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 経営力向上事業 ▲ UPDATE 11.02.02
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熟成って?

09.09.15

枝肉.jpg

 西田です。
今日のお肉のお話は
「熟成」です。
皆さんは、熟成って言葉をお聞きになった事はありますよね?
では、熟成ってどういう意味なんでしょう?
「お肉は熟成した方が美味しい」とか、
「お肉は腐りかけが美味しい」
なんて言葉をお聞きになった事はありませんか?
実は、熟成の仕方には二通りあるんです。
一つは、写真のような状態(枝肉と言います)での熟成です。
ご覧のように骨も脂もスジもとらずに後足首の所にS字のチンチョウで吊るしてます。
この状態でじっくり冷蔵庫で熟成するのですが、ここでも低温熟成と高温熟成がありますが、ほとんどが低温熟成されてます。
期間は、会社や店舗によって様々ですが、およそ3日~2週間程度です。
この枝肉での熟成する方法を
「ドライエージング
と言います。
 

リブロース.jpg

そして、もう一つの熟成の仕方は写真のように真空パックした状態です。
枝肉から骨を脱骨して、まわりの脂を少し削って、各部位ごとに真空パックしてから数日おいて熟成させる方法です。
市場などで枝肉の状態で牛を丸ごと1頭買い付ける事が出来ない精肉店舗や焼肉店舗では、ほとんどこの状態で取引されてます。
上写真の枝肉での熟成ですと、空気に触れる部分が多いので、その部分はやはり変色してしまってロスとなります。
左写真の真空パックにした状態で熟成させますと、空気に触れる部分がないので変色はしないのですが、真空する時にお肉を圧縮してしまいますので、ドリップ(血液)が放出されてしまい、真空パック内でたまった状態になってしまいます。
(このドリップが、肉の旨味なんですよね!)
これを「ウェットエージング」と言います。
 要するに、熟成させるとお肉自体はとてもやわらかくなるのですが、このようなデメリットもあります。
いろんな意見がありますが、できれば熟成させ過ぎないで、お肉の旨味と香りをそのままいただきたいもんですよね!

 ここで注意事項です!
熟成は、この二通りの方法がありますが、枝肉から各部位ごとに分割した後から、何日も置いているのは熟成ではありません。
それは熟成ではなく、腐敗しているんです。
熟成の方法を間違うと変な臭みがあったり、変色しまくった状態になっちゃいます。

皆さん、「ドライエージング」「ウェットエージング」は、
もうマスターできましたか?

詳しくは、またまた西田まで!

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