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リアルとデジタルが共存する社会へ

こんにちは、総務委員会の今西(河原町部会)です。

21期の最終月、3月のブログを担当させていただけるとのことで、この2年くらいを振り返ってみたいと思います。

 

2019年は訪日外国人数が3,000万人を突破し、京都の街中も場所によっては日本人よりも外国人の方が多いんじゃないかと思うくらい、賑わっていた年でした。そして、2020年はコロナがやってきて、人生の中でこんなにも急激に社会が変化したのははじめてじゃないかというほど、当たり前だった多くのことが変化に迫られました。

 

ビジネスにおいても、特に日々の働き方に大きな変化があった方も多いのではないでしょうか。コロナ前まではzoomなんて聞いたこともなかった人も、今では普通にzoomで打ち合わせをするようになりました。飲食店をされている方が、Webでテイクアウトやデリバリーの注文を受け付けるようになりました。コンサートがオンライン配信されるようになりました。すべての業種のすべてのことをデジタルやオンライン化することは不可能ですが、それでも一気に、急激に、デジタル化・オンライン化の流れが強まりました。

 

自分の会社は、Webやデジタル技術の活用の支援を行っている会社のため、働き方の変化には比較的早く対応した方かと思います。コロナ前から、リモートワークは月2回までOKとしていたので、緊急事態宣言によってフルリモートにするのも、少しの準備のみで対応可能でした。

 

では、このまますべてのことがデジタル化・オンライン化していくのか?この流れは一方通行なのか?

 

実は、そうは考えていません。自分の会社でも、リモートワーク中心の働き方は仕組み上整ったものの、弊害もありました。すでにある程度経験があり自走できる社員はリモートワークでも全く問題ない一方で、まだ先輩社員に教えてもらいながら仕事をする必要がある社員は気軽に質問しにくくなってしまったり、コロナ前から所属している社員は皆の性格等が分かっているけれど、最近入社した社員は皆の人柄等を知る機会がなかったりと、デジタル化はあらゆる効率を上げることは間違いないものの、それだけでは心理的安全性を下げてしまうこともあるのです。

 

これはプライベートでも皆さん感じることが多いのではないかと思います。アジェンダのある仕事の打ち合わせはオンラインでも成り立つけど人柄までは分からない、仕事以外のコミュニケーションや飲み会はやっぱりリアルでやりたいな、と。

 

そういう意味では、コロナのワクチンをほとんどの人が接種できた後の社会は、リアルが得意とするエモーショナルな部分はリアルに戻り、デジタルが得意とするロジカルな部分はデジタルを活用する、そんな社会になるのだろうと思います。これはリアルとデジタルが対立軸にあるという考え方ではなく、補完し合う関係で、共存するものだということです。

 

実はこれは、経営でも同じだと思っています。勘だけで経営をしてはいけないけれど、センスや感性といったエモーショナルな価値基準は大事で、そこからオリジナルなものや独創的なものが生まれる。逆にどんぶり勘定で経営をしてはいけないから、数字や仕組みといったロジカルな視点も大事。

 

このように、どちらかに振り切れることなく、リアルもデジタルも、ロジカルもエモーショナルも、うまくバランスを取りながら共存させていく、どちらかではなく双方を伸ばしていく、そんな考え方がこれから先大事になってくると思います。自分自身も、そのような経営者になることができるよう、日々努力していきたいと思っています。

 

今はリアルが欠乏しているので、飲みに行ける社会になったら、皆さんと飲みに行きたいです。21期、ありがとうございました。22期もよろしくお願いします。

 

 

総務委員会 今西建太

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この記事の作成者:総務委員長 木村

※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。