
掃除 |
09.08.05
環境整備とも呼ばれる「掃除」はバカにできません。 以前、「朝30分の掃除から儲かる会社に変わる」という本を読みました。 ㈱武蔵野の小山社長が書かれた本です。 どうしようも無い落ちこぼれ集団の会社の㈱武蔵野が、なぜ「日本経営品質賞」 「経済産業大臣賞」を次々受賞できたのか? 毎朝30分強制的に掃除をさせただけだそうです。 ・ものをピカピカにすると心もピカピカになる ・人を鍛えて組織を掌握させるには掃除をさせるのが一番。 自衛隊も禅寺の修行僧も毎朝掃除から始まる。 ・社員は環境整備がみんな嫌いです。ここが大切。 教育の基本は「嫌いなこともやらせる」こと。 ・経営は環境適応業です。社会の変化にすばやく対応していかないと生き残っていけない。 変化を怖がるのでなく、変化しないことを怖がる意識革命が必要。 環境整備をすると昨日より今日、今日より明日のほうがきれいになります。 こうした小さな変化を積み重ねて行くことで、社員には変化に対応できる心が養われる。 ・環境整備の本質は「掃除」ではない。 仕事をやりやすくするための「環境」を「整えて」、仕事に「備える」こと。 ・整理は「戦略」、整頓は「戦術」に繋がる。
環境整備を始めて一番変わったのは、社員の資質だそうです。以前は自発的に取り組む 社員は0で、自分に都合悪いことは見て見ぬふりだったそうです。 会社は働きに来るところでは無く、成果を出すところ。 より充実したサービスを提供することで、お客様に喜んで頂き、結果として利益がついてくる。 こういう考え方ができる社員が増えたそうです。 そして他人を気遣えて、素直な性格に育ったそうです。 社長が優れた他社のマネをしようものなら大反発があり、そろって「独自のことをやりたい」 といってオリジナリティに拘泥し、しかし拘泥はしても何もしなかった社員が、今では、 他社の良いところは素直にマネをして、解らないことがあると先輩に素直に教えを乞うことも できるようになったとのこと。 たかが掃除されど掃除。 日本電産の永守社長も、M&Aで業績の悪い会社を買収されたら、 とにかく掃除だけを徹底的にさせるそうです。 それだけで、飛躍的に業績がアップするとおっしゃてたのを聞いたことがあります。 わが社も、トップ自らが率先して掃除をして、業績アップにつなげたいもんです。
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