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壬生部会 部会長インタビュー

カテゴリー:壬生部会

壬生部会 部会長インタビュー:都製餡株式会社 山梨 晃司さん 

― 面倒くさいを選び続けた先に、時代が追いついた。あんこと“和”がつなぐ居場所 ―

プロフィール

都製餡株式会社の山梨晃司さん。JOCには第20期後期で入会。現在は壬生部会の部会長として活動されています。入会当初は「正直、嫌々やった」と振り返りながらも、気づけば部会の居心地の良さに惹かれ、委員会や本部事業にも関わるようになっていました。
穏やかな語り口の中に、芯のある価値観を持ち「無理をしない」、「家族と一緒に楽しむ」ことを大切にする姿勢が、壬生部会の空気そのものを形づくっています。

会社と事業

山梨さんの家業である都製餡株式会社は、代々続く製餡所として、あんこや羊羹などを手がけています。看板商品には、今でこそ注目される「グルテンフリー」という特徴がありますが、当時はそんな言葉すらありませんでした。

「健康のためにしてたら、結果そうなってた」

小麦アレルギーがあったわけでも、流行を狙ったわけでもない。ただ“小麦粉を使わない”という選択が、自然と積み重なってきた結果でした。

製法には、お母様の強烈なこだわりが詰まっています。
ケーキ屋さんから「なんでこんな作り方してるの?」と言われるような、あえて面倒な工程。バターの方が美味しいという常識に対して、「植物性原料同士で掛け合わせた方が美味しいこともある」という理由で、あえてマーガリンを使う。
山梨さん自身も「普通のクッキーの方が食べやすいよな」と正直に語ります。グルテンがない分、粘りがなく崩れやすい。水分が抜けやすい。それを分かった上で続けてきた製法は、「あんこ屋のエゴが詰まってる」と言い切れるほどの誇りです。

再評価される“昔のこだわり”

時代が進み、結果としてそのこだわりは再評価され始めました。

グルテンフリー、植物性原料、余計なものを使わない製法。
「昔のお菓子ってオリジナリティがほんまに強い。身近に変えへんもんじゃないかなと思う」

山梨さんはそう語ります。
特に注目しているのが、保存食としての可能性です。銀色の特殊パッケージを活用し、7年ほど保存できる羊羹の展開が見えてきたことは大きな一歩でした。防災・企業向け備蓄・サブスクリプションといった文脈での販売モデルも視野に入れ、未知の分野ながらも話を進め始めています。

部会活動

壬生部会の活動を一言で表すなら、「楽しむことを一番に考える部会」
山梨さんは、部会長として明確なテーマや方針を掲げるよりも、「まず部会に来て楽しんでもらう」ことを大切にしてきました。

「とりあえず遊びに行ってみよう、ぐらいで来て、いつも来てくれるようになればいい」

その言葉通り、部会員が自然に集まれる空気づくりを続けています。

象徴的だったのが、大阪で行われた納涼船企画。万博の年という流れもあり、花火大会との兼ね合いも検討しつつ、最終的には「まず一回、大阪でやってみよう」という判断になりました。
舞台となったのは、加藤プレジャー株式会社が運営するラグジュアリーな屋形船。取引先でもあるご縁の中で、今回の取材で担当でもあった藤木さんが写真を見て見つけてくれた“最も良さげな場所”でした。

音楽に共鳴して色とりどりに光る噴水、大阪城前での停泊、揺れのない船内、一級品のすき焼きと松茸。2時間があっという間に過ぎるほど、非日常の空間で会話が自然と生まれました。10名以上で貸切ができ、最大50名まで対応できるという自由度も含め、「新しい人も参加しやすい企画」になったとお話されていました。

現役会員だけでなくOBも集まり、「第23期壬生部会の例会みたいやな」と笑い合える夜になったことも、壬生部会らしさを象徴していました。

JOCでの経験

山梨さんがJOCに惹かれた理由は、とても人間的です。

「また、あの人たちと飲みたい。」

最初は部会にも本部例会にも積極的ではありませんでしたが、魅力あふれる先輩たちに触れるうちに、自然と足が向くようになりました。

特に印象に残っているのが、家族例会です。

「家族にもJOCの活動を知ってもらえる」

「決してやましいことはないって分かってもらえる」

地元ではない場だからこそ、安心して関わってもらえる面もあるといいます。
全てを犠牲にして走るスタイルは自分にはできない。だからこそ、家族も納得した上で、一緒に楽しめる形がいい。壬生部会が“家族みたい”と言われる背景には、こうした価値観がしっかり根付いていました。

今後の展望と新入会員へのメッセージ

部会長としてこれから2年間、山梨さんが大切にしたいのは「居心地の良さ」です。
壬生部会は、むちゃくちゃいい意味で居心地がいい場所。だからこそ、その空気を感じてもらいながら、最終的には本部の事業にも一緒に行ける流れをつくっていきたいと語ります。

「本部に行ってこそ、ほんまにJOC楽しめるよね」

大変なこともあるけれど、部会があるから発散できる。発散できるからまた本部へ行ける。その循環が、成長につながり、自社へ持ち帰る力になると信じています。

新入会員に向けては、背中を押すようにこう語ります。
「集まったら、いいことあるよ。壬生部会」

まずは気軽に来てほしい。来て、食べて、笑って、誰かと話してみてほしい。その一歩が、JOCの楽しさを開く入口になるはずです。

取材後記

あんこの話をしている時も、部会の話をしている時も、山梨さんの言葉には一貫して「無理をしない強さ」がありました。

面倒くさいことを選び続けた製法。

家族と一緒に楽しむJOC活動。

どちらも、短距離走ではなく長く続けるための選択です。

壬生部会の“和”の空気は、誰かが無理をして作ったものではなく、自然と積み重なった信頼の結果。その中心に、静かに立っているのが山梨さんでした。

コミュニティシェア委員会 

インタビュー&記事作成:藤木

撮影:林

SpecialThanks:早川 戸田 玉木

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