牛の胃袋 |
09.10.01
西田です。 皆さんは、ホルモンはお好きでしょうか? ホルモンというと、レバーやテッチャン、ハツなど、いろいろありますが、それが牛のどの部分かをご存知でしょうか? 写真は、ミノを処理しているところです。 んっ? ミノって白いんじゃなかったっけ? 実は、ミノは元々写真のように黒に近い灰色なんです。 これを熱湯にかるく潜らせてから、黒い皮を剥きます。 こうして、皆さんがご存知の「ミノ」になるんです。(元は、ぞうきんみたい??) さて、ミノって牛のどの部分なんでしょう? ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、牛って胃袋が4つあるんです。 内訳は、第一胃袋=ミノ、第二胃袋=ハチノス、第三胃袋=センマイ、第四胃袋=ギャラ(赤センマイ)なんです。 しかしながら、この4つもある胃袋はほとんど活動しません。
写真は、黒い皮を剥いた状態のミノです。 牛は、口から食べた物を一旦胃袋に送り、もう一度口に戻して噛み、また胃袋に入れるという反芻動物なんです。 生きた牛を見ると、いつもゆっくり口を動かして何かを食べてますよね? いつも口を動かしてますので、よく長いヨダレを垂れてます。 これを見て食肉業界では、「商売は、牛のヨダレのように粘りがあって、長く続けたい」とよく言われます。
そして写真は、とても綺麗な薄いピンク色をしたミノです。 しかし、皆さんがよく焼肉店でご注文される「上ミノ」は、実はほとんどが外国産なんです。 このミノに関しては、黒毛和牛ものは身が薄くてとても硬いんです。 皆さんが連想されるような、身が分厚くてイカに似たような食感の「上ミノ」は、アメリカ産やニュージーランド産、またはメキシコ産なんですよ。 ミノを日本に輸入する時は、冷凍状態で入ってきますので、食べる時は当然!しっかり目に火を通して食べてくださいね。
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