『福島県の今・・・ ~第一弾~』 |
連携推進委員
writer:垣口秀昭
11.10.19
丸太町部会の垣口です。 先月、京都市茶業青年会の有志で福島県の保育園、小学校、中学校を廻って抹茶をたてに行ってきました。
震災が起こった当初は、毎日メディアで多くの情報が飛び交う日々でした、 しかし、近頃は情報もまばらで、東北の震災が風化しつつあるように思えませんか! 震災が起きてから半年で風化は早すぎませんか!!
事実、避難所は閉鎖され、被災者の方々は仮設住宅などに住居を移され、プライベートは確保できましたが、 支援物資は支給されず、多くのボランティアや医療チームも撤退しています。 しかしまだまだこれからも支援活動は必要です!
特にこれからは精神的な癒しが大切ではないかと そこで京都の小学生に被災地の方々への応援の言葉や絵づけをしてもらった抹茶茶碗を作ってもらい、 抹茶と一緒に届けようと思いました。 出来上がった抹茶茶碗を車に積み込み、北陸自動車道を通って約9時間程で福島県入りしました。 途中、会津若松を越えた辺りから地震の影響でしょう。道路が所々歪んだり陥没していて工事が急ピッチで進められていました。 福島市内に入り、まずは市内の飯坂温泉の旅館で一泊、やはり地震のせいか観光客はまばらで閑散としていました。 湯巡りができる良い温泉街なので震災前は多くの観光客で賑わっていたのでしょう。
旅館には私たちの他に、避難して来られた家族が大勢住んでおられました。 あと京都から大学の方々が放射線を測定しに来られてました。 次の日の朝に、旅館に避難して来られている方々に抹茶を飲んでいただこうとロビーをお借りして抹茶をたてていると、 震災当日の話や、避難所での大変な話をたくさんしていただけました。 その中でもご年配の方々が口をそろえて言われてたのは、 「私達は先が短いからいいが、子供や孫がかわいそうでならん!」と切実に訴えられてました。
ロビーで出発される前の大学の方々にも少しお話をさせていただく事ができました、 その時に一人の方が、「私たちは少しでも多くの場所を検査し、福島の方々が安心して暮らしていただけるように測定し続けますよ!!」 「これが今の自分に “出来ること” ですから!」と力強い目で言われた事が心に残っています。 まだ放射線が測定されていない危険な場所に行く。 命に係わるかも知れないことを自分には出来るでしょうか? ・・・そう簡単には出来ないことです! 同じように危険な現場で命を懸けて活動されている方々は大勢おられます! 復興の為に活動されている皆様には頭が下がる思いでした!
実は出発する前、被災地での活動は、被災者の方に迷惑にならないか、ただのお節介にならないかと不安に感じていたのですが、 この旅館での出会いでお話しできた事がきっかけで不安はすぐに消え去りました。
「今の自分に出来ること!」 それが大事だと・・・ カテゴリ:連携推進 |
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