| 万能選手 |
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09.07.02
その名は、 「肩ロース」です。 肩ロースという部位は、皆さんご存知ですよね? 食肉業界では、この肩ロースを クラシタと呼んでます。 牛や馬が背中に鞍を乗せて、人や荷物を背負いますよね? ちょうどその部分の下がこの肩ロースの部分にあたりますので、 「鞍下」→「クラシタ」と呼ぶようになったそうです。 そしてこのクラシタは、焼肉店舗では万能選手として大活躍します。 焼肉店のメニューの中で、ロースやカルビがありますよね? このクラシタの入り口は、リブロースの続きですので、その部分はロースメニューに使えます。 そして写真はクラシタのど真ん中の部分ですが、左側の綺麗な霜降り部分の隣が、先日ご紹介させていただいた特選カルビですので、当然この部分も特選カルビに使えます。(当然、牛とろのように刺身用でも使えます) そして、リブロースの反対側はネック(首)ですので、キメが粗くなり特選ロースや特選カルビには向かず、並ロースや並カルビとして使われます。 勿論、硬い部分は煮込みなどにしてサイドメニューとして登場する事は、もう皆さんはご存知ですよね? このように、ロースやカルビ系のどんなメニューでも、このクラシタ一本で作れちゃうんです! 逆にこのクラシタは一本で約30~35kgもあるますので、たくさんの店舗がある焼肉店ならいいのですが、一店舗で頑張っているような焼肉屋さんなら、このクラシタ一本を使い切るのは大変です。 だから、クラシタのどの部分でも、時にはロースで出したり、時にはカルビで出したりと、出来るだけクラシタ一本を早く使い切るようにします。 ロースやカルビと言っても、全ての部位は繋がっていますので、特に隣同士の部位は、見た目も特徴も似ていますので、様々な使い方ができるんですよね! 要するに、このクラシタと赤身のユッケ用があれば、一般的な焼肉店のメニューはほとんど作れちゃうんですよね! こんな事まで書いちゃっていいんでしょうか??
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