【 雨の日の傘 】
みなさま、こんにちは。
代表幹事の早川光志です。
今から8年前、2012年に地元・京都に戻ってきた私は、父の税理士事務所で勤務する傍ら、週3日は京都府中小企業再生支援協議会という公的組織に勤務するという「二足のわらじ」を履くことになりました。
この機関は、簡単にいえば、資金繰りが悪化している中小企業に対して、金融機関との交渉を含む経営計画策定や金融機関との意見調整などを総合的にサポートする組織です。
当時は2008年のリーマン・ショックによる影響がまだ尾を引いていて、年間150~200件くらい相談がありました。私も、在籍した3年間で100件近くの相談に関与したと思います。
そこでの経験から学んだのは、「苦しんでいる中小企業に対する支援スタンスは、金融機関によって驚くほど違う」ということです。
前代表幹事の木村さんは、よく「京信は日本一あたたかい金融機関」とおっしゃっていました。私も事業再生の現場で京信が「雨の日により多くの傘をさす」のを見てきたので、同じように思っています。
飲食業や宿泊業を中心として、コロナ・ショックは中小企業経営にリーマン・ショックを超える影響を与えています。
悩みが尽きない状況に加え、人と会って相談することも憚られる環境です。一人で思い悩んでいる会員の方も少なからずいらっしゃると思います。
そんなとき、みなさんの傍には、傘をさしだしてくれる金融機関や悩みを分かち合えるJOCの仲間がいることを思い出してください。決して自分だけで背負いこまないようにしてください。
雨はいつか必ずやみます。
JOCが活動再開したとき、みなさんと笑顔で会えることを心より願っております。
代表幹事
早川 光志(東九部会)
※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。