Newsお知らせ
山科部会 部会長インタビュー
カテゴリー:山科部会

山科部会 株式会社YS 吉井 祐二さん
― 銀行で学んだ数字の厳しさ、現場で磨いた信頼、そして山科部会の未来へ ―
プロフィール
株式会社YS 山科部会の部会長を務める吉井 祐二さん。大学卒業後は金融機関に新卒入行し、金融の現場で“数字のリアル”と向き合いながら社会人としての基礎を体で覚えた人物です。
一方で、「銀行での経験は『向いている・向いていない』も含めて自分を知る時間でもありました」
厳しい環境を経て退職し、次に選んだのが来店型の保険ショップ。ここで「保険=商品」ではなく「保険=提案設計」だという見方に出会い、仕事の面白さを取り戻していきます。
インタビューを通じて感じたのは、吉井さんの“落ち着き”が、ただ静かなだけではなく、状況を整理して筋道を立てる冷静さから来ているということ。そして同時に、相手の困りごとにきちんと寄り添う誠実さがあることでした。

会社と事業
株式会社YSは、自動車関連事業を主軸とするグループ企業です。グループ全体としてはENEOSのガソリンスタンド運営を基盤に、車の販売・整備・修理・車検など、カーライフ全体を支える『サービス』を幅広く展開しています。
吉井さんが主に担当されているのは、保険代理店部門。もともとは自動車保険中心の色合いが強かった領域ですが、取扱いの幅は広がり、現在は生命保険を含めた総合的な提案へと進化しています。特に法人顧客が増えてきたことで、損害保険の中でも「事業を守る保険」――賠償責任保険、業務災害保険、火災保険など、より専門性が求められる領域を扱う比重が高まっています。
吉井さんの経歴の面白さは、家業がそこにあったのに、最初から継ぐつもりがなかった点です。
銀行から保険ショップという“外の現場”を経由したことで、家業に戻るときには
「やり方を持ち帰れる状態」になっていました。
保険ショップで学んだのは「提案の仕方で価値が変わる」という感覚。
「同じ保険商品でも、相手の状況をどれだけ深く理解し、どんな順番で整理し、どんな言葉で届けるかで、受け取られ方がまったく変わる。これはそのまま、家業の営業スタイルや顧客対応にも転用できる武器になりました」
そしてもう一つ。事業の転機として語られたのがコロナ禍です。入社1年後、対面での提案が難しくなり、保険代理店一本のやり方では厳しい局面を経験。
そこで「会えないなら、会わずに価値を出す方法」を考え、補助金の勉強を個人的に開始。単なる情報収集で終わらせず、法人顧客に対して「今、この会社に使える可能性がある制度」「動くならこの順番」といった形で情報提供を始めました。これが、想像以上に感謝され、信頼につながり、最終的に保険提案にも還流していきます。
保険という“いざという時に役に立つもの”を、さらに一歩進めて「平常時にも役に立つ存在」に変えた。
事故や賠償のような大きな損害が出た時、数百万、場合によっては数千万規模の補填が発生することもあります。その局面で、事前に適切な保険設計ができていれば、会社は“致命傷”を避けられる。結果として「本当に助かった」「入っていて良かった」という声が強く返ってくる。保険代理店の価値が最も立ち上がる瞬間を、吉井さんは繰り返し現場で設計してきたのだと感じました。
また、グループの特徴として強いのが「車に関することがワンストップで完結」
車の購入(新車手配含む)→ 保険提案→整備・メンテナンス → 板金塗装 → 修理対応まで、窓口が一本化されていて、お客様にとっては「どこに相談すればいいか迷わない」安心があり、保険提案も“単発商品”ではなく“カーライフ全体の設計”として自然に組み込まれていると感じました。










部会活動
山科部会は「笑顔が絶えない、心から安らげる部会」です。
「山科部会メンバー全員のことが好きすぎて、現在部会長をできているのが本当に幸せです!」
山科部会の活動の軸は「研修(勉強会)」です。以前は懇親会中心の事業が多かったものの、参加率の波が出やすい課題がありました。そこで吉井さんは、「学び」を軸に据えつつ「交流」もセットにする設計へ切り替えています。
具体的には、勉強会を実施した後にそのまま懇親会へ流れる形をつくり、学びの内容をネタに会話が弾む状態をつくる。結果として、ただ飲むだけよりも、参加する理由が明確になりやすく、仕事の話にも自然につながる。
実際、吉井さん自身の補助金をテーマにした勉強会を実施したり、会員企業の工場見学と組み合わせてブランディング勉強会を企画するなど、内容が“実務直結”しているのが特徴です。
山科部会は現在14名(2026年1月時点)
人数が少ないからこそ「来た人が勝ち」になりやすい反面、空気が閉じると一気に参加率が落ちるリスクもあります。その点、山科部会は若手(最年少26〜27歳)から卒業年齢の45歳層までが同じ場におり、距離感が近く、あたたかい雰囲気がある。直近の勉強会では14名中12名が参加し、さらに支店長も2名参加して13〜14名規模になったという話からも、結束力の高さがうかがえます。
「来てもらったら絶対損はない」
――この言葉に説得力が出るのは、場づくりを“気合い”ではなく“設計”でやっているからだと感じました。






2026年1月17日(土)に開催されるJOCマルシェでは吉井さんが演奏される姿が見れるかも!
JOCでの経験
吉井さんが印象に残っているのは、第24期総務委員会の最初の事業。オリエンテーション・総会・新入会員歓迎の要素が一体になった大きな場で、ホテルを貸し切り、参加者を迎える事業を動かした経験。
特に、委員会発足直後で体制が成熟しきっていない段階での運営は、段取りも役割も、現場で調整しながら作り上げていく必要があります。副委員長としての役割だけでなく、“現場リーダー”としての役割を任されたことが、吉井さんにとって大きな学びになりました。
人をどう動かすか、どんな順番で意思決定するか、誰に何を任せるか。組織運営の難しさと同時に、上手くいった時の達成感を体感した経験が、部会長としての今の視点につながっているように思います。

今後の展望と新入会員へのメッセージ
吉井さんが今後大切にしたいのは、「アットホームな雰囲気」を崩さないこと。
その上で、学びと交流の両方を用意し、参加者一人ひとりが“次の一歩”を持ち帰れる部会にしていくことです。
新入会員に対しては、「山科部会は来てもらったら絶対損はない」とはっきり言い切ります。
情報が得られ、人がつながり、場があたたかい。参加率が高く、部会の空気が前向き。新しく入る人が「馴染めるか不安」と思う余地を、部会そのものの雰囲気で小さくしているのが山科部会の強みです。

取材後記
銀行員から保険の現場へ、そして家業の中核へ。吉井さんのキャリアは、一見遠回りに見えて、実は「戻るために必要な経験」を外で積んできた流れでした。保険を売る人というより、“会社の不安を整理して備えを設計する人”。
さらに、車という生活の基盤に関わる領域をグループで支え、困った時の窓口になれる。
静かな語り口の中にあるのは、状況が変わっても価値を出すために動く柔軟さです。コロナ禍を「止まった時間」にせず、補助金という別角度から信頼を積み上げた姿勢は、これからの山科部会の運営にもそのまま通じていくはず!
コミュニティシェア委員会
インタビュー&記事作成:谷舗
撮影:林
Special Thanks 林(良)担当幹事(総務委員会・JOC LAB)・春木・玉木
