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先人の知恵を借りて

河原町部会の吉川知里です。 皆様、自粛生活が解除されてからいかが御過ごしですか?

私はというと、コロナという一般的には悪者にされているこの状況に対して、否定的な気持ちばかりではない自分がおります。 もちろん多くの方が亡くなっているこの現状で、こういった発言は軽率に捉えられるかもしれま せん。

しかし、今もなお続くコロナによって強いられた生活の中から、今まで思っていた疑問の解消だったり、新しい価値観が自分の中で生まれたように思います。

大きくは、「昔に戻る」ということ。

コロナというものが世の中に発生する前から、現代の大量消費、生活のスピード感、動物たちへ の配慮、ゴミ問題など、人類が地球を我が物顔で支配するのはどうなんだろうと漠然と思ってい ました。しかし、気づいていながらも日々に流される自分に情けない思いをしておりました。

コロナというものが私たちの前に現れてから、一瞬にして私たちの今までの生活を抑制し、あっという間に人が街から消える。更に世界中でこれが起こったことを目の当たりにしました。 結果的に「空気が綺麗になった、野鳥の声がするようになったなど」と言われており、いかに私 たちが多くを犠牲にして経済活動をしてきたのだなと今までの疑問が実感に変わりました。 今思えば、すぐにどこでも旅行へ行けたり、あらゆる娯楽や便利なものは周りにあって、私たち はバブルの中にいたようなものだったんじゃないかと、そしてその反面地球は悲鳴をあげていた のかもしれないなと思うようにもなりました。 多くのビジネスに影響が出ていますし、私も大打撃を受けた一人です。それでも今回のこの経験 は悪くないと思っています。「新しい価値観」を考えるいいきっかけだと思います。

話は少し逸れますが「足ることを知る」 これは私が生きる上で非常に大切にしていることですが、物を見れば欲しくなる、美味しいもの を食べたい、贅沢したいという欲望は、こういうことを意識していていも、恥ずかしながらあっ という間にかき消されることが私にもあります。そして、この考え方は一つの個性みたいなもの で、人に対して強要することでもないと思っていました。

しかし「足ることを知る」はコロナから全人類へ課せられたものなのかと今は少し思っています。

自粛期間中、普段はたくさんの人がいる京都を散歩しました。ショッピングできる場所も閉まっ ていて、京都観光のパンフレットが撮れそうなくらい「ひとっこ一人いない」ような状況には驚 きました。しかし、ふと気づくと自分自身、美しく流れる川、道に生える雑草や花、野鳥の声、青い空ばかり眺めていることに気づきました。忙しい時はそんなことに目をくれる余裕などな かったんだと改めて思います。

もしコロナが去っても、すぐに経済が戻るわけではありませんし、よく「元の生活に早く戻って 欲しい」という声を聞きますが、もう元には戻らないと思っています。だから、一歩立ち止ま り、これからの新しい価値観に向けて自分に何ができるか考えないとこの期間を無駄にしたこと になりますね。地球と人間が共存した上にビジネスが成り立つということを私自身改めて認識すべきだと強く思 います。

そして、私自身が決めたことは「少し昔に戻ってみよう」と生活を改めるようになりました。「 歩みをゆるめ、先人の知恵を掘り起こし日々の生活に活かしていければといくつか実践しています。

買ってきた食材は無駄が出ないようにすぐに仕込んで、保管。乾物をうまく利用する。 野菜のくずを使って出汁をとったり、一品にする。 毎日口にするようなルーティン食材はパッケージを買わず作れるものは自分で作る。 使いきりで捨てていたものは第二利用できないか、すぐに捨てずに一旦保管。 もちろん買い物袋はいつも持参。 プラスチックゴミに対しての意識も変わり、過剰包装なものは買わない。 洗剤もナチュラルなものを自分で作って使う、などなど。 今後は自分だけでなく職場にも応用していく予定です。

コロナというものが教えてくれた地球と共存できる社会が当たり前になる新しい社会になること を目指して。

見切り品だったらっきょう、野菜の皮を混ぜて作ったキムチ、手作りの掃除スプレーで す。

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この記事の作成者:例会委員長 須田

※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。