好きですね。登山も正直“食わず嫌い”でした。あんなしんどいこと何でするの?と思いましたけど、やってみたら楽しかったです。
お仕事とこれからの目標「人のためになることなら何でも」
記者:今後どういうお店にしていきたいですか?
辻本:今はネット販売が中心ですが、いつか天然のグリーンのあるお店を作りたいです。打席ももう2つぐらい増やしたい。ゴルフに行く人が、前日にちょっと遊びに来て、みたいな。のんびりした商売ができたらな、と思っています。打席は地元の若手プロにも開放したいですね。レッスンに使ってねって。そうやってゴルフ業界に恩返しができたらなと思います。
記者:一方でお店や業界特有の悩みはありますか?
辻本:ネット事業が忙しいのもありますが、お店のスペースが足りなくなっています。時代のせいか、メーカーさんが在庫を持ってくれなくて。今店内を見ても、キャディーバッグとかたくさん置いていますが、「展示会での受注分しか作らない」って言うんです。 昔はメーカーさんが抱えて、必要な分だけ取っていたのですが、「この色、もう初回の注文しかないですよ」って言われたら、買ってお店に置くしかない。そうなると、だんだんスペースも狭くなってきて、という感じです。
記者:最後にこれからの目標を教えてください。
辻本:漠然としていますが、 人のためになることで、僕にできることだったら何でもしたいです。だからPTA会長もやっているし、自治会長もやっているし、バスケ教室も作るし、町のスポーツ推進みたいなのもやっているし。自分のことより人のことをやることが好きです。人のためになれればいいな、人の喜ぶ顔が見たいな、と思っています。
以上です。「自分のことより人のために」という辻本さん。実は9歳違いの弟、哲郎さんもJOC長岡部会の会員さんです。インタビュー中も「僕より弟のことをよろしくお願いします」と何度も話されていました。人のために誰よりも率先して行動する。そんな性格がみんなに慕われる理由なんだな、と改めて思いました。
インタビュー後は即席のレッスン会がスタート。機器を使って計測してもらったり、打ち方のアドバイスをしてもらったりしました(笑)
辻本さん、本当にありがとうございました!
住所:〒617-0006京都府向日市上植野町御塔道2-5 コーポ御塔道102号
TEL:075-203-9198
総務委員会取材担当チーム
リーダー・記事作成 山下 徹(長岡部会)
撮影 井上 雄貴(長岡部会)
メンバー・アシスタント 渡邊 幹太(河原町部会)中島 章太(洛北部会)