Blog

ブログ

とある姉妹との出逢い

少し前のことになりますが、

人生で初めてチャリティーに参加させて頂きました

 

とある施設のお子達と

・信頼できる大人たちがいること伝える

・「夢」に向き合うワークを通して未来に希望をもってもらう

そんなことを目的に1日を過ごすという内容のチャリティーです

 

そのとある施設とは

 

児童養護施設です

 

児童養護施設は児童福祉法に定められた児童福祉施設の一つです。

児童養護施設には予期できない災害や事故、親の離婚や病気、

また不適切な養育を受けているなどさまざまな事情により、

家族による養育が困難な2歳からおおむね18歳の子どもたちが

家庭に替わる子どもたちの家で協調性や思いやりの心を育みながら、生活しています。

児童養護施設では子どもたちの幸せと心豊かで健やかな発達を保障し、自立を支援しています。

 

引用元:

社会福祉法人 全国社会福祉協議会

全国児童養護施設協議会

http://www.zenyokyo.gr.jp/intro.htm

 

恥ずかしながら、

イベント当日まで

「児童福祉施設」と「児童養護施設」を混同していた私でした。

 

 

当日は2歳と4歳の姉妹と共に1日を過ごしたのですが、

異性の大人ということもあり

初めは目も合わせてもらえません

 

なんとか目線を合わせてお名前を聞いて

根気よく向き合うと

うなずき、手を繋ぐ、お話する、抱っこ

までなんとか関係を築くことができました。

 

ここでやっと本題の「夢」に向き合うワークです。

お子達と夢について話をしていると

目がキラキラしてくるのが分かります。

「将来はどんなことがしたい?」

『パン屋さんになりたい!』

そう答える女の子に

「どんなパンを作りたい?」

「どんな人に食べてもらいたい?」

などの質問をすると、

眩しいくらい素敵な返事が返ってくるのです。

 

目の前にいるお子達は

今住んでいる都道府県から出るのが生まれて初めて。

今回だけは特別にとお許しを頂いたそうです。

そんな貴重な1日を一緒に過ごせたこと、嬉しく思います。

 

いよいよお別れのとき、

抱っこから降りようとしない姉妹。

実はもっと遊びたかったのは私の方かもしれません。

あの時間がお子達の素敵な思い出となっているのでしょうか。

また、新たなスタートのきっかけになっているのでしょうか。

 

 

そして後日、施設に訪問させて頂く機会に恵まれ、

施設の職員さんのお話を聴いたり実際に過ごししている環境を見学したりしました。

 

職員さんのおっしゃるには

児童養護施設の主な入所理由は「虐待」だそうです。

親がいるのに一緒に住むことを許されない。

また、親がいるのに会えるのは週に1回や月に数回だけなんてことも。

この話には驚きました。

私のイメージでは親御さんがいないケースの方が多数派だと想像していたからです。

なんでこんなにかわいいお子達が・・・。

と居た堪れない、やりきれないそんな思いがめぐりました。

 

ただ、私に、

「虐待」の善悪論を語る資格はないと思います。

手を上げてしまう親が単なる加害者とは思わないです。

きっと虐待するために子どもが欲しいと願う人はいないでしょうから、、、

 

親である人生の先輩方にお話を聞くと

どうやら虐待してしまう気持ちは特別なものではないようですね。

母親、父親にはそれ以外にも

顔(というのか役割というのか)があるもので。

いいかわるいかは別にして、

外でのイライラが募ってくると、

八つ当たりをしてしまうときがあるようです。

そんな感情とどのように向き合うのか。

私にとっても他人事ではありません。

「うちのような施設がない世の中になればいいのですがねぇ」

とおっしゃっていたその表情が印象的でした。

 

その後あの日、一緒に過ごしたお子達とのふれあいイベント。

私に気づいて真っ先に走ってきてくれたお姉ちゃん

きっとあの時間は間違ってなかったのだと感じました。

 

長文を最後までお読みいただきありがとうございます。

この記事があなたにとって

このような施設があり、

このようなお子達がいる

ということを知って頂く機会になれば幸甚に存じます。

 

 

文責:

北大路部会 総務委員会

寺尾 誠一

LINEで送る

この記事の作成者:総務委員長 木村

※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。