JOC

Blogブログ

40周年記念事業 第3部 B分科会 人とお酒の付き合い方 事業報告

事  業  名 : 40周年記念事業 第3部 B分科会

内  容 : 人とお酒の付き合い方

日  時 : 平成30年10月12日(金)開始16:30~終了18:00

申込人数 : 82名

運営担当 : B分科会チーム
上村本店部会長、熊澤東九部会長、金山山科部会長、青山大津部会長、田中近江部会長
田中委員(会計研修)、辻委員(会計研修)、前田委員(会計研修)、山川委員(交流)、河本委員(交流)、村上委員(40&50)、岸場委員(40&50)

報告作成 : 広報委員会 辻井、植田

撮  影 : 広報委員会 山口、鈴木



司会の田中部会長(近江)による開会宣言。


熊澤部会長(東九)より、「日本酒の蔵元である、佐々木酒造株式会社 代表取締役 佐々木晃氏から、創業からどのようにして生き残ってきたのかお話いただきます。後半には利き酒をし各テーブル対抗でディスカッションして日本酒の楽しみかたを学びながらも、今後の事業継承に活かして欲しいと思います。」と趣旨説明がありました。


講師 佐々木酒造株式会社 代表取締役 佐々木晃氏の講演 「人とお酒の付き合い方」

●京都洛中の酒蔵の歴史
昔、京都は年貢米として美味しいお米が集まってくる土地でした。京都は地下水が豊富と条件がそろっていたので酒造りが盛んにおこなわれるようになった。
現在は日本酒の生産量は伏見が全国2位、1位は灘となっております。

●京都の地下水
京都の地下水は鴨川の水、西山の水、東山の水、桃山の水の合計4つの地下水で分けられています。琵琶湖の約70%(3分の2)の量を有し水深は800メートルもある。

●新事業への挑戦と展開
日本酒造りは秋から冬にかけて造ります。昔は農家の方々が副業として仕事のない寒い時期に手伝いをしてくれていました。今は時代の変化と共に一般的には専属として雇用した人材によって造られている。
その為に春と夏の仕事を確保する必要性が生まれ試行錯誤の末に白い銀明水は生まれた商品です。(現在、年間に1万本の出荷)

日本酒の製造の流れのお話や、地域イノベーション創出研究開発事業などの取り組みへ参加され研究機関・他社等のコラボにより自社の商品をイノベーションしておられることも話していただきました。

●利き酒
①聚楽第 純米大吟醸
②古都 ひやおろし
③秋晴れ 蔵出原酒




利き酒の方法を教わりながらグループに分かれて評点や感想などを話合いました。

○利き酒の方法
①きき猪口に8分目ほど注ぎ、酒の色、さえなどを観察する。
②きき猪口を軽く動かし鼻に近づけ、小刻みに香りをかぎ、香りの性質や強さをみる。
③5ミリリットルほどを口に含み、すするように舌の上でころがし、舌全面で味をみる。
④吸いこんだ空気を鼻から抜きながら、口中香(ふくみ香)をみる。
⑤評点や感想など、記録をつける。

各グループでディスカッションしてグループ解答してもらい正解したグループに佐々木氏より素敵な御猪口が進呈されました。


Q.馬籠さん(第18期代表幹事)
今年はお米が不作だったですが、そのような事で日本酒のできが変わったりするのでしょうか?

A.ワインほど原料によって左右されないです。


Q.山梨さん(壬生)
お酒が好きで良く飲むのですが日本酒を飲むと、よく酔っ払うのですが他のアルコール類との違いはあるのでしょうか?

A.アルコール度数が高いのが原因です。日本酒を飲むときは、お水と一緒にのんでいただくか、割水をして飲んでくださると大丈夫だと思います。


Q.森田さん(長岡)
お酒と季節の食べものとあわせて飲んでくださいと言っておられましたが、ビックリするようなもの、これ一回試してみてってのあれば教えてください。

A.私の知り合いにメロン食べるときに日本酒を飲む人がいますが、それぞれ食の好みは色々です。人の意見に拘らずに自分の好きな組み合わせで楽しんで頂くのが良いと思います。日本酒は幅広い料理にあいますし、1種類の日本酒で、どの様な温度帯でも飲めます。世界的に見ても珍しい飲み物です。

●日本酒で乾杯条例について

この条例は全国で初めて「京都市清酒の普及の促進に関する条例」を制定し、平成25年1月に施行されました。

その後、色々と形は変えながらですが全国で130もの自治体で施行されてます。

兵庫県三木市では、山田錦で作ったお酒で乾杯、北海道では、牛乳で乾杯など色んな形で乾杯条例が拡がっております。

メキシコではテキーラで乾杯も施行され世界にも拡がろうとしています。

条例施行まではホテルなどのフリードリンクでは日本酒は別料金とされていたところが多かったが、施行後は日本酒もフリードリンクの中に入れてもらえるようになり私たちにとって、ありがたい条例となっております。

●日本酒のおいしい飲み方

日本酒の場合は、ひとつのお酒で色んな温度帯で楽しめます。温度帯によって味わいや香りも、まったく変わってきます。是非、色んな温度で試して楽しんでいただけたらと思います。

●副産物 酒かすの活用法

酒かすブームもあり供給が足りないといっていましたが、最近は余り気味になっております。

良い活用法が見つかればビジネスチャンスだと思っております。研究されてる先生に肥料とかにしたら良いのではと伝えたのですが、先生から「家畜の餌とか、肥料とかって考えではダメだ。例えば健康食品とか薬とか高く売れるようなものを考えないと」って叱られました。もし何か良い案があれば教えていただければ...と講演を締めくくられ会場内は盛大な拍手に包まれ、佐々木氏は会場を後にされ司会のあいさつにより閉会しました。

B分科会チームの皆さま、ありがとうございました。


40周年記念事業事業報告一覧

第1部 記念式典 
第2部 基調講演  ~企業の永続性を考える~
第3部 A分科会 失敗(歴史)から学ぶ「経営道」~しくじり談義+二条城秘話~ 
第3部 B分科会 人とお酒の付き合い方
第3部 C分科会 JOCクラウドファンディング

第3部 D分科会 最新VR技術で巡る世界遺産二条城 タイムスリップツアー
第4部 40周年記念祝賀会 


この記事の作成者:広報委員会 辻井

※本記事は、各会員が、思い思いに書いておりますので、京信ジュニア・オーナー・クラブの正式見解ではありません。