冷蔵庫 |
10.04.04
西田です。 写真は、弊社のメイン冷蔵庫の中の風景です。 およそ牛5~6頭、豚6~7頭を収納できます。 常日頃なにも考えずに、あたりまえのように使っている冷蔵庫ですが、氷冷蔵庫さえまだなかった明治の初め頃は、どうして肉を保存していたんでしょう?? 昔の某洋食屋さんは、春から夏にかけての暖かい季節は、川舟用の錨に肉をくくりつけ、ひもをつけて井戸の中に宙吊りにしていたといいます。 たまに、そのひもが切れて、肉が錨ごと水の中にドブン!することもあったとか? そうなれば人力車を手配して街中の同業者のところを肉を借りて回ったそうです。 汗っ!! そんな事があったせいか、当時の洋食屋さではニワトリだけは自分の店で飼って、必要な時に締めて使っていたんですよね。
続いては、弊社の大冷蔵庫です。 この奥に見えるのが冷凍庫の入口です。 数年前に作った冷蔵庫と冷凍庫ですが、営業中はドアの開け閉めが多いため冷蔵庫の奥に冷凍庫を作り、冷気の放出を軽減するようにしてます。 明治20年代に養豚研究家によって 『塩豚製造法』が開発され、日本のハム製造法の記録としては最初のものが記されてます。 塩豚製造法は、豚肉のブロックに塩をすり込んで血だしした後、塩水に浸けこんで保存するのですが、その塩水の作り方も寒中につくっておいたものがいいらしいです。 濃度は、清水一斗に塩三升半~四斗を入れてよく溶かして、『馬鈴薯』を中に入れてみて、半分程度浮くぐらいがいいそうですが、それも1~2週間ごとに取り換えなくてはならないんです。 今やこんなに大きな冷蔵庫で、あたりまえのように保存しているお肉ですが、昔は腐りやすいものを腐らせない苦心は実際大変なものだったんでしょうねぇ。
皆さん、今月の後半から暖かくなりますよね? 食品の保存方法や扱い方、調理方法は十分気をつけてくださいね!
杉本代表幹事のディリーブログ 長尾委員長の『しっとりブログ』 洛南部会・テクニシャン池上氏のブログ
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