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突撃取材!その13~京唐紙(京からかみ)編

10.09.26

いつもおせわになります。情報委員の森田です。

今回は、本店部会の山崎さんの会社(山崎商店)へ突撃取材に伺いました。
 

IMG_6354m.jpg

会社は京都御所の近くにあります。

お仕事は、掛け軸や表具のなどの材料の販売をされています。

美術大学出身の弟さんと一緒にお仕事をされています。
写真右側が山崎さん、左側が弟さんです。
(弟さんも山崎さんだと思いますので厳密に言うと、どちらも山崎さんなのでしょうが・・・
 

IMG_6428m.jpg


会社を案内して頂いているときに、ちょうど中軸(軸棒)の注文が入ったので出荷準備です。

IMG_6361m.jpg中軸(軸棒)とは掛け軸の下の丸い棒のことだそうです。
国産の杉材やひば(あすなろ)でできています。
(山崎さんの会社の商品は圧倒的に国産材料を使用したものが多いそうです。)

ちなみに掛け軸の上のほうに使う材料は、半月(はんげつ)と呼ぶそうです。
(形が半円柱の形をしています。)


つぎに掛け軸に使う和紙について教えて頂きました。
ここでも、はじめて聞く名称が沢山でてきました。
IMG_6371m.jpg
肌裏(はだうら)・美須(みす)・宇陀(うだ)

すべて掛け軸の制作の際に使用する和紙のことです。

IMG_6372m.jpg

(手漉きの和紙です。紙漉きの職人さんも高齢化が進んでいるそうです。)

肌裏はとても薄い和紙です。透けて見えます。
IMG_6377m.jpg倉庫には沢山の材料がありました。とても興味深かったです。


続いて、工房へ案内をして頂きました。
ここでは京唐紙(京からかみ)の柄付けを見せて頂きました。

 

“京からかみ”とは、いわゆる木版画で、彫刻した板木の上に絵の具をのせ上から和紙を伏せ、
手でやさしく柄を移します。機械印刷にはない、色の濃淡が味わいです。 

(山崎さんの会社のHPより転載)

伝統的な柄から新しい柄まで、多くの版木がありました。実際に作り方を見せて頂きました。

(1)海藻からつくった「ふのり」に「キラ(染料?)」を混ぜます。

IMG_6386m.jpg

(2)先ほどの混ぜ合わせたものを刷毛で「ふるい」へ塗り、「ふるい」を版木の上に優しくのせます。
  (「ふるい」がスタンプ台のような役割をします)
IMG_6406m.jpg(3)やさしく手で押さえて、紙に柄を転写します。
IMG_6410m.jpg

(4)乾燥させると、柄が鮮明にでます。同じ柄でも紙の色が違えば雰囲気がことなりますね。
karakami.jpg
版木はそれほど大きくありませんが、組み合わせると端の柄が合うようになっていますので、
大きなふすま紙ぐらいの大きさでも柄付けができます。
IMG_6416m.jpg

 

IMG_6417m.jpg先日の山崎さんのブログ記事の写真にうつっているのはテーブルクロスだと
思っていましたが、じつは京唐紙だったんですね。
 

絵柄が盛り上がった、立体的な京唐紙もありました。
IMG_6424m.jpg


襖だけではなく、アイデア次第では色々なものに利用できそうですね。
実際に紙の色合いや柄の雰囲気を確認できるように、サンプルも多数用意されています。
(お客様からサンプル希望のメールに応じて、サンプルを送るそうです。嬉しいサービスですね。)
IMG_6426m.jpg


お忙しい中、実演までして取材に応じて頂きました山崎さん、本当にありがとうございました。



 

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コメント(3)


壬生部会 島内正広さん

山﨑さんには、情報委員会に入って頂いて以来、ダイエットの事(笑)については色々お聞きしていましたが、どんな仕事をしておられるかは良く解っていませんでした。
会社紹介はホントにためになります。森田さん。いつもありがとうございます。

このコメントに返信する |  2010年9月27日 14:17
寺阪さん

京唐紙の絵柄の工程は面白いですね。
こんな感じで仕上がっていたんですね。


でも、いつもいつも森田さんのブログは凄く丁寧で綺麗でわかりやすいですね。
さすがです!!
これもやはりデジタル一眼レフのおかげですかね。

このコメントに返信する |  2010年9月27日 22:10
情報委員 森田さん

島内さん、寺阪さん、コメントありがとうございます。
私も山崎さんに会社を案内して頂くまでは、どんなお仕事をされているのか知りませんでしたが、実際に案内して頂くと、とても興味深いお話が沢山聞けて勉強になりました。

会社訪問は面白いです。
次は、どこに(突然)行こうかな・・・。

このコメントに返信する |  2010年9月28日 09:35