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長岡部会 部会長インタビュー
カテゴリー:長岡部会

長岡部会 部会長インタビュー 株式会社Rumen/エイトアニマルクリニック 藤田 卓也さん
― 命と向き合う時間から学んだ「共に生きる医療」、そして地域の未来へ ―
プロフィール
株式会社Rumen代表取締役であり、エイトアニマルクリニック洛西口を運営する藤田卓也さん。
中学時代に競馬が好きだったことがきっかけで、「馬に携わる仕事がしたい」と獣医師を目指しました。また、幼い頃からムツゴロウさんに憧れ、動物と心を通わせる仕事への憧れもあったそうです。
北海道の大学で獣医学を学び、卒業後は馬臨床と小動物臨床を軸に、なるべく多くの動物を診療できる獣医師を目指し研鑽に努めているそうです。
現在は、動物病院での外来診療と病院経営、犬猫の往診・競走馬診療・コンサルティングなど、幅広い分野で活躍中。また、国内外への旅行が趣味で、さまざまな土地を訪れては自然や文化、人との出会いから多くの刺激を受けているそうです。

会社と事業
株式会社Rumenは、「動物医療を通して人と人をつなぐ」をテーマに設立されました。
その中心となる「エイトアニマルクリニック洛西口」では、小動物の外来診療に加え、往診にも力を注いでいます。
「人には往診が昔からあります。しかし犬猫にはほぼなかった。病院に連れて行きたくても色々な理由で連れて行けない、終末期で他で見放された飼い主さんがいると知ったとき、犬猫にも往診が必要だと感じたんです」
飼い主さんの生活環境や動物のストレスまで考え、最適な方法を共に考える姿勢が印象的でした。
また、競走馬事業においては『一勝より一生』の姿勢を大切に、一次診療や様々なコンサルティングを手掛けられているとのこと。
馬主・厩舎関係者・装蹄師が抱える課題を整理し、現場全体を支える“橋渡し役”として活動。
「現場では“選択肢を提示する”ことを大切にしています。どんな状況でも、飼い主や関係者が納得できる形を一緒に探したい」
藤田さんの穏やかな声には、命に対する深い敬意と、現場を信じる誠実さがにじんでいました。




部会活動
長岡部会の部会長として、藤田さんが重視しているのは「安心して意見を言い合える空気づくり」です。
「長岡部会は、業種も世代も本当にバラバラ。でも、それがいいんです。それぞれの価値観に触れることで、自分の考えも磨かれる」
シンプルに言うと、藤田さんにとってJOCは、未来の経営を先に試す「共同実験室」だといいます。
「異業種・異視点の中に飛び込むことで、自分の判断基準が常にアップデートされる。
だから今年の長岡部会は ”Challenge&Innovation”
まず私たち自身が挑戦し、変化のモデルケースをつくる。その変化が、地域の未来を動かすことになる。
メンバー同士が刺激を与え合い、自然に学び合う雰囲気をつくるために、企業訪問や懇親会なども積極的に企画。
「仕事の話もするけど、何より“人”の話が中心。互いの人柄を知ることで、自然と応援し合える関係になるんです」
温厚で柔らかい印象の藤田さんですが、部会運営においては常に“全体の視点”を忘れません。
「若い会員さんや初めて来る方が安心できる空気をどう作るか。そこは意識していますね」と語る姿に、リーダーとしての包容力と繊細な気配りが感じられました。





JOCでの経験
JOCへの入会は、同じ志を持つ経営者たちと学び合える環境を求めてのこと。
「皆さんそうですが、どうしても専門職などは、閉じた限られた業種の中で閉じた世界になりやすい。でもJOCに入って、経営者としての視点が広がりました」
特に印象に残っているのは、他業種の会員との率直な意見交換。
「全く違う分野の方でも、同じように“人の悩み”や“組織づくり”で苦労している。業種が違っても、共感できる部分がたくさんあるんです」
そしてもう一つの魅力が、“人としてのつながり”が自然と深まること。
「同じ年代の仲間とは、他部会のメンバーともすごく仲良くなって、年に数回旅行に行くような関係にもなりました。仕事の垣根を越えて、本気で語り合える友人ができたのは大きいですね」
写真は、その仲間たちと訪れた小樽硝子の工場見学の様子。
「みんなで研修旅行に行って、学びも遊びも全力で楽しめる。こういう“プライベートでも一緒に過ごせる関係”になれるのも、JOCならではだと思います」と笑顔で語っていただきました。






今後の展望と新入会員へのメッセージ
今後は、小動物と競走馬という二つの領域を軸に、より地域密着型の動物医療を発展させていく構想を描いています。
『”Happy people make happy animals.”』
イギリスの調教師の言葉だそうです。幸せな人間が幸せな動物を作る。藤田さんもこの言葉や想いを大切にされています。
「命と向き合う仕事ではありますが、スタッフが幸せに思えるよう日々、心がけています。」
また弊社から別の道に進んでも、いい人材だと思ってもらえる人になるよう指導しています。
また積極的に小中学校の実習を受け入れたり、仕事内容について講演など啓発活動も行っているそうです。「子どもたちが“命に触れる経験”を持てる機会を増やしたり、臨床だけでなく様々な獣医師がいる事を知ってほしい」
新しく入会するメンバーには、こんな言葉を。
「JOCは“人のあたたかさ”を感じられる場所です。失敗しても受け止めてくれる仲間がいる。自分の会社だけでは出来ない経験ややりがいもあります。まずは部会、そして本部事業と気軽に顔を出して、自分の世界を広げてほしい」
取材後記
終始穏やかな笑顔と静かな語り口の中に、獣医師としての使命感と人間味があふれていました。
「動物も人も幸せにする医療を」――その一言に、藤田さんのこれまでの歩みと、未来への希望が凝縮されています。
命と真摯に向き合う姿勢が、やがて地域のあたたかなつながりを生み出していく。
そんな確信を抱かせてくれる時間でした。
コミュニティシェア委員会
インタビュー&記事作成:藤木
撮影:林
